温泉

美肌の湯

tuetate

 小浜温泉は、長崎県南部に位置する雲仙岳の西麓、橘湾に面しています。源泉温度が105度という高い源泉温度と豊富な湯量を誇り、源泉数は30ヶ所ほどあります。大通り沿いには30軒近くの宿が建ち並びます。大通りから一本裏路地に入れば昔ながらの風情ある町並みが広がり、立ち上る湯煙が温泉情緒を醸し出しています。
 小浜温泉の歴史は古く、「肥前風土記」(713年)にも記されています。400年ほど前から次第に湯治場として利用されるようになり、かつては島原の乱で負傷した人々が傷を癒すのに利用したと伝えられています。
 また小浜温泉は著名な文人達から愛された事でも知られており、俳人・種田山頭火や歌人・斉藤茂吉も多くの作品を残しています。

杖立温泉
  • なかま温泉なかま温泉

     小浜温泉には源泉温度105度にちなんだ、日本一長い105mの足湯「ほっとふっと105(イチマルゴ)」があります。小浜温泉の源泉は非常に高温なので、階段状に積み上げた石に源泉を流して徐々に温度を下げ、入浴に適した温度に調節しています。普通の足湯の他にも愛犬と一緒に楽しめる「ペット足湯」や、橘湾に沈む夕日を眺めながら足湯を堪能できる「腰掛け足湯」、底に埋め込まれた小石が足裏のツボを心地よく刺激する「ウォーキング足湯」などが人気です。また6つある蒸し釜では新鮮な海の幸、山の幸を高温の蒸気で蒸して食べることができます。

  • 久山温泉久山温泉

     小浜温泉は日本一温度の高い温泉が湧出している事で有名ですが、1ヶ所だけ泉温25~27℃の炭酸泉が湧き出しています。明治末期から昭和初期にかけては浴用以外に、小浜を訪れる観光客の飲料水として利用されていました。  泉質は小浜温泉の一般的な泉質である食塩泉とは異なり、炭酸ガスと硫化水素を多く含む含硫化水素炭酸泉で、皮膚病によく効くと言われています。

  • 脇田温泉脇田温泉

     小浜温泉は400年ほど前まで、ほとんど利用されていませんでしたが、慶長19年 (1614年)に本多氏と島田氏によって、庶民のための宿泊用の長屋と浴場が建てられました。その後、武士のための浴場「さむらい小屋」ができ、ようやく温泉が利用されるようになりました。
     初代の島原城主であった豊後守(ぶんごのかみ)松倉重政も温泉が好きで、わざわざ島原から小浜温泉へ湯治に訪れていたと言われています。寛永7年(1630年)、入浴中に亡くなった松倉重政の受領名から名付けられた豊後湯の跡が、今も小浜温泉に残っています。

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別府温泉

 湯平温泉は、大分県由布市の南西部、花合野川(かごのがわ)沿いにあります。その歴史は隣接する由布院温泉よりも古く、開湯は鎌倉時代の文応元年(1260年)まで遡るとされています。資料によって存在が確認できるのは室町時代に入ってから。江戸時代には胃腸病に効能がある湯治場として、多くの人々で賑わっていたと伝えられています。
 昭和5年(1930年)には放浪の俳人・種田山頭火が訪れ、著書「行乞記」( ぎょうこつき)の中で湯平温泉を絶賛しています。温泉街の一角には「山頭火ミュージアム」も設置されています。

別府温泉
  • 別府温泉別府温泉

     湯平温泉の花合野川(かごのがわ)沿いには5軒の共同浴場があります。これらの共同浴場は湯平温泉"再興"に向けた事業の一環として、順次リニューアルされました。共同浴場の改修は点在する各浴場の魅力を高め、温泉街全体に入湯客の往来をもたらすのが目的だそうです。それぞれ異なる雰囲気を持っているので、共同浴場巡りもオススメです。

  • 別府温泉別府温泉

     湯平温泉の石畳は、享保年間(約300年前)に病魔退散を祈伏し、工藤三助が建設したと伝えられています。この石畳の坂では毎年「ツール・ド・湯平」という自転車レースが開催されており、晩秋の情緒溢れる町並を全国の自転車愛好家たちが駆け抜けます。日本の原風景が残るこの温泉街では、映画ロケも行われました。

  • 別府温泉別府温泉

     湯平温泉は大分県由布市にある温泉です。大正から昭和初期にかけて湯平温泉は、別府に次ぐ豊後の名湯として「西の横綱」に番付されていました。温泉街には飲用専用の源泉もあり、特に胃腸病に効果があるといわれ、その効能は飲用としても有名な、フランスの「ヴィシー鉱泉」に並ぶと称されました。温泉水を料理に使用したり、飲用として提供する旅館もあります。

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妙見温泉

 筋湯温泉は、大分県西部に位置する涌蓋山(わいたさん)南東麓の山峡に沸く温泉で、1,000年以上の長い歴史があります。「筋湯」という名の由来は共同浴場「うたせ大浴場」の湯にあり、肩こりなどの「筋の病に効く」ことから「筋湯」と呼ばれるようになったと云われています。古い歴史をもつ筋湯温泉ですが、明治30年、昭和24年と二度の火災に遭い、温泉街のほとんどが消失してしまいました。しかし地元民の努力の甲斐もあって現在は見事に復興しています。筋湯温泉には約30軒の宿泊施設が点在しており、「うたせ湯」「岩ん湯」「せんしゃく湯」「薬師湯」の4つの共同浴場があります。

妙見温泉
  •  「岩ん湯」は筋湯温泉にある4つの共同浴場のなかで唯一の露天風呂であり、外の風景を眺めながらうたせ湯を楽しむこともできます。奥まった場所にある岩ん湯は穴場的な存在で、共同浴場の「うたせ湯」に比べ、ゆったりとくつろぐことができます。岩ん湯には浴室が1つしかないため、内湯の「薬師湯」と日替わりで男湯と女湯が入れ替わります。

  •  筋湯温泉には打たせ湯施設を有する旅館が数多くあります。温泉街の中心にある無人の共同浴場「うたせ大浴場」には日本一の打たせ湯があり、入り口の販売機でコインを買って回転扉から入場します。壁一面から打たせ湯が勢いよく流れており、流れ落ちるお湯を肩や腰にあててコリをほぐすことができます。江戸時代から多くの人が疲れや病を治してきましたが、湯冷めしにくいことから冬場はスキー客にも人気です。

  •  薬師堂の近くにある共同浴場「薬師湯」は檜(ひのき)造りの内湯で、「岩ん湯」とは日替わりで男湯と女湯が入れ替わります。掛け流しの湯は無色透明、サラッとして柔らかいのが特徴です。浴槽も深めでゆったりとくつろぐことができ、足しげく通うリピーターも数多く見られます。

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