高原に囲まれた盆地の町、湯布院を舞台にしたNHKの『風のハルカ』には「ぼく(語りは中村メイコさん)」という設定で由布岳が登場。温泉も朝霧もこの秀麗な山麓に湧くわけで、まさに湯布院の象徴。ドラマ同様に「ぼく」の視点での散策をおすすめする。
同じ山あいでも『女神の恋』(NHK)の舞台、宮崎県高千穂は五ケ瀬川が地表をえぐる渓谷の町。高千穂鉄道(台風被害により運休中)のトロッコ列車はロケ地巡りの花形となった。またタイトルからうかがえるように「神話の里」としての魅力を備えた町でもある。
宮崎県の海岸線も多くロケに利用されている。日向市は山田洋次監督の『十五才 学校・』のロケ地。サーファーが集う金ケ浜や国の伝統的建造物群保存地区のある美々津の町並が見所。
日南市の飫肥は連続テレビ小説『わかば』(NHK)の舞台。城下町飫肥の佇まいや日南の穏やかな自然が造園家を志す主人公の心情にぴったりだった。宮崎市はリュ・シオン主演の韓国ドラマ『ウエディング』とフジテレビの『危険なアネキ』のロケ地だ。シーガイアや青島・日南海岸など南国の景色がふんだんに登場し、日本のリゾート・宮崎を全国に再アピール。その宮崎と鹿児島・熊本の県境、えびの市では全編えびの市ロケで敗戦間近の「霧島地方」を描いた『美しいキリシマ』が撮影された。そこから南に下った垂水市の海潟漁港は、降旗康雄監督「ホタル」のロケ地。最後の鹿児島市は熱い想いを描くには最適の地。大河ドラマ『翔ぶが如く』、海上保安官の活躍を描く『LIMIT OF LOVE 海猿』の舞台やロケ地で、元気と勇気をもらえる旅の終着地だ。
大分空港~(60分・バス)又は大分~(50分・JR)由布院~(110分・JR)久留米~(40分・九州新幹線)熊本~(180分・バス)高干穂~(90分・バス)延岡~(30分・JR)日向市
日向市~(55分・JR)宮崎~(70分・バス)西都~(30分・バス)木城町~(110分・バス)宮崎~(90分・JR+バス)日南~(90分・JR+バス)宮崎~(120分・JR+バス)霧島神宮~(70分・タクシー)霧島温泉
霧島温泉~(40分・タクシー)えびの~(170分・九州新幹線+バス)鹿児島中央~(35分・バス)鴨池港~ (35分・フェリー)垂水港~(75分・バス)国分~(20分・JR)加治木~ (30分・JR)鹿児島~(45分・バス)鹿児島空港