赤根温泉は国東半島のほぼ中央、両子山の麓にある温泉です。豊かな緑に囲まれていて、古くから地元の人々に愛され続けてきた温泉ですが、最近では県内外からも多くの温泉客が訪れています。泉質は無色透明の含硫黄カルシウム硫酸塩泉。美肌効果が高く、硫黄分が肌に薄い膜をつくって紫外線から守り、肌をツヤツヤに保ちます。

　唐津温泉は佐賀県の北西部、唐津くんちと唐津焼で有名な唐津市の中心街にあります。唐津温泉の湯は無色透明で、泉質はナトリウム塩化物・硫酸塩泉で、高い肌の蘇生効果があるため美肌の湯と呼ばれています。湯上りはしっとりとした保湿効果が得られます。神経痛、関節痛、疲労回復などにも効能があります。

　塚原温泉は別府市と由布市の中間に位置する、伽藍岳の中腹にある温泉です。平安時代の豪傑、源為朝が傷ついた鹿が湯溜まりに浸かって、傷を癒すのを見て発見したと伝えられています。黄緑色を帯びた湯で、タマゴを茹でたところ3時間で殻が溶けてしまったと言われるほどの強酸性です。泉質は酸性―含硫黄・鉄・アルミニウム・カルシウム硫酸塩泉で、皮膚の蘇生効果の高い美肌の湯です。切り傷、やけど、慢性皮膚炎などにも効能があります。

　栗野岳温泉は、霧島国立公園の西端、標高740mの栗野岳中腹に建つ温泉施設です。周囲を原生林に囲まれた敷地内には、宿泊客専用の檜風呂のほか、「さくら湯」や「竹の湯」といった泉質の異なる数種類の浴室棟と、飲用の「ラムネ湯」があります。栗野岳温泉は明治8年（1875年）に西郷隆盛が湯治のため滞在したことでも知られています。