明治は日本の青春時代であった。江戸幕府の旧体制に別れを告げ、近代国家の構築を目指した時代、歴史の扉を未来へ押し開けた人がいた。歴史を担った人がいた。
夜明け前の暁闇期、新政府への胎動期、揺籃期の相克もあった。九州を舞台にして西南戦争もあった。
青春の若い血は日露戦争の勝利を齎した。その勝利には江戸期の終りから明治にかけての先人達が遺した精神遺産が大切な要因としてあった。司馬さんは「坂の上の雲」で、当時、坂の上に輝く雲を目指した明治という、時代と共に歩み、戦った人物像を描ききった。
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大山巌、山本権兵衛、東郷平八郎、薩摩の群像が並ぶ。薩摩藩以外では児玉源太郎、乃木希典、秋山真之らが‥‥。影の部分として徳富蘆花‥‥。
私たちはそれらのことを知識として知っているが、ただそれだけでしかない。
例えば、鹿児島の「若き薩摩の群像」を仰ぎ、「維新ふるさと館」で学ぶことができても、やはりどこか、もどかしい。もっと薩摩の風土を肌で感じたいと思う。
もどかしさを埋め、納得できるうんちくの旅を、いずれは大仕掛けにやってみたい。
(司馬さんを講師にして‥‥)、ひとまずは、維新から明治にかけての群像の故地を訪ねる旅に出よう。
大きな視野での大きな旅が出来る。
デジタルに、断片的に知っていたことが、この旅を通じて、一つのうねり、潮流の中で見据えることが出来る。
それは、同時に、「いまを見る視点にもつながる。」
ここでは、九州南部に限った。(北部九州は別項)
宮崎空港~(10分・JR)宮崎~(60分・バス)半丸公園~(60分・バス)宮崎~(60分・JR+5分・バス)飫肥~(60分・JR+5分・バス)宮崎~(60分・バス)綾
綾~(60分・バス)宮崎~(150分・JR)鹿児島中央
鹿児島中央~(30分・新幹線)水俣~(30分・新幹線)熊本~(45分・バス)阿蘇くまもと空港