歴史・文化

歴史・文化


九州北部


  • 佐賀インターナショナルバルーンフェスタ佐賀インターナショナルバルーンフェスタ

     佐賀市(佐賀)の嘉瀬川河川敷をメイン会場として、毎年秋に開催されるアジア最大級を誇る熱気球競技大会です。100万人を超える人出で賑わい、佐賀県で最大のイベントとなっています。「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」に登場する熱気球は空気を温めて飛行します。(ヘリウムなどを使い浮力を得る気球は、ガス気球と呼ばれ区別されています。)
     競技は前夜祭も含め6日間ほど。競技はマーカーと呼ばれる目印を決められた地点に投下する、指定された地点に着地するなど、およそ10種類に分かれています。
     毎年11月上旬に開催されています。

  • 日田千年あかり日田千年あかり

     日田千年あかり(大分)は、豆田町を流れる花月川を中心に、約3万本の竹とうろうに明かりを灯すイベントです。伝統的重要建築物保存地区にも指定されている豆田町の古い街並みを、竹とうろうの柔らかな灯りが包み込みます。日田千年あかりは11月中旬に3日間開催され、続いて日田天領まつりが2日間行われます。日田天領まつりは、幕府の直轄地だった当時の栄華を再現した祭りで、千年あかりと合わせて見るといっそう楽しめます。

  • みあれ祭みあれ祭

     みあれ祭は、海上安全や大漁など願って行われる宗像市(福岡)の宗像大社の秋季大祭です。数百隻の漁船が参加する大規模な海上神幸行事として知られています。
     宗像大社は本土にある辺津宮、大島の中津宮、沖ノ島の沖津宮と3つに分かれています。それぞれの宮に姉妹神である宗像三女神が祀られています。「みあれ祭」は辺津宮に祀られている市杵島姫神(いちきしまひめ) が、姉にあたる田心姫神(たごりひめ)と湍津姫神(たぎつひめ)を迎える神迎えの神事です。海上では宗像三女神それぞれの御輿を載せた3隻の御座船を中心に、500隻以上の大規模な船団がパレードをします。毎年10月1日に開催されます。

  • ケベス祭ケベス祭

     国東市(大分)のケベス祭りは、祭りの起源やケベスの正体など、一切が謎に包まれている奇祭です。1,100年ほど前に、櫛来岩倉社がひらかれた際にはすでにこの祭りが、主要な儀式のひとつに組み込まれていました。奇怪な面をつけたケベスと、白装束のトウバ。燃えさかる火を守ろうとするトウバと、火に突入しようとするケベスが差股(さすまた)とよばれる棒で攻防を繰り広げます。そして、3度目にはケベスが火に突っ込んでたき火をかき回します。これが何回か繰り返えされ、最後にはトウバも一緒になってシダの束につけた火を持ち境内を走りまわります。この火の粉を浴びると無病息災が叶うといわれ、多くの参拝客が集まります。毎年、10月14日に行われます。

  • 田川炭鉱節祭り田川炭鉱節祭り

     田川炭坑節祭りは、「炭坑節」発祥の地である田川市(福岡)の歴史と文化を全国に発信することを目的としています。
     田川市石炭記念公園をメイン会場として、TAGAWAキャンドルナイト、伝統芸能披露、歌謡ショー、打ち上げ花火など、さまざまなイベントが催されます。祭りのクライマックスは参加者がいっせいに正調炭坑節に合わせて踊る、2日目の炭坑節総踊りです。11月の第1日曜日とその前日に行われます。

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九州西部


  • 長崎くんち長崎くんち

     長崎くんちは、長崎市(長崎)の諏訪神社の例大祭です。高台にある諏訪神社に祀られた諏訪大神、森崎大神、住吉大神が、海際の元船町に設けられた仮宮に御神幸の後、再び諏訪神社へ戻ります。
     諏訪神社に踊りが奉納され、その後、曳き物、担ぎ物、通り物などが街中を練り歩きます。特によく知られているのが、龍踊り(じゃおどり)と呼ばれる金色の龍の踊りです。長崎くんちはポルトガルやオランダ、中国など南蛮、紅毛文化の風合いを色濃く残した、独特でダイナミックな演し物(奉納踊)が特色です。毎年、10月7日から9日にかけて行われます。

  • 唐津くんち唐津くんち

    唐津市(佐賀)にある唐津神社の秋季例大祭です。長崎くんちや博多おくんちと並ぶ日本三大くんちとされています。
     数百枚の和紙を貼り重ね、さらに麻布等を張って漆を塗り重ねる乾漆造の特殊な技法で製作された巨大な曳山が、唐津市内の旧城下町を巡行します。笛、鐘、太鼓の囃子にあわせた曳子(ひきこ)たちの「エンヤ、エンヤ」「ヨイサ、ヨイサ」の掛け声とともに、一番曳山の赤獅子や鯛、武田信玄の兜、上杉謙信の兜など14台の曳山の行列が神輿にお供して旧城下町を巡行して御旅所に勢ぞろいします。祭り期間中の人出は延べ50万人を超える人出で賑わいます。毎年11月2日から4日にかけて行われます。

  • YOSAKOI佐世保まつりYOSAKOI佐世保まつり

     佐世保市(長崎)のYOSAKOI佐世保まつりは、高知県のよさこい祭りの流れをくむ祭りです。金曜日に前夜祭、土曜日と日曜日に本祭りという日程で行われています。名切お祭り広場会場をメインに、ハウステンボスや九十九島西海パールシーリゾート、日本一長い商店街アーケードなど全14個所で、熱気溢れるステージやパレードなどを見ることができます。海外からの参加もあり、100を超えるチームが踊りの華やかさや優雅さを自慢の踊りで競います。最終日には、審査で残った上位21チームから、ファイナルステージで最優秀の大賞が決まり、クライマックスの総踊りで幕が閉じられます。毎年、10月中旬の3日間に開催されます。

  • 長崎ランタンフェスティバル長崎ランタンフェスティバル

     長崎市(長崎)在住の華僑の人たちが、中国の旧正月(春節)を祝うための行事「春節祭」として始めたものが、平成6年から規模を拡大し、長崎の冬を彩る一大風物詩となったのが長崎ランタンフェスティバルです。
     15日間の期間中、長崎新地中華街、浜市・観光通りアーケードなどの市内中心部に、約15,000個にも及ぶランタン(中国提灯)や大型オブジェクトが幻想的に飾られ、龍踊り、中国雑技、中国獅子舞など中国色豊かなイベントが繰り広げられます。

  • 有田皿山まつり有田皿山まつり

     有田皿山まつり(佐賀)は、窯業関係の企業や町民が参加して、陶磁器産業の発展を願う祭りです。歌謡ショー、茶碗神輿、磁器太鼓、吹奏楽、大野太鼓などのイベントが行われますが、メインは、チロリン節皿踊り。美空ひばりの「有田音頭チロリン節」に合わせ、陶磁器の小皿を片手に2枚ずつ持ち、カチンカチンと鳴らしながら皿踊りを舞います。10月の中旬に開催されます。

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九州中部


泗水秋まつり

 菊池市(熊本)の泗水町で開かれる祭りです。「泗水」は孔子誕生の地として知られる、中国の山東省泗水県にちなんだ名前です。明治時代、初代村長が孔子を敬慕していたことから名付けられました。
 その孔子の遺徳を偲ぶ祭りが孔子公園で開かれる「泗水秋まつり」です。公園内には孔子を祀る「祀聖亭」のほかに、回廊や入り口門などが作られています。祭りは、華やかな中国衣装を着た行列が登場。孔子の徳を偲びます。中国古来の楽器の音色と神秘的な曲が流れる中で、踊りなどが披露され牛や豚、羊などにも感謝の意を表します。「しすいコスモスマラソン」「農業まつり」も同日開催され、合わせて楽しめます。毎年11月の第1週の日曜日に開催されます。

泗水秋まつり
  • 久連子古代踊り久連子古代踊り

     久連子(くれこ)古代踊り(熊本)は平家の落人たちが、都をしのんで舞ったのが始まりと伝えられます。古代踊りは、白い狩衣に海老茶の袴をつけ、花飾りをつけたシャグマと呼ばれる花笠を被ります。花笠に欠かせないのが、60cmほどの長い尾羽を持つ久連子鶏と呼ばれる珍しい地鶏です。ひとつの花笠には300本ほどの、久連子鶏の尾羽根が必要とされ、そのため300年以上も久連子鶏が飼育され続けています。
     踊り手の動きとともに、しなやかに久連子鶏の尾羽が揺れる風雅な踊りです。お盆や八朔(旧暦の8月1日)、彼岸の最終日には欠かさず踊られます。花笠に久連子鶏の尾羽根を付けるのは、落ち武者たちが顔を隠すためと言われています。

  • 高千穂神楽まつり高千穂神楽まつり

     高千穂町(宮崎)の高千穂神社境内の神楽殿で、高千穂の夜神楽が堪能できる祭りです。
     高千穂の夜神楽は、天照大神の天岩戸伝説での岩戸の前で踊られた踊りが始まりとされています。
     高千穂神楽33番が、2日間にわたり奉納されます。高千穂の神楽は、採物神楽(とりものかぐら)とも呼ばれ、何を持って舞うかでその神楽の願いや性格が表わされています。
     古い形式を保ったまま残された高千穂の神楽は、県内外から多くの観衆を集めています。
     毎年11月22日、23日に開催されます。

  • 椎葉平家祭り椎葉平家祭り

     椎葉平家(宮崎)は、椎葉に隠れ住む平氏の落ち武者を討伐に来た那須与一宗高の弟・那須大八郎宗久と、平家の末裔である鶴富姫との悲恋物語を題材にした祭りです。
     祭りのメインである大和絵巻武者行列には、勇ましい武者と、煌びやかな平家姫が登場。はるか昔を思わせる演出が楽しめます。国の重要無形文化財に指定された椎葉神楽や椎葉に伝わる伝統芸能なども披露されます。毎年11月に行われます。

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九州南部


宮崎神宮大祭

 宮崎市(宮崎)にある宮崎神宮は、社伝によれば、紀元前の崇神天皇の時代に社殿が創建されたと伝えられ、地元では「神武さま」と呼ばれ親しまれています。
 宮崎神宮大祭りでは、五穀豊穣を祝う御神幸行列やミスシャンシャン馬が登場する神賑行列などが行われます。御神幸行列は、御獅子、御鳳輦(神輿)、女稚児、流鏑馬(やぶさめ)などが行列に登場。流鏑馬は鎌倉時代の衣装を再現した姿で行われます。神賑行列で特に注目されるのが、ミスシャンシャン馬です。シャンシャン馬は鵜戸神宮へ参拝する新婚夫婦が乗っていた馬のことで、ミスシャンシャン馬に選出された女性が、馬に乗り行列に参加します。宮崎神宮の例大祭は10月の26日、その後の土曜、日曜に御神幸行列や神賑行列が行われます。

宮崎神宮大祭

  • 飫肥城下祭り飫肥城下祭り

     飫肥(おび)城は、日南市(宮崎)にある城です。天守閣などを持たない、曲輪を並べた平山城になっています。「飫肥城下まつり」は秋の日南市を代表するイベントです。郷土芸能や武者行列などの市中パレード、伝統の四半的(しはんまと)大会など、2日間にわたり城下町の風情をたっぷりと味わえます。土曜日の前夜祭にのろしが上がると祭りのスタートです。城下の大手門へ早馬がはせ参じます。その後、大手門前や城内の特設ステージで郷土芸能や太鼓演奏などが行われます。日曜日は本祭になり、侍大将、女武者、武者行列、泰平踊、総踊り等が街中を練り歩きます。毎年、10月の第3週目の土曜日と日曜日に開催されます。

  • おはら祭りおはら祭り

     おはら祭りは昭和24年(1949年)に、鹿児島市(鹿児島)の市制60周年を記念して始まった祭りです。
     パレードから始まり、花電車やミス鹿児島、音楽隊などが加わり賑やかに行われます。その後には、「鹿児島おはら節」や「ハンヤ踊り」、渋谷音頭などが続きます。
     郷土民謡のおはら節や鹿児島ハンヤ節に合わせて踊る姿は様々で、子供や花笠をかぶった女性、現代風衣装の派手なグループなどが長く連なります。
     踊りの参加者は毎年増え、現在では2万人を超えています。
     毎年11月2日、3日に行われます。

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