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【2024】九州初のマリオットホテルもオープン。長崎市のNEWスポット6選

2022年9月の「西九州新幹線」開通以来、新スポットが続々登場し、活気づいている長崎県長崎市。特にJR長崎駅周辺が大きく変貌し、2024年1月には九州初進出のマリオットホテルも駅間近にオープン!その情報と共に、2023年に長崎市街地にできた注目スポットをピックアップ。龍馬らが闊歩した幕末の頃のように、いやそれ以上に今、長崎がアツい!

【2024年1月オープン】長崎港や稲佐山を望む絶景自慢のラグジュアリーホテル「長崎マリオットホテル」

西九州新幹線の開通に伴い、再開発されたJR長崎駅とその周辺。2023年11月には地上13階建ての「JR長崎駅ビル」が登場し、12月には、駅ビルの1~5階に86店舗が集う複合商業施設「アミュプラザ長崎新館」、さらに2024年1月16日には、駅ビルの上層階を利用した「長崎マリオットホテル」がオープンしました。写真は駅の西側からのもので、手前が「アミュプラザ長崎新館」、そしてその奥に見えるのが「長崎マリオットホテル」です。
高層タイプではなく、港町・長崎を彷彿させる客船をイメージした横長のデザイン。マリオットホテルとしては九州初上陸で、しかも新築オープンのマリオットホテルは、国内でも3つしかないそうです。
客室は写真の広さ36㎡のスタンダード、ダブルからスイートルームまで、全207室を用意。いずれも大きな窓からは長崎市街地はもちろん、長崎港や稲佐山も一望できます。また、客室の約7割がバルコニー付き。客船をイメージした建物のいわゆる船頭、船尾にあたる各階の角には、よりパノラミックな眺望が楽しめる「コーナージュニアスイート」も。
自慢の眺望は客室からだけでなく、ロビーやレストランなど、宿泊者以外も利用できるパブリックスペースからも楽しめます。
オールデイダイニング「HARBELLA(ハーベラ)」に隣接するテラスもその1つ。店名はHARBOUR(港)とBELLA(美)の言葉を組み合わせた造語ですが、その言葉通り、美しい長崎港を眺めながら旬の長崎魚介や長崎和牛などをランチコースで楽しむことができます。さらに注目は、レストランの手前にあるバーラウンジ「THE AZURITE(ジ・アズライト)」で味わえる、華やかなアフタヌーンティー。
写真は長崎県産イチゴ満載の春のアフタヌーンティーセット(6000円)。オリジナルレシピのスコーンとクロテッドクリームはもちろん、季節のフルーツを活かしたスイーツ、セイボリー(軽食)の数々が、スタイリッシュな白磁のオールドルクセンブルグに乗って登場します/メニューの一例。

マリオットホテルのモダンで、洗練されたデザインに加え、さらに長崎マリオットホテルでは、器やインテリアなどに特産の波佐見焼やガラス細工などを使用するほか、客室はもちろん、ロビーやレストラン、エレベーター内の装飾に至るまで、海や船、出島や中華などを彷彿させるデザインやカラーリングを施しながら、港町・長崎が持つ多様な歴史と文化、風土をさりげなく、楽しませてくれます。宿泊、またはランチやカフェタイムを通して、新たな長崎での非日常的なひとときを楽しんでみませんか?

長崎マリオットホテル
住所:長崎県長崎市尾上町1-1
電話番号:095-895-9995
https://www.marriott.com/ja/hotels/ngsmc-nagasaki-marriott-hotel/rooms/

長崎マリオットホテル

長崎県長崎市尾上町1-1

https://www.marriott.com/ja/hotels/ngsmc-nagasaki-marriott-hotel/rooms/

【2023年8月オープン】「薬膳 Wu」で体をととのえる旬の食材を活かした薬膳ランチ

体調を崩すことが多い季節の変わり目。しかも昨今、気候も不安定。さらに日々のストレスもたまる一方…。そんな現代人を食の面から支えるお店が2023年夏にオープン。その名も「薬膳Wu(ウー)」。薬膳の要である陰陽五行の教え、そして薬膳料理研究家のオーナー荒木さんが五人家族ということから“五"の字をとり、中国語読みの「五(Wu:ウー)」という店名に。提供するのは、旬の素材力を活かし、体を整えさせてくれる薬膳料理ランチやテイクアウトメニューの数々。
おすすめはこちらのプレートセット(130円)。週替わりの季節のおかずに3種類の小鉢料理、薬膳スープに雑穀米が丸盆に乗って登場。撮影時の2月某日はたっぷりの葱が乗った地魚の蒸し煮をメインに大根餅、野菜たっぷりの水餃子、なつめと松の実入りのサムゲタン風の薬膳スープという内容で、いずれも非常に美味でした。ランチではほかに薬膳スープにおにぎり、小鉢2品のスープセット(1100円)、坦々どんぶり(1000円)などもあります。
おいしくて体を整えてくれるランチは、昭和レトロなビルの3階。少々急な階段を利用するので、足元には十分ご注意を。
「春は冬にため込んだ気を発散する時期。よってお料理もストレスをはじめため込んだものを内から外に出す、それをスムーズにさせる内容にしています」と語る荒木さん。

テーブル上には荒木さんがしたためた季節ごとの体と食に関するメッセージも。取材時は「春の養生」と題し、「春は血を貯蔵し、解毒をしてくれる『肝』の調子を整えておくことが大事。春は『肝』の季節」といった内容に。おいしく食べて、体の調子も整えてくれて、しかも食生活のヒントもいただけるなんて、ウ~!ありがたやありがたや。

薬膳 Wu
住所:長崎県長崎市鍛冶屋町1-8浦川ビル3F
電話番号:090-6396-6701
営業時間:11時~0時
定休日:日曜、年末年始
https://www.instagram.com/yakuzen_wu/

薬膳 Wu

長崎県長崎市鍛冶屋町1-8浦川ビル3F

https://www.instagram.com/yakuzen_wu/

【2023年11月オープン】人気とんかつ店が手掛けるこだわりうどん店「崎陽うどん髙田茶屋文治郎」

2023年11月、シーボルト通り沿いにオープンしたうどん店。でも、写真の建物の看板には「挽肉屋文治郎」の文字…。ご紹介する「崎陽うどん髙田茶屋文治郎」は、この建物の右にある白い暖簾をくぐり、奥に進んだ左手に。そう、こちらは長崎市内のほか、さらに2024年には韓国に4店舗を展開する人気とんかつ店「とんかつ文治郎」グループの新業態。ちなみに写真の「挽肉屋文治郎」はハンバーグ専門店で、「崎陽うどん髙田茶屋文治郎」の姉妹店。うどん店の1か月前にオープンしたこちらも、まだまだ長崎では新顔のお店です。
ちなみにシーボルト通りと並行し、シーボルトの奥様「お滝さん」の名前が由来という「おたくさ通り」沿いにも入口があります。目印はご覧の白い暖簾。「実はとんかつよりもうどんが好きなんです」というオーナーの高田さんが満を持し、本腰を入れてオープンさせた「崎陽うどん髙田茶屋文治郎」。おすすめメニューはこちら!
うどんとかつ丼セット(1110円)。「僕はうどん推しなんですが、『せっかくなら文治郎のとんかつも一緒に食べたい』というお客様の声で生まれたセットです」と高田さん。
かつ丼も卵でとんかつをとじるのではなく、揚げたてサクサクのとんかつON卵とじ、のスタイル。さらに腹ペコさんに人気なのが単品250円のコロッケも付く「うどんとかつ丼とコロッケセット」1360円。このうどんとかつ丼+αのセットはすり身揚げ、アジフライバージョンもあります。ちなみに小うどんは360円。

さて、肝心のうどんですが、自社製麺による腰があり角がぴしっと立った讃岐スタイル。それを受けるお出汁は焼きあご、サバ節、うるめいわしなど多彩な雑節にこんぶ、しいたけなどの旨み加わった複雑かつ奥深~い味わい。
店内はカウンターに5席と4人掛けのテーブル席が2つ。お茶はセルフサービス式ですが、使用しているのは長崎県が誇る香り高き彼杵茶!

ちなみに店名の「髙田茶屋」は、幕末から大正9年まで、オーナーの高田さんのお先祖が所有していた屋敷のお名前。しかも、幕末にはそこを坂本龍馬率いる「亀山社中」に貸していたそうです。カウンター右手には明治初期に撮られた「髙田茶屋」入りの風景写真が置かれるほか幻の焼き物「亀山焼」やそれに関連した文人、画家の作品などが飾られるなど、店内はちょっとした博物館のよう。腰のあるうどんはもちろん、幕末維新にかけての長崎の歴史や芸術も楽しめる、味わえるお店です。

崎陽うどん髙田茶屋文治郎
住所:長崎県長崎市新大工町6-23
電話番号:095-800-5263 
営業時間:12時~15時、変更の場合あり※要問合せ
定休日:不定休

崎陽うどん髙田茶屋文治郎

長崎県長崎市新大工町6-23

https://hikinikuya-bunjiro.bunjirogroup.com/

【2023年5月オープン】長崎特産のびわ入りあんこも!たい焼き専門店「浜乃家」

昭和14(1939)年創業の老舗百貨店・長崎浜屋。その観光通り側の1階にたい焼きと回転焼きの専門店がオープンしました。
人気は表面パリ、中ふんわりの生地のお腹に多彩なあんがたっぷり詰まったたい焼きくんたち。北海道産の小豆「きたろまん」仕込みのつぶあん、こしあん、バニラカスタードにスイートポテトなどの定番のほか、ポテサラやいちごや桃、さくらんぼなど季節のフルーツを練りこんだ季節限定あんなど、その中身も実にバラエティー豊か(1個129円~)。
焼いているシーンが丸見えのオープンキッチンスタイル。両開きの焼き型に専用の絞り機でパフッ、パフッと生地を手際よく流し込んだら、その上にヘラに取ったあんをサクッ、サクッとリズミカルに乗せ、左右の型をパタンと閉じて、くるっと回転。流れるようなこの動き、見とれてしまいます♡
再び、型をパカッと開けば、お腹パンパン、しっぽまであんがぎっしりのたい焼きくんたちがズラリ!その1つを取って割ってみると…。
なんと中は鮮やかなオレンジ色、いや、これは長崎特産フルーツのびわの色!これぞ「浜乃家」名物にして人気メニューの「びわの鯛焼き」(270円)。あんの正体は抗酸化作用のβカロチンやビタミンB1、B2など体をいたわる栄養素満点な長崎県産びわのピュレ&白あん仕込みのオリジナルあん。びわならではのフルーティーな香りとやさしい甘さの「びわの鯛焼き」が味わえるのは、おそらくここだけ!ぜひご賞味を。

浜乃家
住所:長崎県長崎市浜町7-11HAMAYA1F
営業時間:10時~19時
https://www.nagasakihamanoya.com/

浜乃家

長崎県長崎市浜町7-11HAMAYA1F

https://www.nagasakihamanoya.com/

【2023年10月リニューアルオープン】世界的建築家がデザイン。名店「和泉屋」の本店が新装!

長崎生まれの南蛮菓子「長崎カステラ」。専門店が多い中、「和泉屋」は伝統製法を守りつつも、現代のライフスタイルに合ったサイズ感や味わいなどを提案する「カステラスイーツ」というスタイルで、カステラの可能生を広げています。前進し続ける和泉屋の姿は、ベルナード観光通りに新装オープンした本店からも伺えます。国産の杉の木をふんだんに使った斬新なデザインは、東京オリンピックの国立競技場も手掛けた世界的建築家・隈研吾氏によるもの。
店内も国産杉がふんだんに使われ、温かい雰囲気を醸し出しつつ、外観同様のデザインコンセプトから、他のカステラ店とは一線を画すスタイリッシュさも感じられます。パッケージのオシャレさでも定評のある、和泉屋の商品たちも一段とカッコよく見えますね。
また2階にはセルフカフェが用意され、今後は個包装のカステラと飲み物をセットで販売する予定とか。こちらの内装も隈研吾ワールド全開で、窓際にある柱は、まさに杉の木のトルネード!
さらに新装オープンを記念して本店限定商品「プレミアムカステラスイーツ」も誕生しています。お皿の手前にある「SALUCK(さらく)バニラカスタード」は付属のカステララスクを、お好みの大きさに砕いてカステラの上にかけて味わいます。その奥にある「SALUCK(さらく)キャラメルアーモンド」は文字通り、ほろ苦のキャラメルソースが練りこめられたカステラの上に大粒のクラッシュアーモンドをON。2つのカステラスイーツ共に異なる2つの素材の味わい、そして食感が楽しめます。さらに季節に合わせた本店限定商品も登場するとか。装いも商品も新たになった和泉屋本店、要チェックです。

和泉屋本店
住所:長崎県長崎市万屋町4-16
電話番号:095-820-0080
営業時間:10時30分~18時30分
定休日:1月1日
https://n-izumiya.com/

和泉屋本店

長崎県長崎市万屋町4-16

https://n-izumiya.com/

おわりに。

2024年秋に開業予定のサッカースタジアムを中心とした商業施設「長崎スタジアムシティ」をはじめ、今後も新たなスポットが続々と登場する長崎市。古き良き港町シーンはもちろん、活気あふれる令和の長崎の街も、ぜひお楽しみあれ!

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