世界記憶遺産!
山本作兵衛が丹念に描いて、遺してきた筑豊炭鉱の絵が世界記憶遺産に登録された。山本作兵衛のそれは、早くから評価され福岡県有形民俗文化財にも指定され田川市石炭・歴史博物館に保存展示されていた。それが突然、「ガバッと」水音をたてて浮上した。画用紙に描いた絵が、世界の桧舞台に置かれスポットが当たった。驚くべき慶事である。
これを機に、石炭産業をもう一度見直してみよう。日本の石炭産業は九州が柱である。全国の約半分近くを産出した。九州では遠賀川流域の産炭地が主力。 それ故に近代産業発達の歴史の足跡として遺構の一部が保存されていた。今度は炭都の風土、暮らしの在り方、その文化にスポットが当たった。記録の大切さを教えられた。いま、風土の記憶は薄れてきた。かって筑豊を象徴したボタ山は緑に、遠賀川はその昔のように鮭が上がるという。炭坑節は宴会のときに歌われる定番のお開きの踊りになった。土門拳のリアリズム写真「筑豊のこどもたち」を知る人は少ない。
伊藤伝右衛門、松本健次郎、高取邸(唐津)の富豪を支えた石炭産業と対極の文化にある山本作兵衛の一連の絵画の評価に、目のつけどころを教えてもらった。それにしても、炭住の一区割を丸ごと残しておけばよかった─と悔やまれる。
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