No.2のルートと一部重なるがお許し頂きたい。本コースは霧島町、隼人町を重点において、神話の旅を続けよう。
宮崎県との境にある鹿児島県高千穂の峰には天孫ニニギノミコトが頂上に降り立ったとき逆さまに突き立てた神剣「天の逆鉾」が古くから伝わっている。ここに、かの龍馬は“新婚旅行”のときによじ登った。
「ここより山頂に登り、天の逆鉾を見んとて妻の両人づれにて‥‥」険しい道をはるばる登り「ついにいただきに登り、かの天逆鉾を見たり‥‥」という手紙が残されている(大宅壮一監修「にっぽん再発見・南九州」)という。
高千穂の峰は、麓の霧島神宮から、道が通じている。足に自信の方は神話トレッキングコースとして最適だ。
ところで、隣の隼人町の隼人塚は、南九州の人の祖先と思えるが、史的解釈は別として隼人の胸像が二つ残っている。どこか表情に物悲しげな愁いを含んでいる。怨念の表情ではない。何を物語ろうとしているのだろうか、あれこれの史実や伝説の中から自分なりの推理や仮説をたてるのも現地ならの収穫だ。
総じてこのコースは、案内人の方はじめバスのガイドさんにしろ非常に勉強している。詳しく説明してくれる。
壮大な神話を生み出したこの地の人に敬意を払いつつ、現地でつぶさに自分の目と感性で神話の里の醍醐味を体得してほしい。
「そんなことありっこない」と頭から否定してかかる人はこの旅をする資格がない--いや失礼、旅の共感はぐっと浅くなるだろう。
宮崎空港(20分・特急)~宮崎駅~(55分・バス)西都市~(55分・バス)宮崎市
宮崎市~(80分・JR)日南市~(80分・タクシー)高崎町~(15分・タクシー)高原町~(40分・タクシー)霧島温泉郷
霧島温泉郷~(80分・タクシー)霧島市霧島~(3分・JR)霧島市隼人町~(30分・バス)鹿児島空港