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縁結びのパワースポットも!佐嘉神社の「八社詣」で大願成就?!

佐賀県庁や佐賀城公園の近く、松原川と緑に囲まれた「佐嘉神社」。鍋島藩10代藩主鍋島直正、11代藩主鍋島直大が祀られる由緒ある神社です。境内には佐嘉神社をはじめ8つもの御社が鎮座。このすべてを巡る「八社詣」は、大願成就・開運招福が叶うと人気のパワースポットです。

「八社詣之証」を手に八社をぐるっとひと巡り

八社詣之証に願いを込めてスタンプ!
佐嘉神社のほかの7社は境内の中で、それぞれ近くにあるから30分もあればひと巡りできるほど。一度に8社のお参りができるなんて、なんだかちょっとお得な気分(笑)。御社ごとにご利益はさまざまで、いろんなパワーをいただけそうです。まずは社務所で「八社詣之証」をいただきました。各社に神紋のスタンプ「朱印」が置いてあり、ご参拝のあとに願いを込めて押すそうです。八社詣の順番にしたがって、一番社「佐嘉神社」からスタート!

今こそ参拝したい一番社「佐嘉神社」(文化、交通、学問の神)

一番社「佐嘉神社」
幕末の名君として知られる鍋島直正らをまつる一番社「佐嘉神社」。鍋島直正は、1846年に佐賀で天然痘が流行ったとき、オランダから痘苗(ワクチン)を取り寄せ、自らの息子(後の直大)に接種させることで種痘の効果を証明。この種痘は全国に普及し、近代医学の発展に大きく貢献したそうです。天然痘の撲滅に力を尽くした直正公に願いを込めて、2020年8月には疫病流行鎮静の祈願祭が行われました。荘厳な御社に手を合わせて、コロナ終息を願います。
直正公と天然痘の史実を詳しく記した案内も。

大楠の緑に包まれた二番社「松根神社」(礼道・芸道・学問の神)

二番社「松根神社」
佐嘉神社の本殿から右に向かうと、二番社「松根神社」へ。佐嘉神社に寄り添うように、大楠の緑の葉に守られてたつ御社には、直正公につかえた古川松根命が祀られています。学問、書、絵画、和歌、雅楽など多彩な才能に秀で、子どものころから直正公の側近として終生尽くした近侍でした。芸道の神様には鳴り物が多く、松根神社も通常は太鼓を打ってお参りしますが、コロナの影響で控えさせていただきました。素晴らしい才能にあやかれますように。

白磁の灯籠が美しい三番社「松原神社」(開運、勝利、招福の神)

三番社「松原神社」
佐賀鍋島藩の藩祖鍋島直茂と初代藩主勝茂、龍造寺隆信を祀った三番社「松原神社」。直茂は戦国時代に名を馳せた勇猛な武将で、龍造寺隆信の家臣として武勲を重ねました。知勇を兼ね備えた名将として知られたことから、勝利の神として崇められています。御社も武将にふさわしくキリッと質実剛健な雰囲気。境内には有田の陶工による美しい「白磁の灯籠」が奉納されていました。戒名の“日峯"から地元では親しみをこめてここを“日峯さん"と呼ぶそうです。

かまどに願いを灯す四番社「佐嘉荒神社」(台所・厨房の神)

四番社「佐嘉荒神社」
松原神社の次は、可愛い狛犬が迎える四番社「佐嘉荒(さがこう)神社」へ。“荒い"という字が入っていますが、“荒神(こうじん)"は火の神様で、台所の神様。火は不浄を払うほか、食べ物を煮炊きするなど生活に欠かせないものですが、扱いを誤るとすべてを焼き払う荒ぶる面も。家庭の台所や飲食店の厨房、佐賀の街を火事や災難から守る神様として鎮座されています。御社の横には大きなかまどが。願いを込めてろうそくを灯し、かまどの中に入れてお参りします。

大当たりも夢じゃない?!五番社「松原恵比須社」(開運・招福・商売繁盛・くじ当選の神)

五番社「松原恵比須社」
五番社「松原恵比須社」は、宝くじ当選の守り神と大人気。藩主にちなんで「とんさん(殿様)恵比須」と、親しまれています。佐賀にたくさん祀られている恵比須様の中でも最大級!3メートル以上の大きな恵比須像は、鯛を豪快に釣り上げるアクティブなお姿で迫力満点です。台座には“鑑み金剛石"が用いられ、横には願掛けの“玉寶"も。玉寶をなでながらお願いごとをするとご利益もアップするとか?!早速なでなで、もうひとつなでなで(各自でコロナ対策はしましょうね)。絵馬の中には、当選のお礼が書かれたものもありました。

豊かな実りを守る六番社「松原稲荷神社」(家内安全、商売繁盛の神)

六番社「松原稲荷神社」
鮮やかな朱塗りの御社は、六番社「松原稲荷神社」。全国に広がる稲荷神社の大神が祀られています。お米(稲)の豊かな実りを守る食物の神様で、稲を荷って捧げたことから“稲荷"となったそうです。いわば、日本人のソウルフードの守り神!ご朱印(スタンプ)の紋様も稲穂がモチーフになっています。

河童さんにお水をあげよう!七番社「松原河童(かわそう)社」(水害・水難防除、災難除、子供の守り・安産の神)

七番社「松原河童社」
佐賀の中心部は古くから網の目のようにクリーク(水路)が張り巡らされています。七番社「松原河童社」は、水の守り神である河童の木像“兵主部(ひょうすべ)"を祀っています。兵主部さんは、キリッとハチマキをした細マッチョな感じ。ハチマキをした河童像は全国でも珍しいそうです。境内を囲む松原川や橋のところどころにはさまざまなポーズの河童も。御社の横には木像を模した河童の石像に水をかける「水かけ河童」もあるので、開運祈願にいかがでしょうか。
開運!水かけ河童のお皿にお水を。
 

縁結びのパワースポット!八番社「松原梛木(なぎのき)社」(縁結び・家内安全・商売繁盛・魔除け・病気平癒・子宝成就)

八社詣もいよいよ終盤。縁結びのパワースポットとして話題の八番社「松原梛木社」へ。ご神木の梛の木は、“なぎ=和ぎ、凪ぎ"に通じることから、穏やかな心にしてくれる樹木として親しまれています。また、梛の葉は、葉脈が縦に入っているので、引っ張っても切れにくいことから、古くから縁結びのお守りとされてきました。小さな御社には、久久能智神(くくのち)と大國主神(おおくにぬし)の二柱が祀られています。御社の裏にはご神木の梛の木があり、そのしめ縄に、青い“願"の水引、赤い“叶"の水引を結ぶと良縁を引き寄せるそうです。また、ご神木の梛の葉は「むすび守」として授与していただけます。良いご縁に恵まれるよう、縁結びのお守りとしてわけていただくのも良いですね。
縁結びのパワースポットで良縁祈願!

八社詣のもう一つの楽しみ&まだまだある見どころ!

8社の御朱印もあります。
八社詣は最初にご紹介した「八社詣之証」で朱印のスタンプを集めるほか、御朱印に興味がある方は8社の御朱印をいただくのもおすすめです。
また幕末の佐賀藩で様々な改革に取り組んだ直正公の事績にちなんだ、日本発の鉄製カノン砲や当時佐賀藩が保有していたアームストロング砲のレプリカも境内にあり、佐賀の歴史を肌で感じることもできます。
とにかく佐嘉神社は見どころが多いので、時間にゆとりを持ってお詣りするのがおすすめです。開運祈願にぜひ!
佐嘉神社

佐賀県佐賀市松原2丁目10−43

https://sagajinjya.jp/

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