


蒸し場に卵を入れるところから、ツアーは始まります。戻る頃にはおいし~い温泉卵ができあがっている!という寸法。シメの楽しみをスタート時に仕込んでおく演出が、なんともユニークですね。まずは杖立の氏神にお参りし、参勤交代が行われていた山道を歩き白糸の滝に向かうはずでしたが…、この日は「水がほとんど流れていない」とのことで断念。ゆっくり時間をかけてメインの路地裏歩きを楽しむことにしました。
昔から残る古い路地裏のことを、杖立では「背戸屋(せどや)」と呼びます。細い小道や階段を挟んで所せましと建物が連なる独特の風景は、雑誌などでも紹介され話題になり、カメラを手にした観光客で賑わうようになりました。今、地元の若者が取組んでいるのが、背戸屋全体をひとつのギャラリーとして観光客に楽しんでもらう「ギャラリー背戸屋」プロジェクト。背戸屋のいたるところで、額縁に入れられたさまざまなアートが目を楽しませてくれます。
98度の高温な温泉が自噴する杖立温泉では、一般的な入浴の他、“蒸し湯”なるものが生活の中に溶け込んでいるのだそう。温泉の効果とサウナの効果、両方が得られるとあって、健康、美容に気づかう女性たちにも大人気。「杖立の蒸し湯は、クセになるよ~」と、河津さんもイチオシ。ほとんどの旅館の中に設置されているので、歩いた後に体験してみるといいかも。

そして、もうひとつ、ガイドさんたちが「ぜひ体験して帰って欲しい」と口を揃えておススメするのが「杖立体操」。これは、少林寺拳法で知られる中国・河南省から伝授されたオリジナルの体操。自然豊かな周囲の「気」を取りこむ気功の体操で、特にダイエットに効果的なのだとか。「杖立の住民は、健康と美貌の?維持のため、毎朝体操をやっています。朝9時、杖立橋でね」と、河津さん。もちろん地元民以外もOK。インストラクターも常駐しているとのことなので、泊まりがけで出かけられる際はぜひ参加してみて。
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杖立温泉は、川に二分される温泉郷。川魚料理が美味しいことでも有名です。河津さんおオススメの食事処は、さくら橋たもとに立つ「食堂こまつ」。いただいたのは、看板メニューの鮎定食です。鮎の塩焼き、鮎のお頭入りみそ汁、小鉢、漬物、ご飯がセットになって1,700円。まるまる太った塩焼きは、臭みが無くて塩かげんもちょうどいい感じ。お箸を入れると、ふわっと身がほぐれて香ばしい匂いが漂います。あっさりした味わいの塩焼きに、コクのあるみそ汁。これがまた良く合うんです!ご飯がどんどん進んで、すぐに完食しちゃいました。
大分県との県境に位置するけれど、杖立温泉の所在地は熊本県阿蘇郡。ということで、同店には阿蘇の「あか牛」を使った焼肉定食(1,500円)もあり、川魚が苦手な方にはこちらがおすすめ。
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杖立温泉の泉質は、無色透明の弱食塩泉。その効能は昔から非常に評判が良く、「杖をついて湯治にやってくるご老人や病人も、帰る頃には杖を置いて(立てて)去っていく」のが名前の由来、と言われるほど。肌触りが良く保湿効果も高いため、美肌の湯とも称されます。そんな良泉を手軽に楽しむなら、ぜひ立ち寄りの共同温泉へ行ってみましょう。

数箇所ある共同温泉の中でも、いちばんのオススメはやはりココ。1800年以上も昔、「応神天皇がお生まれになった際に産湯として使われた霊泉を汲んだ岩窟」と言われている元湯です。いわば杖立温泉の「起源」で、地元の人が普段利用する浴場ですが、観光客にも無料で開放されています。歴史ある名湯に浸り、一日の疲れをほぐしつつ…地元民との交流を楽しみましょう。
その昔、杖立温泉街では、甘玉子(あまたまご)という、茶碗蒸しに砂糖を加えたスイーツでお客様をもてなしていたのだそうです。もちろん、温泉の蒸気を利用して創られていました。その先人たちのおもてなしの心を再現すべく、20ヶ所のお店と宿がオリジナリティのあるプリンを創作し発売。条件は、温泉の蒸気と地元の素材を活かして創ること。小国ジャージー牛乳や小国のからいもを使ったプリン(超オススメ!)、女将自らが手摘みするよもぎ入りのプリンと、どれも趣向を凝らした逸品ばかり。

「杖立プリン伝説プロジェクト」とは、それらのプリンを食べた後に各店舗でスタンプを押してもらい、10個集めると景品がもらえるというもの。こんなおいしいプロジェクト、乗らないテはありません!10個も食べられるワケないって?いえいえ、一日で食べる必要はないし、一人で食べなきゃいけない、というコトでもありません。同じ種類のプリンを食べても、プリン1個につきスタンプ1個。さあ、プリンマップをもらって、「プリンはしご」に出発!!
