温泉

美肌の湯

tuetate

 人吉は、戦国時代より相良氏の城下町として栄え、九州の小京都と呼ばれる落ち着いた佇まいな町並です。この地を治めていた相良為続が明応元年(1492年)に林村の湯楽寺で湯治したとの記録が残っています。人吉温泉は日本三大急流の球磨川に沿って、約30ヶ所の源泉が湧出しており、温泉街には10軒以上の公衆浴場が点在しています。温泉でくつろいだ後は鮎料理を肴に、球磨焼酎を傾けてみるのも一興です。

杖立温泉
  • なかま温泉なかま温泉

     人吉温泉の共同浴場は、現在でも10軒を超える共同浴場が営業しており、その中には大正から昭和の初期にかけて創業した老舗の温泉浴場も珍しくありません。建物や浴槽など創業当時のまま使用している施設もあり、温泉街を散策するだけでノスタルジックな雰囲気に浸ることができます。また多くの旅館やホテルの内湯が公衆浴場として開放されているのも特徴となっています。

  • 久山温泉久山温泉

     国宝にも指定されている「青井阿蘇神社」の隣にある人吉温泉物産館では、人吉では初となる「足湯」が楽しめます。足湯の隣には「願掛けポスト」と名付けられた、昔懐かしい丸形の郵便ポストが静かにたたずんでいます。また人吉温泉物産館には地元で採れた素材を活かした料理を提供するレストランもあり、土産品コーナーでは人吉・球磨地域の特産品を購入することができます。

  • 脇田温泉脇田温泉

     人吉盆地を東西に流れる球磨川は日本三大急流の一つで、ラフティングなどが盛んに行われています。人吉温泉の入浴施設は球磨川に沿うようにして点在していますが、晩秋から初春の朝夕にかけては川面から立ち上る乳白色の霧に包まれます。人吉温泉を訪れた歌人の斉藤茂吉が「みぎわには 冬草いまだ青くして 朝の球磨川 ゆ露たちのぼる」と詠んでおり、「霧の都」とも呼ばれる幻想的な光景を見ることができます。

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別府温泉

 雲仙温泉は、島原半島の中央にそびえる雲仙岳一帯にあります。日本初の国立公園に指定された温泉保養地でも知られ、1934年(昭和9年)に国立公園に指定されるまでは、「温泉」と書いて「うんぜん」と読まれていました。承応2年(1653年)に加藤善左衛門という人が湯つぼを置いて「延歴湯」(えんれきとう)を開いたのが雲仙温泉の始まりと云われています。

別府温泉
  • 別府温泉別府温泉

     雲仙地獄は、矢岳と衣笠山の間に位置しており、雲仙観光のメインスポットとなっております。この一帯では至る所から高温の水蒸気と温泉が噴出し、強い硫黄の匂いが立ちこめています。大叫喚、お糸、清七などの名前が付けられた地獄は、キリシタン殉教の舞台となったことでも知られています。ちょうど地獄と隣り合わせに温泉旅館街があり、殺伐とした地獄の風景と近代的な建物とが不思議なコントラストを生んでいます。

  • 別府温泉別府温泉

     湯せんぺいは、雲仙温泉へ湯治に訪れた旧島原藩主の松平公が考案したもので、小麦粉・砂糖・卵に温泉水を加えて薄く焼き上げるのが特徴です。ほんのりとした甘さとパリパリとした食感が観光客に喜ばれています。
     金型に生地を流し込んで1枚1枚焼き上げる「純一枚手焼き」製法を続けている店では、モチモチの"みみ"が付いた焼きたての味が楽しめます。

  • 別府温泉別府温泉

     雲仙市内にある温泉街は手ごろな料金で入浴できて、気軽に楽しめる立ち寄り湯が数多くあります。温泉施設もレトロ感が漂う民家のような建物あり、絶景の露天風呂ありとバラエティ豊かです。昔ながらの共同浴場も新湯、古湯、小地獄に1軒ずつあり、地元の人々に親しまれています。また温泉街は噴気帯を囲むように存在し、散策のついでに地獄めぐりも楽しむことができます。

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妙見温泉

 栗野岳温泉は、栗野岳西側の山麓に位置する一軒宿の温泉です。付近には九州一の噴気孔「八幡大地獄」があり、冬になると蒸気が木々に付着し、南国としては珍しい霧氷を作ります。栗野岳温泉は効能の異なる数種類の源泉をもち、硫黄泉の「桜湯」、泥湯の「竹の湯」、蒸気を利用した「蒸し湯」の3つの浴場と飲用の「ラムネ湯」があります。
 栗野岳温泉は西郷隆盛が犬を連れて狩猟を楽しんだ地としても知られており、奥の蒸し湯へ向かう途中には「南洲翁遊猟碑」が立っています(南洲翁とは西郷隆盛の雅号のこと)。狩猟の後は温泉に浸かって疲れを癒していたそうです。

妙見温泉
  •  竹の湯の湯船には、黒灰色をした天然の泥湯が満たされています。浴槽内には細かな湯の華が舞い、底には滑らかな泥が沈殿しています。近くにある「八幡大地獄」から湧き出した高温の湯をパイプで直接引き込むため、「湯だめ」と呼ばれる場所で冷ましてから麓の入浴施設へと送られます。特徴としてはph1.9と強い酸性があげられ、冬になると湯量が少なくなり酸性度が上がるそうです。

  •  栗野岳の中腹には、白煙を噴き出し続けている「八幡大地獄」と呼ばれる大小様々の噴気孔があります。付近には硫黄臭が立ちこめていて、あちらこちらから轟音とともに噴気が上がっています。岩の裂け目からは摂氏100度の湯が音を立てて沸き出ており、泥を含んだ湯が麓まで流れています。栗野岳温泉の源泉となっている「八幡大地獄」の広さは約2hで北海道の登別と同じ広さです。

  •  霧島山麓丸池湧水は、栗野岳の標高600m付近に降った雨が35年の月日を経て澄んだ湧水となります。「日本名水百選」にも選ばれており、丸池からは日量6万tの水が湧出しております。水路沿いの小道は「せせらぎの道百選」に選ばれていて、春には桜の名所として、初夏には湧水によって育まれた蛍の姿を見ることができます。

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