
観光は、人々の暮らしに生きがいや安らぎをもたらすものであり、経済的にも裾野が広く多くの分野に効果をもたらす産業です。また、地域においては、交流人口の増加等によって産業や雇用を創出し、地域を活性化するものであり、観光資源の豊富な九州にとって大きな可能性をもつ産業として期待されています。
一方、世界経済の新たな核として発展する東アジアに歴史的、地理的近接性を有する九州は、アジアのゲートウェイとしての役割が期待されています。
これまで、九州各地域において、地域住民や民間団体、自治体等が地域づくりや観光地づくりのために活発な取り組みを行っていますが、ここ数年の観光の動向をみると、北海道や沖縄などへの観光客が増加傾向にあるのに対して、九州地域の観光は相対的に低下しているのが現状です。九州新幹線、九州国立博物館など観光インフラが整備されているこの機を逸することなく、しっかりとした戦略を練り、今後、九州一体となって九州観光の復興に向け、力を結集していくことが必要です。
このような状況のなか、2003 年10 月に「九州はひとつ」の理念のもと、九州地域の自立的かつ一体的な発展に向けて、官民が一体となって「九州地域戦略会議」(議長:麻生渡九州地方知事会会長、副議長:鎌田迪貞九州・山口経済連合会会長)を設置し、その活動の一環として、九州観光戦略の策定を決議しました。これに基づき、「九州観光戦略委員会」(委員長:田中浩二JR九州会長)が2004 年1 月に設置され、九州観光を振興するために九州が一体となって取り組むべき戦略について検討を行い、10 月に「九州観光戦略」を取りまとめました。
今後は、「観光王国・九州」の実現に向けて、九州地域における観光客の受入れ体制の整備をはじめ、国内大都市圏や東アジアなど、国内外の重要市場をターゲットとした観光客誘致活動など、この九州観光戦略を実践的かつ着実に展開していくため、各界各層のご理解、ご支援のもとに、「九州観光推進機構」を設置します。
2005 年4 月22 日
九州観光推進機構
官・民一体となって九州観光を活性化することを目的として、平成17年4月22日に「九州観光推進機構」が発足します。これに先駆け、宣伝物などに活用するための、九州の観光の魅力とイメージを象徴するキャッチフレーズを募集したところ、全国から10,678件のご応募をいただきました。厳選な選考の結果、「感動がある。物語がある。九州」を最優秀賞に決定しました。【最優秀賞選定理由】九州の旅の魅力は、「自然」「温泉」「食」「歴史・文化」「人情」と多彩であり、これを短いフレーズで表すことは難しい。このキャッチフレーズは、「感動」という言葉で、九州には心をゆさぶる魅力的な観光資源が豊富にあることを表現し、「物語」という言葉で九州の奥深さ、「何かある。」という期待感を表現している。また、キャッチフレーズとしてのリズム感、覚えやすさ及びインパクトも優れていることから選定した。
【最優秀賞受賞者】 福岡県在住 30代 男性
【作成の意図】
九州の多彩な魅力と感動を7つのカラーで象徴的に表現したデザイン。
中央のふたつの柔らかなラインは、山と海をモチーフに九州を表しており、そのものに育んできた多彩な魅力と沸き上がる感動を7つのカラー(自然、歴史、文化、温泉、食、人情、おもてなし)でイメージさせました。
また、「九州は一つ」の理念のもとに、一体となって「観光王国・九州」を実現していく意思も表現しています。