自然

魅惑の島々

壱岐

 壱岐島(いきのしま)は、玄界灘に浮かぶ東西15km、南北17kmほどの離島で、周辺にある原島、長島、大島、若宮島の有人4島と、17の無人島を含めて壱岐諸島と呼ばれています。壱岐は朝鮮半島に近いこともあって、昔から中国大陸と日本列島を結ぶ海上交通の中継地点として栄えていました。3世紀末に書かれた「魏志倭人伝」にも「「一大國」として登場しています。また複雑な稜線の岩場や、サンゴ礁でできた静かな入り江など風光明媚な島として知られ、全域が壱岐対馬国定公園に指定されています。壱岐は麦焼酎発祥の地であり、島内には7つの酒造メーカーがあります。

壱岐
  • 一支国博物館一支国博物館

     一支国(いきこく)博物館は、調査研究機関である埋蔵文化財センターと、展示・交流拠点施設である博物館が一体となった複合施設です。故黒川紀章氏が手掛けた建築デザインは、「海のシルクロードの終着点」原の辻遺跡が栄えた時代の原風景を残すことに留意しています。原の辻遺跡を一望できる高台に建つ館内では、弥生時代の「一支国・原の辻」を再現した巨大なジオラマや、160体ものミニチュア人形が当時の生活様式を分かりやすく伝えてくれます。

  • 辰ノ島海水浴場辰ノ島海水浴場

     壱岐島の勝本港から渡船で約5分、無人島の辰野島にあります。
     弓状の海岸線に遠浅の白い砂浜が続き、透明度抜群の海は、数メートル下に泳ぐ魚の姿が見えるほどです。
     辰ノ島には、壱岐随一ともいえる景勝地「蛇ヶ谷」があり、高さ50mの断崖に荒波が迫る姿は圧巻です。
     天然記念物のハイビャクシンなど海浜植物の群落も見所です。

  • 猿岩猿岩

     猿岩は、黒崎半島の突端にある高さ約50mの玄武岩です。角度によっては左を向いた猿の姿に見えることから、猿岩とよばれるようになりました。周辺には郷ノ浦町のアンテナショップ「お猿のかご屋」や、太平洋戦争の時に造られた「黒崎砲台跡」があり、壱岐でも有数の観光スポットとなっています。

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五島列島

 五島列島の歴史は古く、細石器や土器、貝塚、縄文時代の人骨などが数多く出土しています。
 平安時代には遣唐船が寄港するなど交易の拠点となり、文治3年(1187年)には平清盛の異母弟、平家盛が宇久島に上陸し先住の豪族を征服して宇久家を名乗り、以後700年間にわたり五島を繁栄に導きました。
 また、江戸時代には五島は捕鯨基地として栄え、今でもその名残があちこちに見られます。

五島列島
  • 平家伝説平家伝説

     文治3年(1187年)の「壇ノ浦の戦い」に敗れて漂流していた平家盛は、宇久島の平の海士(あまんし・海の侍)に助けられ、その後五島一円に勢力を伸ばしていったと伝えられています。島の西端にある火焚崎には、平家盛が船を隠したという入江で「船隠し」と呼ばれる平家盛公上陸地があり、夕日の絶景ポイントにもなっています。

  • マリンスポーツマリンスポーツ

     五島は、福江島の高浜海水浴場、中通島の蛤浜海水浴場、宇久島の大浜海水浴場など数多くのビーチに恵まれ、マリンブルーで遠浅の白い砂浜は、まるで南国のリゾートを思わせます。
     シーズン中は、マリンジェット、パラセーリング、ウェイクボードなどを楽しむことができます。また、沈没船、洞窟や珊瑚礁を見ることができるダイビングスポットもあります。

  • アコウの樹アコウの樹

     宇久島のアコウの樹は、幹周りが16mもあり、佐世保市の天然記念物に指定されています。クワ科の半常緑高木ですが、宇久島でうっそうと生い茂ったさまは神秘的で、近くに寄ると、まるでアニメの世界に紛れ込んだかのような錯覚に陥ります。また、宇久島の三浦神社には、長崎県の天然記念物に指定されているソテツの巨樹もあります。

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姫島

 姫島は瀬戸内海の西端、大分県国東半島沖約6㎞に浮かぶ島です。古事記に登場する「女島が姫島であると言われています。島周辺は魚介類の宝庫で、とくに「姫島車えびは全国ブランドになっています。
 島には、お姫様にまつわる伝説が多々残され、「姫島七不思議と呼ばれるパワースポットもあります。また、キツネに扮した子供たちが舞うユニークな「キツネ踊り」が開催される盆の時期は、島の人口を越える観光客で賑わいます。

姫島
  • キツネ踊りキツネ踊り

     毎年盆の3日間に行われる姫島盆踊りは、鎌倉時代の念仏踊りに由来し、伝統踊りと創作踊りに分けられます。踊りは実に50種類以上に及びますが、中でも伝統踊りの「キツネ踊り」が最も有名です。
     独特なキツネの化粧とユーモラスなしぐさは何ともいえない可愛らしさで、多くの観光客を魅了します。

  • 姫島七不思議姫島七不思議

     姫島には、7つのパワースポットがあります。
     馬頭観世音を祀り、債鬼に追われた善人を千人かくまったという「千人堂(せんにんどう)」。
     高潮や大しけでも決して海水に浸からないという「浮州(うきす)」。このほか、「かねつけ石」、「拍子水(ひょうしみず)」「浮田(うきた)」、「逆柳(さかさやなぎ)」そして「阿弥陀牡蠣(あみだがき)」があります。

  • 車えび車えび

     一村一品の代表的な特産品で、活きの良さ、味などその品質は高く評価されています。島内の旅館や飲食店には様々な車えび料理が用意されていますが、一番のおすすめは、えびを生きたまま食べる「踊り食い」です。独特のねっとりした甘みとぷりぷりの歯ごたえが癖になります。毎年10月下旬には「姫島車えび祭」が、姫島港フェリー広場で開催されます。賞味会では、姫島車えびの刺身・フライ・煮つけなどを堪能出来ます。

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