九州の麺三昧

五島手延うどん

 そうめんのように手延べ製法で作られる「五島手延べうどん」は、やや細めで、断面が丸いのが特徴です。
 遣唐使の時代、大陸から伝来したと伝えられ、日本三大うどんのひとつに数えられています。大鍋に湯をたっぷりとわかし手延べうどんを入れ、煮えてきたら各自でつけ汁につけて食べる「地獄だき」が、地元では人気の食べ方。つけ汁には、醤油、あご(トビウオ)の煮出汁やみりんで割ったものなどがあります。好みにより、卵を入れたり薬味を加えたりします。五島の素朴で豪快な家庭料理です。

五島手延うどん
  • 小国そば 小国そば

     小国町(熊本)は、阿蘇山系の豊富な伏流水が湧くことから、多くのそば店が集まっています。国道212号線沿いのそば街道では、こだわりの「小国そば」を堪能できます。そば粉のみで打つ十割そばや石臼挽きのそばなどが人気です。
     本物のそばの持つ香りや歯ごたえ、粘りぐあいをじっくり味わってみてください。

  • たろめん たろめん

     大町町(佐賀)の「たろめん」は、牛骨と鶏ガラの透き通ったスープに、野菜、エビ、豚肉、ショウガなどが入っています。麺はツルツルのうどんで、まるでちゃんぽんのように見えます。かつて、杵島炭鉱の労働者に人気のあった「たろめん」は、閉山とともにそのレシピが失われてしまいましたが、地元の人たちの熱意によりご当地グルメとして復活しました。

  • 宮崎釜揚げうどん 宮崎釜揚げうどん

     「釜揚げうどん」は、温かいつゆにつけて食べるうどんのことです。四国などでも人気のメニューです。
     「宮崎釜揚げうどん」は、つけ汁の旨味にこだわり、色も関西などとは異なり、かなり濃い茶褐色をしています。また、万能ネギやあげ玉が最初から入れられています。

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