私たちの祖先、日本民族はどこから来たのだろうか。南方から南の海を渡ってきた南方系と、朝鮮半島から日本海を越えて渡来した北方文化が解け合いながら、大和地方を中心とした地域に定着し、国としての歩みを始めた、- ということが常識的になっている。
これと、また一方では、「天から私たちの祖先が舞い降りた」という神話も捨てがたい気運の元に根付いている。
古事記の一節に「天孫ニニギノミコトが天照大神の命令を受けて「筑紫の日向の高千穂のくしふるたけに天降りましき」とあることが有力な”根拠”となっている。
空跳ぶ謎の物体やUFOの時代だから、「そんなこともあり得る」と思う向きもあるが、いずれにしろ神話に基づいて「その地」を探すことは無理な話だ と一笑に付してはいけない。
神話を含めて語り続けられる話こそ祖先が残した文化遺産そのものである。
南九州一体、宮崎県、鹿児島県には神話の舞台や、史跡といったものが一面にバラまかれている。
No.3では、悠久の生命の呼吸を続ける阿蘇をスタートに高天原がある年間百万人の人が訪れる高千穂の郷、「記紀の道」がある西都市、海彦、山彦の起源伝説の地宮崎市と日南市、神武天皇が東へ船出された日向市を訪ねてみよう。
そこには土地の人が、神楽や祭りをはじめ独自の風土をかたちづくってきた無形の歴史遺産が生きづいている。
悠久のロマンが流れている。
阿蘇くまもと空港~ (60分・バス) 阿蘇市~ (60分・バス)熊本空港~( 130分・バス) 高干穂町
高千穂町~(80分・バス)延岡~(30分・JR) 日向市~ (70分・JR) 宮崎市~(60分・バス)西都市~(60分・バス)宮崎市
宮崎市~(90分・JR) 日南市~ (20分・JR) 北郷町~(60分・JR)宮崎空港