糸島半島は、福岡市中心部から西に車で1時間足らずの場所にあり、「幣(にぎ)の松原」や「生(いき)の松原」など白砂青松の景観に恵まれています。また、福岡市に農産物を供給する豊かな農地も広がり、国内でも有数の売り上げを誇る道の駅があります。
古代には「伊都国(いとのくに)」があった場所とされ、「万葉集」や「和名抄」に登場し、曽根遺跡群や三雲・井原遺跡群など歴史的な史跡も多数残っています。
幣の浜(にぎのはま)は、玄海国定公園を代表する約6㎞にわたる白砂のビーチです。弓張型の砂浜に松原が続き、松の濃い緑と真っ白な砂浜、青い海と白い波のコントラストが目にも鮮やかです。玄界灘をオレンジ色に染めながら沈む夕日も素晴らしく、海岸線沿いの道路は、「サンセットロード」と呼ばれています。幣の浜は、NHKの大河ドラマ「北条時宗」の蒙古襲来シーンの舞台となりました。
芥屋の大門(けやのおおと)は、玄武岩によってできた六角形と八角形の柱状摂理(ちゅうじょうせつり)の断崖です。日本三大玄武洞の中でも最大と言われる高さ64m、開口10m、奥行き90mの洞窟が、玄界灘に向かって門を開けています。4月~11月まで、芥屋漁港から遊覧船で洞窟内の蜂の巣状の天井などを見ることができます。
西方に開いた船越展望台は、夕日が真正面に沈む絶好のポイントです。標高は70mほどで、九十九島(くじゅうくしま)が眼下に広がります。
展望台には、季節により夕日の沈む方向と時間が書かれた大きな看板がありますが、ここは冬の夕日が最も美しいと評判です。なお、九十九島の「九十九は数が多いという意味で、実際には208の島があります。
長串山(ながぐしやま)公園は、標高234mの山の西側一帯に広がり、その眺望の良さから、佐世保市の「九十九島八景」の一つに認定されています。公園からは、鹿町町と小佐々町に至る北九十九島や平戸島を望むことができます。例年4月下旬には、約10万本のツツジが開花し、青い海や北九十九島の景観に彩を添えます。
佐世保市の「西海国立公園 九十九島水族館 海きらら」を中心とする、飲食店、土産物店、遊覧船などの複合施設です。水族館では、イルカやクラゲ、ウミガメなど九十九島の生き物が展示され、マリンレジャーでは、シーカヤック、九十九島をめぐる観光ツアーなどを楽しめます。鹿子前海水浴場、佐世保市亜熱帯動植物園、展海峰などの観光スポットもすぐ近くです。
佐世保港赤レンガ倉庫は、戦前に旧日本海軍によって建設されました。歴史を感じさせる美しいレンガ造りの建物が20棟あり、国内では最大級の倉庫群となっています。日本海軍が艦隊の後方を統括する機関「鎮守府(ちんじゅふ)」を佐世保に設置した力の入れ具合が見て取れます。戦後、倉庫群は米軍基地の敷地内になり、現在では土曜日と日曜日及び祝日に一般公開されています。
日豊海岸は、日向市の美々津から大分市の佐賀関まで続く海岸です。直線の長さは約120km、総延長は約400kmにもおよびます。
七ッ島展望所からは、入り江が複雑に入り組んだリアス式海岸の須怒江湾と須美江海岸を見渡すことができます。またここには、日向市出身の若山牧水の歌碑も建立されています。
大分市の佐賀関半島突端の関崎にある海岸です。日豊海岸国定公園の一部で、日本の渚百選に選定されています。
「黒ヶ浜」は、風化作用を受けやすくもろい蛇紋(じゃもん)岩と呼ばれる黒い丸石でできており、その名のとおり浜全体が真っ黒に見えます。すぐそばには、白砂の海岸「白ヶ浜」があり、異色の景勝地として知られています。
日向市の細島にあり、岩が波の侵食によって削り取られ、クルス(ポルトガル語で「十字」の意)のような形になっています。東西約200m、南北220mもあり、展望台から見ると、クルスは「叶う」という文字にも見えます。日向市は、ここを訪れた方の心を清め、願いや希望を天に託すため、「願いが叶うクルスの鐘」を設置しています。
日豊海岸国定公園の美しい景観の代表格ともいえる絶景ポイントです。柱状節理の断崖絶壁は、奥行き200m、幅10m、高さが70mもあります。太平洋の荒波に洗われ切り立った断崖絶壁は圧巻で、展望所から覗き込むと足がすくみます。
馬ヶ背の名前は、展望所一帯が馬の背のように細くなっていることに由来しています。
八代海の西部に浮かび、大小18の島々からなる天草市御所浦町にあります。この島は、恐竜をはじめとした、多くの化石が出土することでも知られています。
標高442mの展望所からは、御所浦町の島々をはじめ、天草諸島や水俣方面、遠く雲仙や鹿児島まで、3県にまたがる360度の大パノラマを望むことができます。
関西空港の設計を手がけた、イタリアの建築家レンゾ・ピアノ氏の設計によって平成9年8月に完成した橋です。車道と両側の歩道を合わせた幅員は13.6m、全長は883mと県内最長の橋です。美しい曲線、巨大さをまったく意識させない繊細さとしとやかさは、自然が豊かな牛深と見事に調和しています。なお、「ハイヤ」という名前は、伝統民謡の「牛深ハイヤ節」から付けられました。
獅子吼岬(ししぼえみさき)は、天草市牛深町法ヶ島の南端にあり、まるで大きな獅子が海に向かって吼えているように見えます。海から見た角度が最も良く、牛深海中公園のグラスボートで遊覧観光することができます。
また、寛永14年(1637年)、天草キリシタン宗徒首領の武将・千束善右衛門が脱出用の軍資金10万両をこの岬の洞窟に隠したという言い伝えも残っています。
有明町はタコが名物で、商工会を中心に「タコによるまちづくり」を進めています。「ありあけのタコ街道と呼ばれる国道324号線沿いに設置された巨大タコは、高さ3m、幅4.5m、奥行きは2.5mもあります。その大きさもさることながら、足の吸盤や頭の形などがあまりに忠実に再現されていて強烈な印象を受けます。近くには、タコへの感謝、豊漁、海難事故防止などを祈願する「祈りダコ」もあります。
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