「焼酎は生きものです」お腹の中から気づかい、生まれるとき気づかい、無事生み終えた後も…。だから「毎晩、夜遅く起きて発酵状態を見て廻ります」女性杜氏寿福絹子(人吉)さんの女性ならではの言葉だ。
お酒、焼酎…などの醸造酒は生きもの。製造過程で一瞬の目も離せない。
生きものだから、手づくりだからその地方の風土が色濃く反映されている。ひたむきにつくるから創った人柄までが。だから「文化なのだ」
焼酎王国・九州の代表的産地を巡り、昔ながらの味、個性ある味にこだわるその地の「文化」を味わってみよう。
麦焼酎の本場、壱岐(長崎県)を振り出しに大分~熊本~鹿児島と焼酎代表格の土地の旅は容易ではない。四つの土地めぐりは行程的にも苦しいが、そんな不満を云うようでは資格なし。ツアーの性格上、それなりのグループの見学、試飲できる醸造元を選ばざるを得なかった。
本当は、家族ぐるみで作っている、あの「わかば」のような蔵元にこそ、文化を極める真骨頂があるのだけれど…。(後日、単独で訪ねればよい)
駆け足で、「ハシゴ焼酎」して、微薫を温泉で洗い流して、また飲みなおす―まさに非日常ここにありということか。
焼酎の肴には、その土地の伝統の味がぴったりする、ことも知るだろう。
博多駅~(15分・バス)博多港~(70分・高速船)壱岐市(芦辺)
壱岐(印通寺港)~(70分・フェリー)唐津(唐津東港)~(30分・バス)唐津~(約50分・JR+約20分・松浦鉄道)有田町~(約155分・特急)九重町(50分・タクシー)宇佐市~(50分・タクシー)九重町~(54分・JR)日田温泉
日田市~(約45分・特急+約20分・JR)瀬高~(60分・バス)山鹿市~(約70分・バス)熊本市~(約90分・特急)人吉市
人吉市~(約25分・くま川鉄道)あさぎり町~(約25分・くま川鉄道)人吉市~(約60分・パス)鹿児島空港~(25分・タクシー)姶良町(約25分・JR)鹿児島中央駅