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【阿蘇くまもと空港から車で60分】初めて熊本県南(人吉・八代・水俣)に旅行で行くなら抑えておきたい鉄板観光スポット9選

2023年3月に新旅客ターミナルビルがオープンした熊本県の阿蘇くまもと空港。これまでのターミナルビルと異なり、店舗などを充実させた搭乗待合エリアを有し、搭乗までの各種手続き時間を気にせず出発まで思う存分熊本を楽しめます。そんな阿蘇くまもと空港を使うと熊本の各観光地へのアクセスも便利!今回は初めて熊本県南(人吉・八代・水俣方面)に行くなら抑えておきたい鉄板スポットをご紹介致します。

0.新しくなった熊本の空の港、阿蘇くまもと空港新旅客ターミナルビルは熊本の「美味しい」が勢揃い!

阿蘇くまもと空港最大の特徴とも言えるのが、保安検査を通った後の搭乗待合エリアの充実。自家牧場で育てられたあか牛を使った「あか牛食堂よかよか」の阿蘇のあか牛丼や直営農場のとれたて卵を使った料理が人気の「コッコファーム」、熊本といえば是非味わいたい馬刺し、熊本ラーメン、天草の寿司など、熊本中の美味しいお店が集まっています。

お土産も充実しており、辛子蓮根や山うにとうふ等の熊本ならではのものがズラリ。まるでデパ地下で買い物しているような気分でゆっくりと過ごすことが出来ます。

そんな阿蘇くまもと空港は、熊本の各観光地へのアクセスも抜群で、各地へ向かう公共交通機関の出発地にもなっています。

※空港リムジンバスはこちらから

https://www.sankobus.jp/bus/ap-limousine/

今回はそんな阿蘇くまもと空港から行ける九州自動車道などを経由して行く熊本県南エリア(人吉・八代・水俣方面)の鉄板スポットを空港からの所要時間とともに厳選した観光スポット、名物グルメや各地の名湯を併せてご紹介させて頂きます。

阿蘇くまもと空港

熊本県上益城郡益城町小谷1802-2

https://www.kumamoto-airport.co.jp/

1.人吉・球磨地方を代表する観光スポット「【国宝】青井阿蘇神社」(阿蘇くまもと空港から70分)

大同元年(806年)創建の歴史ある「青井阿蘇神社」は、人吉の地を代々治めた相良氏の庇護を受け、 地元の方々からも「青井さん」と親しく呼ばれ信仰を集める、地域に根差した神社です。 慶長年間に造営された社殿群の内、本殿・廊・幣殿・拝殿・楼門の建造物五棟、及び附(つけたり)として造営時の棟札一枚と、改築の年代や内容が明記された銘札5枚が平成20年(2008)に国宝に指定。 急勾配のかやぶき屋根や、楼門屋根の四隅の軒下にそれぞれ陰陽一対の神面が取り付けられるなど、他地域では見られない人吉・球磨地方独自の造形が随所に見られます。

また各社殿を巡る際に是非とも見ておきたい「社殿の八龍」と称される装飾。それぞれ「本殿左右側面の破風板下にそれぞれ昇竜・降龍の彫刻が計4体」、「本殿と幣殿をつなぐ廊の左右に阿吽の形相の彫刻が2体」、「楼門天井部に描かれた雌雄2体」など龍を見つければご利益がさらにアップするかも。
豪雨災害で社殿や参道の橋、収蔵物などに大きな被害を受けながら、地域の内外からの支援や関係各所の努力で再建が進む「青井阿蘇神社」に世界的建築家「隈研吾」氏が「相良700年の『保守と進取の文化』を象徴する建物」として設計・建造された「青井の杜(もり)国宝記念館」が2023年に開館。

建造費の一部はクラウドファンディングで寄付を募り、樹齢100年を超える重厚な国産材をふんだんに使用、屋根部分は神社社殿の「茅葺き屋根」のイメージを想起させ、伝統建築と進取のデザインが見事に融合した造りは随所に隈氏のこだわりと、関係者の方々の人吉・球磨地域の歴史や文化への想いを確かに感じる事が出来ます。
青井阿蘇神社
住所:熊本県人吉市上青井町118
電話:0966-22-2274
https://aoisan.jp/
青井阿蘇神社

熊本県人吉市上青井町118

https://aoisan.jp/

2.日本三大急流「球磨川」を活かした観光アクテビティを楽しむ(阿蘇くまもと空港から70分)

日本三大急流の一つ「球磨川」は古くから相良氏が治める人吉・球磨地域において年貢や木材を下流域の八代方面へ運搬し、参勤交代の移動手段として用いられるなど物流の要であり、100年以上の歴史を誇る「球磨川くだり」や世代を問わず人気のアクティビティ「ラフティングツアー」など地域経済を盛り上げる観光拠点として注目をあびています。

ただし自然の恵みだけでなく過去幾度も水害が発生、記憶に新しい2020年7月の豪雨災害では、地域の方々やそのお住まい、また観光業や飲食業も大きな被害を受け、今でも地域の各所に傷跡が残ります。 球磨川くだり発船場も事務所が1m以上も浸水し、船や運搬用の車両など大きな被害を受けながらも、 「新しい人吉球磨のシンボルをつくるんだ」という代表やスタッフの方々の思いに共感する様々な方面からのサポートを受け、災害から1年後の2021年7月に「HASSENBA HITOYOSHI KUMAGAWA」として新たなスタートを切られました。
施設内には球磨川下りやラフティング、eバイクを利用した観光ガイドなどの受付を行う「HASSENBAツアーデスク」、人吉球磨を中心に豪雨災害で特に被害の大きかった県南地域のメーカーや生産者と共同開発した球磨川くだりオリジナルの「HASSENBA」ブランド商品を扱う「HITO ×KUMA STORE」、JR九州の豪華列車「ななつ星in 九州」を手掛けたデザイナー「水戸岡鋭治」氏がデザインした、日本唯一の「水戸岡デザイン」ミーティングルームを備えます。

船に揺られ、激流の流れを楽しんだ後、お腹が空いたり、ちょっと休憩したい時には熊本初上陸の「九州パンケーキCafe」がおすすめ。九州産の小麦や雑穀にこだわり、乳化剤・香料・加工澱粉などは一切不使用の「九州パンケーキ」を使用した「ふわもち」食感のパンケーキや各種ドリンクを味わえます。

HASSENBA HITOYOSHI KUMAGAWA
住所: 熊本県人吉市下新町333-1
電話:0966-22-5555
https://hassenba.jp/

HASSENBA HITOYOSHI KUMAGAWA

熊本県人吉市下新町333-1

https://hassenba.jp/

3.数億年の刻を掛けて創り上げられた自然の芸術!圧巻の鍾乳洞探検ほか多様な施設が備わった球磨村「球泉洞」(阿蘇くまもと空港から80分)

八代市から人吉方面へ向かう国道219号を球磨川沿いに進む道すがら、自然豊かな球磨村にある全長約5km、昭和48年に愛媛大学学術探検部によって発見された、九州最大級(西日本では2番目、全国では3番目の規模)の鍾乳洞が「球泉洞」です。約3億年前までは海中にあった石灰岩層が隆起し、少しずつ侵食を受けながら今の形にまで形成されていったと考えられ、その侵食は今もなお続いており、自然が作り上げた美しい石柱や石筍を洞内で見る事が出来ます。

鍾乳洞を巡るコースは、洞内に設けられた通路や階段を30分かけてゆっくりと周回する「一般コース」と、長靴にヘッドランプ、ヘルメットなど専用の装備(レンタル有)を装着し、40mの縦穴などを下り、地底200mの世界を巡る「探検コース」の2つを選択可能。

また人2020年7月の豪雨災害は、球磨村や球泉洞にも甚大な被害を及ぼしましたが、1年9ヶ月を経た2022年に営業再開。洞窟探検以外にも、地元の特産品が並ぶセレクトショップ「センター森林」、カフェやベーカリーにアウトドアショップが入った多目的施設「森の香房」に食事処「幸盛亭」、球磨村の大自然が一望できるテラスやドッグランなども併設された一大観光スポットへと進化を遂げています。

球泉洞
住所:熊本県球磨郡球磨村大字大瀬1121番地
電話:0966-32-0080 
https://kyusendo.jp/

球泉洞

熊本県球磨郡球磨村大字大瀬1121番地

https://kyusendo.jp/

4.地域の足として熊本~鹿児島を結んで20周年!大海原を臨み飲食を楽しむ観光列車の運行など様々なチャレンジに取り組む肥薩おれんじ鉄道(阿蘇くまもと空港から車で45分※八代駅)

熊本県八代市から鹿児島県薩摩川内市まで7市町村、116.9kmを28の駅で結ぶ地域の足として、また主要な営業路線が複数県をまたぐ、全国でも珍しい第3セクター鉄道会社が「肥薩おれんじ鉄道」です。「爽やかで、幸せな風を運ぶような鉄道でありたい」との願いを込められた列車は、白を基調としたおれんじの中に沿線の青い海と豊かな緑を象徴するラインを走らせたシンプルなデザインで、沿線各地の情景との組み合わせは、多くの鉄道ファンから支持を得ています。

近年では新型コロナウイルスの影響による観光客の減少や、九州豪雨で線路が被災するなど厳しい状況でしたが、2024年3月に20周年を迎え、これからも地域沿線の足として、また熊本~鹿児島間の不知火海と東シナ海沿岸を走る鉄道として日々走り続けています。
「肥薩おれんじ鉄道」には2023年に運行開始から10周年を迎えた、風光明媚な九州西海岸沿いを走りながら乗客に本格的な料理を味わって頂くための観光列車「おれんじ食堂」があります。

ホテルのロビーやカフェレストランをイメージした木のぬくもりを感じるデザイン、余裕を持って寛げる座席、車窓から美しい海岸線を眺めつつ、九州西海岸の沿線でとれる厳選した食材を中心に、四季折々の旬の素材を使用したメニューを提供。潮風を感じながら水平線の先まで見渡せる海を見ながらの特製ランチで、海に沈むサンセットを観ながら優雅にディナーで・・・時間帯によって移り変わる美しい景色を眺めながら料理人こだわりのメニューをしっかりと堪能し、他の地域では中々味わえない特別な時間を是非とも過ごされてみては?

肥薩おれんじ鉄道
電話:0996-63-6861(予約センター)
※営業時間:10時~16時(土日祝、年末年始は休業)
https://www.hs-orange.com/
https://www.hs-orange.com/kankou/(おれんじ食堂)

肥薩おれんじ鉄道(八代駅)

熊本県八代市萩原町1丁目1−1

https://www.hs-orange.com/

5.大小様々な「くまモン」達が世界中のお客様をお出迎え!世界最大級のクルーズ船も受け入れ可能な熊本の海の玄関口「くまモンポート八代」(阿蘇くまもと空港から車で60分)

阿蘇くまもと空港より九州自動車道(下り)~八代ICを出て車で八代港へ方面を移動、湾岸部に見えてくるのが世界最大級(22万トン級)のクルーズ船の入港も想定した受入れ拠点として、国、熊本県、ロイヤルカリビアン社の三社の官民連携により2020年3月に整備、完成したの旅客船ターミナルが「くまモンポート八代」です。

クルーズ専用岸壁、免税店を備えた旅客ターミナル、大型バス100台以上が駐車可能な広大な駐車場を備え、ターミナルの周りには、乗客船や観光客のおもてなしの場として、日本庭園やミニ神社、地域の学生が描いたアートウォールや、くまモンをテーマとした特色ある緑地を併設しており、全長約6mのビッグくまモンをはじめ、くまモン合唱隊や十二支くまモンなど全84体のくまモンが訪れる方々をお出迎えします。

くまモンポート八代
電話:0965-62-8246
https://kumamonport8246.com/

くまモンポート八代

熊本県八代市新港町1丁目25

https://kumamonport8246.com/

6.水俣湾を望む広大な敷地にはショッピングや飲食スポット、恋人の聖地など多種多様な施設が揃う「エコパーク水俣」(阿蘇くまもと空港から80分)

阿蘇くまもと空港より九州自動車道(下り)から八代~南九州道/西回りの水俣ICを経由し車で約80分、水俣湾を望む沿岸部に58ヘクタールもの広大な敷地を持つ複合公園が「エコパーク水俣」です。

公園内は「海」「街」「里」「山」の4つのゾーンで構成され、遊具広場やスポーツ施設、水俣病資料館のほか、地域産品やお土産などの購入、水俣・芦北地域の特産「和紅茶」やスイーツが楽しめる「Shop&Cafeミナマータ」、50種類以上のビュッフェメニューや石窯焼きのピザ、自家製パスタを味わえる「石窯ビュッフェ たけんこ」を併設した「道の駅みなまた」や、春と秋には850種、約5,000株のバラが咲き誇り、300mのバラの壁やつるバラのトンネル、レイズドベッドなど、工夫を凝らした展示を見ながらバラの香りや美しさを感じられる観光バラ園など、時間を忘れて楽しめるスポットとなっています。
また公園内にある恋路島と美しい海を眺めることができる親水護岸の一角が、NPO法人地域活性化支援センターが認定する恋人の聖地に認定されました(「恋人の聖地 恋路島を望む親水公園」)。

「恋路島」には、戦国時代に川上左京という若い武将が妻を残して戦へ出陣した後、妻は海を渡った夫を想い、舟で恋路島に渡り、毎日の様に石を積み上げ、夫の武運を祈り続けたそうです。やがて戦が終わり、手柄を立てて故郷に帰った左京でしたが、病に侵された妻は夫の帰りを待たずして恋路島で亡くなったとの事。彼は島に渡ると、妻が築いた石積みを抱きしめ、亡き妻の名前を呼んで泣き続けたといわれる伝説が残っています。

美しくも悲しい恋の物語に思いを馳せつつ、モニュメントそばに建てられた「この美しい海に愛しい人への想いを託せば、二人の愛がきっと力を貸してくれるでしょう」を信じて、カップルやご家族、仲の良い友達と訪れてみてはいかがでしょう。

エコパーク水俣
電話:0966‐62ー7501
https://minamata-kouen.com/index.html

エコパーク水俣

熊本県水俣市汐見町1丁目231−12

https://minamata-kouen.com/index.html

7.日本三大急流の「球磨川」と人吉藩相良氏が治めた城下町の風情が残る「日本でもっとも豊かな隠れ里」と評された「人吉温泉」(阿蘇くまもと空港から70分)

熊本空港より九州自動車道(下り)を宮崎・鹿児島方面へ車で約70分。熊本県南エリアを代表する人吉温泉は、司馬遼太郎が紀行集「街道をゆく」の中で「日本でもっとも豊かな隠れ里」と評されています。現在の温泉地は明治43年(1910)に開湯、今では市内の50数ヶ所に泉源を抱えており、代表的な泉質は「炭酸水素塩泉」「塩化物泉」で、なめらか且つしっとりとした優しい肌触りが特徴。お子様から年配の方まで安心して入浴出来る良質の湯は、地元の方々の生活に欠かせないものとなっており「日本遺産 人吉球磨(※)」の文化財として認定されました。

2020年の豪雨災害の影響で、地域の社交場でもある入浴施設をはじめ、歴史ある多くの温泉宿や観光施設も被災しましたが、様々な支援や地域住民の「復興」への強い想いを原動力に、被災前の賑わいを取り戻しています。

(※)2015年、新たに始まった文化庁のプロジェクト「日本遺産」。その第1号として全国17地区と共に認定されたのが熊本県人吉球磨地域です。人吉球磨の日本遺産は57件の文化財で構成され「相良700年が生んだ保守と進取の文化」と題した大筋のストーリーで紐づけされています。

人吉温泉観光協会
住所:熊本県人吉市中青井町326-1
電話:0966‐22‐1370
https://hitoyoshionsen.net/

人吉温泉

熊本県人吉市中青井町326-1

https://hitoyoshionsen.net/

8.温泉の香りが漂い歴史ある湯治場の雰囲気をいっぱいに感じる開湯600年の「八代・日奈久温泉」(阿蘇くまもと空港から50分)

熊本空港より九州自動車道(下り)を宮崎・鹿児島方面へ向かい、途中八代から南九州道/西回り~日奈久ICを経由し車で約50分にある日奈久温泉は、応永16年(1409)、南北朝の戦で怪我を負った父の刀傷が治る様、安芸の厳島神社へ祈念していた浜田六郎が夢のお告げにより、教わった場所を調べてみると湧き出た温泉が始まりと伝えられています。

放浪の俳人「種田山頭火」が逗留した際に「温泉はよい、ほんたうによい、こゝは山もよし海もよし、出来ることなら滞在したいのだが、-いや一生動きたくないのだが」という歌を残したほど居心地が良かった様子。その泉質は弱アルカリ泉で「飾りっけのないすっぴんの温泉」と呼称され、柔らかな湯ざわり、かすかな硫黄の香り、黄色く色づいた湯口は正に絵に描いた様な、名湯の証とされます。

リウマチや神経痛、切り傷などに効能があるとされ、600年前から続く、湯治場の町として多くの人を癒やしてきました。また冬には「晩白柚風呂」、母の日には「カーネーション風呂」など、各施設で様々な仕掛けに取り組まれたサービス精神あふれる温泉地です。

日奈久温泉観光案内所
電話:0965-38-0267
https://hinagu-onsen.jp/

日奈久温泉

熊本県八代市日奈久中町516

https://kumamoto.guide/yubijin/onsen/detail/42

9.八代海を望む絶景と良質の湯を堪能出来る「湯の児温泉」とノスタルジックな魅力に癒される秘湯「湯の鶴温泉」(阿蘇くまもと空港から80分)

阿蘇くまもと空港より九州自動車道(下り)から八代~南九州道/西回りの水俣ICを経由し車で約80分、八代海を望む風光明媚な水俣市には海と山で異なる名湯が存在します。

その内の1つ「湯の児温泉」は春には桜並木が楽しめる「湯の児チェリーライン」が通るリアス式海岸の近くに旅館や入浴施設が立ち並ぶ温泉地です。約1900年前に景行天皇が九州平定の折、傷ついた一匹の大海亀によって温泉が発見され、海岸に湧き出るぬるい湯を指して「まだ湯の子(児)じゃ」と発せられた事から現在の名前になったと伝わります。

泉質は含食塩重曹泉で、神経痛や筋肉痛ほか、お肌の保湿力や洗浄力も高い事から美肌効果もあるとされています。遠く水平線を眺めながら、潮騒と心地よい湯で長旅の疲れを癒されてみては?
もう1つの温泉地「湯の鶴温泉」は鹿児島県との県境に位置し、数軒の旅館と立ち寄り湯が川の両岸に並ぶ静かな山合いの温泉地です。約700年前に平家の落人が、湯あみをする傷ついた鶴が水辺で羽を休め、数日後には元気に飛び去ったことから発見されたという湯は古くから湯治場として栄えており、西南戦争の従軍者も湯の鶴温泉で疲れや戦で負った傷を癒したとされます。

泉質は硫黄泉で外傷や打ち身、切り傷に筋肉痛、リウマチなどに効能があるとされます。日ごろの喧騒から離れて、静かな時間を楽しみたい方におすすめの秘湯です。

湯の児・湯の鶴温泉
電話:0966-63-2079(みなまた観光物産協会)
https://minamata-kbk.or.jp/

みなまた観光物産協会

熊本県水俣市初野305-1

https://minamata-kbk.or.jp/

熊本県南で是非食べて頂きたいご当地グルメ①うなぎ料理

熊本県の南端に位置し、人吉盆地の豊かな自然と日本三大急流「球磨川」を中心に発展してきた人吉市では、古くからアユやコイ等の川魚が食され、現在でも飲食店や旅館などでメニューとして提供されています。

中でも「人吉のうなぎ」は県内外訪れたお客で平日でも行列が出来るほどの人気があり、各店舗のこだわりを感じる秘伝のタレをたっぷりくぐらせ、じっくり焼き上げられたうなぎはパリッとした皮目、ホクホクで柔らかい白身のバランスが絶妙!暖かいご飯と一緒に口に入れれば、幸せな気分になれる事は間違いなし。

熊本県南で是非食べて頂きたいご当地グルメ②球磨焼酎

熊本県の南端に位置し、人吉盆地の豊かな自然と日本三大急流「球磨川」を中心に発展してきた人吉・球磨地域は、その豊かな自然が育む良質の水と寒暖差を活かした、熊本有数の米産地です。この良質な米から造られる「球磨焼酎」は、人吉・球磨地域全体で27の蔵元が、合わせると300以上のこだわりと個性が光るブランドを誇り、熊本県の名物「馬刺し」「あか牛」をはじめとした郷土料理との相性も抜群です。

また「球磨焼酎」は1995年、米のみ(国産米)を原料とした焼酎が正式に『球磨焼酎』として国税庁の「地理的表示の産地指定」を受け、日本に4つしかない産地呼称が認められた本格焼酎のブランドのひとつになりました。2020年の豪雨災害で各蔵元が大きな被害を受ける中、災害復興支援のシンボルとして現在も人吉・球磨地方をPRする役割を担っています。

球磨焼酎酒造組合
住所:熊本県人吉市麓町5番地1
電話:0966-24-2164
https://kumashochu.or.jp/

熊本県南で是非食べて頂きたいご当地グルメ③八代海(不知火海)の希少な魚介メニュー

九州西部の内海「八代海」は宇土半島から長島までの島々、九州本島に囲まれた湾で別名を不知火海ともいいます。県南地域の八代市から芦北町、津奈木町、水俣市の沿岸部にあたる湾東部は入り江が複雑に入り組んだリアス式海岸の漁港が多くあり、日々様々な種類の海の幸が水揚げされています。

特に不知火海を代表する希少な芦北町周辺で水揚げされる「アシアカエビ」や田浦漁港のブランド魚「田浦銀太刀魚」、ミシェランガイドにも選出された人気店舗が提供する絶品の貝汁や釜揚げしらす丼をなど、足を延ばしても新鮮な状態で食べたい逸品揃いです!

熊本県南で是非食べて頂きたいご当地グルメ④出荷量は全国2位!注目度急上昇の聖地化プロジェクト「やつしろジンジャー」

ビタミンC、ビタミンB6、カリウム等を多く含み、食物繊維など多様な栄養成分を備え、薬味等でそのまま食べても良し、様々な料理や加工品の素材としても相性抜群の「しょうが(ジンジャー)」が、実は熊本県の出荷量が全国2位だという事はあまり知られていません。

八代地域のしょうが畑は標高500mを超える渓谷状の段々畑に広がり、1970年代以降、水田を利用したしょうがの作付けも増加し、棚田百選に選ばれた地域もあります。中でも八代市東陽町は大正時代から続くしょうが生産の一大拠点であり、県内の出荷量の4割をこの地域だけで賄っています。この様な生産の取り組みを通じて、「八代生姜」は「GI(地理的表示)保護制度」への登録が認められ、市場から「高品質」の評価を受け、高い価格で取引されています。

さらに八代生姜を活用した取り組みとして、「豚の生姜焼き(ジンジャーポーク)」「生姜スィーツ」「生姜×自社製品」を推進するプロジェクト「やつしろジンジャー」が始動するなど、地域内外で八代生姜を提供する店舗や取り組みが広がっています。

やつしろジンジャー
電話:0965-31-8200(DMOやつしろ)
https://www.shouga-yatsushiro.jp/

おわりに。

熊本県南エリアは九州中央部の自然環境を活かしたアクティビティや観光スポットを抱える人吉・球磨地域、八代海から東シナ海を臨む鹿児島県境までの広大な海岸線に、豊富な海産物や景勝地が人気の八代~芦北・水俣地域と、それぞれが特色ある2つの顔を持っています。

令和2年7月の豪雨災害で特に被害が大きく、現在でも復旧作業が続く観光地が多い状況ですが、復興に合わせて新しい取り組みをスタートされているスポットも多数あります。是非とも足を運んで頂き、県南地域の観光やグルメ、アクティビティを楽しんで下さい。

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