江戸時代、熊本藩の城下町として栄えた八代ならではの歴史と文化を活かし、中心市街地や日奈久温泉の地域活性化につなげたいと始まった「やつしろのお雛祭り」は今年で20回目を迎えます。
八代市中心の商店街では、様々な年代のひな段飾りやお雛様、手作りのさげもんなど商店街毎に異なる展示がなされます
国指定名勝で、八代城主松井家が作った庭園として知られる「松浜軒(しょうひんけん)」では、松井家に由緒あるお雛様や雛道具が公開されます。
江戸時代、雛の節句には八代城内に雛を飾り大勢の人に披露していたようです。明治以降は松浜軒の広間へ場所を移し、八代に春を告げる風物詩として親しまれています。
特に注目は、松井家10代章之(てるゆき)の夫人琴姫(ことひめ)と娘、その孫娘のお雛様。
家族の幸せを願う優しい気持ちがこめられた品々です。
600年の歴史と風情のある湯の里「日奈久温泉街」では、手作りの「ひなぐ竹灯篭」の優しいあかりが春の夜を彩ります