長崎街道。江戸時代、北九州・小倉から筑前六宿(黒崎、木屋瀬、飯塚、内野、山家、原田)を経て肥前・佐賀を通り、長崎へ至る25宿、57里(228km)の長崎へ向う街道を長崎街道と呼ぶ。(正式には、街道は向う方向の町の名で呼ばれる)当時幕府が整備した全国五街道のうち、東海道 山陽道 長崎道と直結し、江戸と九州を結ぶ重要な幹線であった。
鎖国下の日本にあって、長崎は外国との唯一の窓口であり、回転ドアのように外国からの入口(貿易港)であり、日本からの出口であった。出島から肥前の陶器が渡った、浮世絵や日本の伝統工芸品も西欧に。海外の様々な文化・文明が長崎に集まり、長崎から、街道を通じて江戸へ運ばれた。
そのため長崎街道は日本のシルクロードと呼ばれた。輸入された象が江戸へ(歩いて)運ばれていったことから「象の道」とも呼ばれる。 象は日見峠や冷水峠の急坂をどう越えたのだろうか?川を渡るとき大型のイカダを組むなど大変だった。江戸まで70日かかった。将軍吉宗は初めて象を見た将軍である。
さて、小倉〜長崎間、往時は6泊か7泊が目安だった。今でも通して歩く研究者はいるが、一般的にはそうはいかない。
取りあえず二泊三日の行程で、道中のポイント、ポイントをつまみ食いしてみよう。街道の全貌を理解した上で、後でゆっくり、ご自分の気に入ったルートを辿ればよい。今度は丹念に。
北九州空港~(40分・バス)小倉~(12分・JR)黒崎~(約30分・JR)木屋瀬~(6分・筑豊電鉄)筑豊直方駅~(10分・徒歩)直方駅~(約30分・JR)桂川~(9分・JR)筑紫内野~(約30分・JR)二日市温泉
二日市~(24分・JR)鳥栖~(18分・JR)神埼~(約10分・JR)佐賀~(約20分・JR)大町町~(約15分・JR)武雄~(約30分・バス)塩田~(約30分・バス)嬉野
嬉野~(25分・バス)彼杵~(約20分・JR)大村~(約15分・JR)諫早~(31分・JR)長崎~(40分・バス)長崎空港