神が楽しむと書いて「かぐら」。 神ご自身が楽しむ、或いは神に奉納する舞 いろいろなパターンがある。いずれにしても神とは切っても切れない、ゆかりのもの。 だから神話の里・高千穂は神楽の里でもある。 神楽の起りは天照大神の岩戸隠れに由来する。天照大神は弟・スサノオノミコトの乱暴ぶりに手を焼いて、懲らしめるために岩戸(大きな岩穴)に身を隠し、大きな岩で戸を閉じてしまう。 世の中は真っ暗になった。天照大神に、岩戸から出て来て欲しいと一計を案じた。舞いを踊った、アメノウズメノミコトという姫が身振りよろしく踊った。その見事さに集まった神々(人々)はやんやの拍手やどよめき‥‥。 岩戸の中で、その様子を耳にした天照大神は、「なにごとか‥‥」とそっと岩戸を開けて覗いた。 その瞬間、力の強い神様アマノタヂカラオノミコトが、岩戸を開け、天照大神が表に引き出された。再び地上が明るくなった 。 以上が神楽の一般的の祖型、起源とされている。 各地に伝わる「岩戸開き」の神楽は、この時の様子を劇的にしたものだ。 神話の里の宮崎県高千穂には、これら神話をベースにしたゆかりの地が多い。 また、神楽は、高千穂に伝わる荒ぶる神「鬼八」の霊を慰めるため、猪を供え、木葉(オガタマ)をふって踊ったのが起り――と高千穂神社で聞いた。 いずれにせよ、神楽は古代から伝わる神人一如の楽しい宴に欠かせないものだった。
鹿児島中央駅~(60分・バス)鹿児島空港~(約60分・バス)霧島神社~(143分・JR)延岡~(約60分・バス)高千穂
高千穂~(6時間・貸切タクシー)阿蘇市・南阿蘇村・地獄垂玉温泉
地獄垂玉温泉~(50分・タクシー)阿蘇~(約60分・バス)小国~(73分・バス)豊後森~(26分・JR)
由布院~(55分・バス)大分空港・由布院~(約70分・JR)大分駅