スペインの宣教師、フランシスコ・ザビエルが日本に初めて上陸したのは鹿児島市の稲荷川の河口付近(上陸記念碑が建つ)。彼は伊集院町にある一宇治城で城主、島津貴久と会見し宣教の許可を得た。(その城跡は城山公園)天文18年、1549年、日本キリスト教の夜明けである。「イゴヨイクニ」とこの年代を記憶させられたが、キリスト教が日本で辿る前途は多くの難関が待ち受ける。仏教徒の反対を受けてザビエルは僅か10ヶ月で平戸へ去っていく。
この旅は、ザビエル上陸の鹿児島をふり出しにポイントを教会においた。厳しいキリシタン弾圧の時代を経て、明治になって再建された天主の御堂=教会の数がとりわけ九州に多い。長崎市の禁教時代にフランス人のために建てられた国宝・大浦天主堂をはじめ西海の地に息づく生きた天主堂に巡礼の杖を引こう。
まず、五島列島を訪れる前にその(1)として鹿児島、長崎、島原、天草地方を。このコースは「五足の靴」のコースとも一部重なるが、教会にこだわってみよう。
教会は、どこも里人の暮らしの中にとけこんでいるのを感じるだろう。すっかりその土地の風土の中にある。親から子、子から孫へと自然の営みの中で伝えられた「信仰」の根強さを改めて感じ入る。
長崎〜島原半島、海を隔てているが天草の島。結びつきあって近い。まして海路が主な交通手段だった江戸時代においては、お互いの交わりは今より「グッと近かった」。天草が、かつて長崎県に属していたことも理解できる。
海が交流を身近にし、文化は海の道で運ばれたことなど実感できる余禄もある。
鹿児島中央駅~(18分・JR)日置市~(18分・JR)鹿児島市~(44分・九州新幹線)熊本駅~(55分・JR)三角駅~(約80分・バス)本渡BC~(約50分・バス)下田温泉
下田温泉~(50分・バス)天草~(約50分・バス)河浦~(5分・バス)町田~(約60分・バス)本渡~ (約30分・バス)鬼池~(30分・フェリー)口之津~(30分・バス)南島原市~(45分・バス)島原市~(38分・バス)雲仙
雲仙~(84分・バス)諫早駅~(31分・JR)長崎市