日本の近代化は石炭産業の力が大きかった。石炭が最初に発見された大牟田・三池地方は、その産出量も、地下の坑道も日本一であった。その跡地、宮原坑や万田坑は、未だに原型の一部が保たれており、見学者の安全に配慮した修復の計画もある。炭都・大牟田、荒尾をとりまく環境を知り、近代化の足跡を学ぶ。 鹿児島では、薩摩のエネルギーが集結した集成館事業の存在意義に触れる。 本項のその(1)でも触れたが、近代化産業遺産群だけでなく、その地の風土にも触れたい。石炭産業で栄えた大牟田市と荒尾市は福岡県、熊本県の県境を接して在る。 というより、県境ラインがアメーバー的に入り組んでいる。一軒の家の中に県境がある。 それほど、都市が膨張して栄えてきた。いま、両県では県境ラインで綱引き合戦をして、友情と協調で交流を重ねている。 玉名温泉(旧立願寺温泉)は、かつては炭都大牟田の奥座敷だった。接待の場として大いに栄えたものだった。つわものどもの夢の跡を思いながら玉名の湯にくつろごう。 三角西港も現、東港が出来て、その主役の座を降りた。産業が街を生み、産業の盛衰が歴史を塗り替えていくことも、併せて旅から学んでいこう。
福岡空港~(7分・地下鉄)博多~(約60分・JR)飯塚~(47分・JR+25分・新幹線)大牟田市~(5分・JR)荒尾市~(16分・JR)玉名~(5分・バス)~玉名温泉
玉名温泉~(5分・バス)玉名~(31分・JR)熊本~(52分・JR)三角~(52分・JR)熊本 ~(11分・九州新幹線)新八代~(44分・九州新幹線)鹿児島中央
鹿児島中央駅~(40分・JR+30分・バス)鹿児島空港