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個性派温泉にご当地グルメや城下町のハイセンスお店など「大分県竹田市」でしたいこと8選

大分県の南西部、熊本県と宮崎県に接する竹田(たけた)市。名曲「荒城の月」の舞台「岡城」が見守る竹田町はもとより、北にくじゅう連山、南に阿蘇五岳を望む久住高原、さらに日本一の炭酸泉とうたわれる長湯温泉も竹田市内。ということで、各エリアのおすすめ温泉&ランチ+αをピックアップ。せっかくならハシゴして楽しんでみない?

【久住高原】美肌、美白効果に期待大!温泉の素がTVでも話題の「赤川温泉 赤川荘」

阿蘇五岳を望む絶景露天や褐色の湯など、さまざまな温泉が湧く久住高原。中でもお肌に悩む方から絶大な支持を得ている施設が「赤川温泉赤川荘」。滝からのマイナスイオンを全身に浴びることができる広い露天風呂を持ち、そこを満たす白濁の湯はPh4.9、弱酸性の硫酸塩冷鉱泉。わかりやすく言うと、皮脂の汚れを落とす硫酸塩泉とクレンジング効果と保水性に満ちた炭酸水素塩泉の混合タイプの湯です。

くじゅう山麓に湧く26℃の源泉を熱湯とぬる湯に加温し、温度別の浴槽へ。施設ではこの熱湯とぬる湯を交互に入る“交互浴"を推奨しています。より長く入浴することができることで、美肌成分もたっぷり吸収。効能アップにもより期待できるそうです。
そんな美肌湯の恩恵は自宅でも。「赤川温泉濃縮温泉水(300㎖)」900円は、特殊な製法で赤川温泉を2000倍濃縮。自宅の湯に100㎖を注ぐだけで、そこはもう赤川温泉。2023年11月に某TV番組で紹介されて以来、製造が間に合わないぐらいの人気商品です。さらにこの濃縮温泉水配合し、肌の特製に合わせて3タイプ用意した「温泉石鹸」1100円、赤川温泉に入った際のしっとり感を産むという「温泉化粧水」2980円も評判です。
赤川温泉 赤川荘
住所:大分県竹田市久住町久住4008-1
電話番号:0974-76-0081
営業時間:10時~18時
定休日:火曜、水曜、木曜 ※12月~3月は土日祝のみ営業
入浴料:大人1000円、子ども700円、幼児500円
https://akagawaonsen.webnode.jp/
赤川温泉 赤川荘

大分県竹田市久住町久住4008-1

https://akagawaonsen.webnode.jp/

【久住高原】ブランドしゃもを超える歯ごたえと旨味!平日限定丼も評判の「久住高原しゃも 鶏家」

「久住高原しゃも炭火焼コース」3300円
豊後牛と並ぶ大分を代表するブランド肉の1つで、旨みとコク、歯応えが特徴の特産地鶏「豊のしゃも」。その「豊のしゃも」の中でも、久住高原の地でこだわりの飼育法で育てたオリジナルブランド「久住高原しゃも」を提供するのが、農場直営の店「久住高原しゃも 鶏家」です。

おすすめはジンギスカン鍋で味わう久住高原しゃもの炭火焼きやたたき、しゃも出汁スープのほか小鉢・中鉢料理など盛りだくさんの「久住高原しゃも炭火焼コース」3300円。また、平日に行けるなら、こちらの幻丼が味わえるチャンスも!
「久住高原しゃも特製親子丼」1800円(小鉢、しゃも出汁スープ、サラダ、漬物付き)
親子丼だけにコクと旨み溢れるお肉とそれを包むまろやかな卵はもちろん、丼のつゆもしゃもガラベースで、サラダにトッピングの茹で卵、さらに小鉢の鶏かわに至るまでオール久住高原しゃも。 肉用として育てられる久住高原しゃもは卵を産む期間がとても短いので、その卵はとても希少。しかも冬場は卵を産む数も減るだけでなく、場合によってはしばし産まなくなることも。ゆえに平日5食限定!予約不可の早いもん順、あればラッキー、食べて絶品のレア丼。出会えるよう、幸運を祈ります!
久住高原しゃも 鶏家
住所:大分県竹田市久住町久住2338-2
電話:0974-76-2020
営業時間:11時30分~15時
定休日:火曜
https://kuju-toriya.com/
久住高原しゃも 鶏家

大分県竹田市久住町久住2338-2

https://kuju-toriya.com/

【長湯温泉】炭酸を含んだ褐色のぬる湯に長~く入って楽しむ「長湯温泉療養文化館 御前湯」

長湯温泉は久住高原のある久住町に隣接する直入町の湯処。温泉宿や共同浴場が点在するのどかな芹川沿いにあるのが「長湯温泉療養文化館 御前湯」です。温泉療養学の先進地であるドイツと交流があることから、建物もドイツの建築様式を取り入れた木造3階建ての瀟洒なスタイル。建築からから25年経ち、周囲の自然とも一体化し、より味わい深い姿に。まさに長湯温泉を象徴する温泉施設です。
館内1階に洋風、3階にタイル張りの大浴場があり、内湯のほか、サウナ、冷泉、露天風呂も付いています。女性は奇数日に1階、偶数日に3階利用といった男女入れ替え制に。ちなみに1階には写真の露天風呂を含む、4つの貸切風呂があり、2階には大の字になって寛げる36畳もの広さの無料休憩室、マッサージチェア設置のマッサージルーム、喫茶室が用意されています。

3本の源泉からかけ流しで送られる褐色の湯は、大量の炭酸ガスを含んだマグネシウム・ナトリウム‐炭酸水素塩泉。肌を通して体内に炭酸ガスが吸収され、全身の血管を拡張。心臓病、胃腸病などに効果があるほか、美肌の湯に欠かせない成分・メタケイ酸も多く含まれており、そちらへの期待も大。さらに長湯温泉は飲泉OKの湯で、胃腸、肝臓、糖尿病、痛風などにもよいそうです。ただし良薬、口に(しかもなかなか)苦し。量も1回100㏄~200㏄にしておかないとお腹がグルグル~、となるそうなので、ご注意を。
長湯温泉療養文化館 御前湯
住所:大分県竹田市直入町長湯7962-1
電話番号:0974-64-1400
営業時間:6時~21時(最終受付20時)
定休日:第3水曜
入浴料:大人500円、小学生200円
http://www.gozenyu.com/eigyo.html
長湯温泉療養文化館 御前湯

大分県竹田市直入町長湯7962-1

http://www.gozenyu.com/eigyo.html

【長湯温泉】地元食材を活かしたリアルな南インドカレーが味わえる「ジプシースマイルカフェ」

長湯でのランチは御前湯から車で約3分の絶景カフェ「ジプシースマイルカフェ」へ。営むのは世界30ヵ国を旅しながら各地の料理も習得したという麻澤ご夫妻。九州を旅した際に訪れた竹田市の水、大地、人々に魅了されて移住を決意。深緑に囲まれた長湯ダムのほとりにカフェをオープンして、早8年。地元の方々との交流を深めながら、竹田産の野菜を中心とした無添加、無化調のオーガニックメニューを提供し続け、今や竹田市内外にリピーターを持つ人気カフェに。
中でもご主人が南インドの屋台で学んだという「南インドチキンカレー」1380円(単品)が大評判。トッピングの豆ドーナツ「ワダ」からも、ホンモノさが伺えます。チキンカレーは歯応えが特徴の大分県産の親鳥仕込み。アチャールをはじめ、6種類の日替わり副菜は新鮮な竹田野菜で。この副菜をカレーに混ぜ、いろいろ味変しながら楽しみます。ちなみにご飯も麻澤さんちのお隣さんが作った古代米入りのご飯。まさに旅で得た技と地元食材を見事に融合させています。

またランチでは、イタリア仕込みで地元の原木椎茸などもトッピングする「手ごねピザ」1280円~も用意。さらにフランス人直伝のガトーショコラやイギリス生まれのクランブルケーキなどのデザート類や、珍しいメキシコ、ペルー、グアテマラ産のコーヒー豆を深煎りに自家焙煎し、ペーパーまたはネルドリップで提供するスペシャルティコーヒーも評判です。 竹田にいながら世界を感じる、世界の味を通じて竹田市の豊かさを実感できる。湖畔のカフェで、そんなピースフルなひとときはいかが?
ジプシースマイルカフェ
住所:大分県竹田市直入町長湯7506-1
電話番号:0974-75-2171
営業時間:11時~18時(LO17時30分)
定休日:不定休
http://gypsys-mile.com/
ジプシースマイルカフェ

大分県竹田市直入町長湯7506-1

http://gypsys-mile.com/

【竹田町】天然温泉+マイナスイオンの湯が楽しめる駅前温泉「竹田温泉花水月」

1185年に築城、難攻不落の城ともいわれた「岡城」が見下ろす城下町・竹田町。この町中にもいい湯、湧いています。しかもJR豊後竹田駅から徒歩2分、城下町の町並みとマッチした和風建築の共同浴場「竹田温泉花水月」です。唐破風屋根の入口を入った2階に、男女日替わりで利用できる大浴場「月の湯」、「花の湯」があります。
「花の湯」
無色透明な塩化物泉の湯が竹田の土木遺産である「白水ダム」の形をした吐水口から注がれます。一方、「月の湯」も「音無井路円形分水」を模した吐水口を設けるなど、どちらも竹田らしさあふれる大きな浴槽を用意。さらに「月の湯」では日本でも珍しい「マイナスイオン還元浴槽」もあり、塩化物泉の持つ美肌効果をさらにアップしてくれるとか。
また、「花の湯」はドライサウナ、「月の湯」は「薬草ミストサウナ」もあり、サウナ―達からも大評判。たっぷり汗をかいたら、湧水の町・竹田ならではの清らかで肌になめらかな水風呂へ。クールダウンの後、ととのいタイムへ。
竹田温泉花水月
住所:大分県竹田市竹田町会々2250-1
電話番号:0974-64-1126
営業時間:11時~21時(最終受付20時30分)
定休日:木曜(祝日は営業)※6月にメンテナンス休館あり
入浴料:大人500円、小学生200円
竹田温泉花水月

大分県竹田市竹田町会々2250-1

https://taketa.guide/spots/detail/7c787ac3-d098-4a80-95ec-b40badf5cc9f

【竹田町】アーティスト厳選の古道具、生活雑貨、アート作品のセレクトショップ「不図(ふと)」

豊かな自然に魅了され、多くのクリエイターたちも集まっている竹田市。2023年3月にはJR豊後竹田駅から徒歩2分の古町通りに、クリエイティブ系の複合施設「FOREST」も完成。その顔とも言うべき存在が、竹田を拠点に活躍する加藤亮さんと児玉順平さんによる美術ユニット「オレクトロニカ」が運営するギャラリーショップ「不図」。
コンクリート打ちっぱなしの店内には古道具や美術品、陶磁器に木工、ガラス製品、さらにステーショナリーグッズなど、オレクトロニカのお二人が見つけた「美しいもの、面白いもの、不思議なもの」が満載。プロダクトデザイナー猿山修氏の手掛けるうつわやカトラリーなどがあるほか、猿山氏とオレクトロニカのコラボによるオリジナルブランド「猿竹工芸商會」の品々も多数置かれています。
さらに「小さな彫刻」シリーズをはじめ、オレクトロニカによるアート作品も展示販売。まさに日々の暮らしを楽しませてくれる「美しいもの、面白いもの、不思議なもの」がいっぱいです。
ちなみに店名の不図(ふと)は「偶然、たちまち、予期せず、不意に」といった意味も。まさに“ふと"目にしてちょっと気になる、なんだか惹かれるものを見つけたら、ぜひお家に連れてってあげましょう。
不図
住所:大分県竹田市竹田563 103号
営業時間:11時~17時
定休日:火曜、水曜、木曜(祝日は営業)
https://www.instagram.com/olectronica_gallery.futo/
不図

大分県竹田市竹田563 103号

https://www.instagram.com/olectronica_gallery.futo/

【竹田町】通りの角っこに佇む居心地のよい古民家パンカフェ「かどぱんcafe」

「不図」から徒歩30秒。同じ古町通り沿いの「かどぱんcafé」は店名通り、四つ角に建つ築80年の古民家を改装したパンカフェ。竹田市のお隣の豊後大野市にある山里の人気オーガニックベーカリー「キッチンウスダ」の姉妹店です。
開放感のある高い天井を見ると、この古民家が持っていた独特な梁が。廃材を組み合わせたデコラティブな壁のほか、カウンター前の柱も味わい深いアジアの手漉き紙で装飾されるなど、アートな町・竹田をここでも実感できますね。さらに店内のど真ん中には大きなテーブルが鎮座。そこには国産小麦、自家製酵母、オーガニックのドライフルーツなど、素材にこだわるキッチンウスダで焼かれた多彩なパンが、ところ狭しと並べられています。
その一例がこちら。キッチンウスダでも人気パンのオーガニックのアレーグレー紅茶を使用したキューブ型の「アーレグレークリーム」216円、オーガニックのドライイチジクいりの「自家製酵母いちじく」455円のほか、亀の形をしたメロンパン「かめろん」220円など、かどぱんカフェオリジナルのパンもあります。

テイクアウトはもちろん、イートインできるテーブル席やカウンター席も用意。ランチメニューもあり、ピザセットやクロックムッシュセットなどの定番メニューのほか、不定期でタイカレーやタンタンメンが登場することも。さらにかき氷やモンブランなどの季節のスイーツも人気です。それらのお知らせはインスタで随時更新。出発前に要チェックです!
かどぱんcafe
住所:大分県竹田市竹田町560-1
電話番号:0974-62-3714
営業時間:11時~17時30分(LO16時30分)
定休日:火曜、水曜
https://www.instagram.com/taketa_kadopan/
かどぱんcafe

大分県竹田市竹田町560-1

https://www.instagram.com/taketa_kadopan/

【竹田町】おいしい竹田を実感できる「Atelier de Champi」

城下町でのランチは、野菜やお肉は竹田産、魚は大分県産と地産地消にこだわるイタリアンフレンチはいかが?場所は長屋門をイメージし、世界的建築家・隈研吾氏がデザインした竹田市歴史文化館「由学館」前。

店名の「champi」はフランス語のchampignon(きのこ)の略で、オーナーの松竹(マツタケ)シェフのお名前にもかけて。オープンから早10年。 「竹田を中心とした地元大分が育むすばらしい食材を、できるだけ新鮮なうちに、しかもあまり手を加えすぎずに提供したい」。そう語る “ムッシュシャンピ" こと松竹シェフが生み出す竹田キュイジーヌ。ランチでは2つのコースから選んで楽しめます。
撮影時は2800円の「A lunch」をオーダー。内容は季節によって変わりますが、12月初頭ではカプチーノ仕立ての菊芋のポタージュから始まり、ハガツオのタタキに炙ったコウイカのカルパッチョ、紫カリフラワーなどの盛合せが登場。添えられるパンももちろん自家製です。
続くメインは竹田市で育てられたブランドポーク「奥豊後豚」。竹田の特産である椎茸をはじめとする季節の野菜と共にグリルで。弱火でじっくり火を入れた奥豊後豚は、ほろりと柔らかく実にジューシー。山椒の塩漬けを加えた赤ワインソースとの相性も絶妙です。また+500円でメイン料理を竹田産のシカやイノシシを使ったジビエ料理に変更もOK。メインの後はデザート、コーヒーとなります。
ちなみに4000円の「B lunch」は、「A lunch」のスープ前にアミューズ、肉料理の前に魚料理がプラス。さらにメインも+500円でジビエに、+1500円で豊後牛に変更もできます。

野菜はシェフ自らほぼ毎朝、お店から車で10分の「道の駅竹田」で選ぶほか、信頼のおける農家から直接購入もしているとか。取材中も有機野菜を育てる若き女性ファーマーが軽トラでやってくると、松竹シェフはさっと荷台に近づき、肉厚な中国野菜・タアサイなどを購入。「彼女の野菜、ワイルドでね、味も濃い。がんばってほしいね」と取材班につぶやく松竹シェフ。おいしい竹田を支える担い手も “ムッシュシャンピ"はしっかりサポートしているご様子。
bistoro&cucina Champi
住所:大分県竹田市竹田町416
電話番号:0974-63-1553
営業時間:11時30分~15時(最終入店13時30分)、18時~22時(最終入店19時30分)
定休日:不定休
https://www.instagram.com/bistro_champi

https://www.instagram.com/atelierdechampi?igsh=ODA1NTc5OTg5Nw%3D%3D&utm_source=qr
bistoro&cucina Champi

大分県竹田市竹田町416

https://www.instagram.com/bistro_champi

おわりに

今回紹介しました8軒のほかにも、まだまだ個性あふれる湯やグルメスポット、ショップなどがいっぱいの竹田市。竹田、長湯、久住高原いずれかにお泊りして周遊するもよし、近隣の湯布院や黒川温泉とセットで楽しむもよし。魅力満載の竹田市。“たけた"と濁らずに読んでください。

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