あの人のおすすめ九州

あの人のおすすめ九州

道の駅と旅の情報誌「ふらっと」編集長おススメの農村文楽鑑賞スポット

晴野まゆみさん

株式会社チームふらっと代表取締役社長・「ふらっと」編集長
「ふらっと」は年4回、九州・沖縄の道の駅を中心に配布している旅の情報誌です。一般社団法人九州・沖縄道の駅ネットワーク協賛の下、道の駅の活性化や広報的な役割も務めています。地域に埋もれた「観光資源」を少しでも多く見つけ、発信し、さらには海外の方にも九州と沖縄の魅力を伝えたいと日々奮闘しています。

2017-06-19

熊本県・清和文楽館で農村文楽鑑賞
熊本県・清和文楽館で農村文楽鑑賞

 「農村文楽」をご存知でしょうか? かつて、農村では農作業の合間に人形浄瑠璃(文楽)の稽古をし、村の娯楽芸能として上演してきました。九州にも江戸時代は各地に農村舞台があったと言われます。旧清和村(現山都町)は江戸時代末期に淡路島の文楽一座から人形浄瑠璃を学び、今日まで継承してきました。現在では県内に唯一残る農村文楽であり、「道の駅清和文楽邑」に隣接する「清和文楽館」で日曜日を中心に文楽を上演しています。

 人形を操るのは頭と右手を担当する「主遣い」、左手と小道具を担当する「左遣い」、足を担当する「足遣い」の3人による共同作業です。三味線と義太夫節に合わせ、生身の人間のように感情豊かな動きで物語の世界へ導きます。その技術は「足10年、左15年、かしらは一生の修行」と言われているほど。上演の前には浄瑠璃の解説があり、上演後には実際に人形に触れることもできます。併設の資料館には文楽人形なども展示。この文楽館、昨年の震災も乗り越えて今年25周年を迎えました。ぜひ、「清和文楽館」で貴重な農村文楽を生で鑑賞してください。道の駅のレストランでは「文楽膳」などのメニューが楽しめます。

<参照>
清和文楽館:http://seiwabunraku.hinokuni-net.jp/
ふらっと:http://team-flat-michinoeki.com/

PAGETOP