ここでは九州中央の童話と伝承物語のポイントを巡ろう。皮切りに、日本のアンデルセン・久留島武彦の地、玖珠町(うんちくの項参照)、九州を代表する両横綱の民話「吉四六物語り」‥‥。ゴールは熊本の「彦一物語り」でしめくくる。
真名野長者伝説ゆかりが色濃く伝わる臼杵石仏群‥‥歴史上の創建主は誰か?未だに謎とされているし、権力も財力もあまたの真名野長者ではないかとされている。石仏群の近くに長者ゆかりの地も多い。
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ワイドロケーションの九州を横に結ぶ「やまなみハイウェイ」を辿る。飯田高原~瀬の本高原を通り阿蘇へ。沿線には山の湯が群れているので、個人旅行の人にはシーニックバイウエイ(旅のより道)が楽しめる。
その中の長者原の地。ガイドさんの名解説がこの地の長者の面影を再現してくれる。
そして南阿蘇へ。阿蘇南郷谷の三つの村が合併して「南阿蘇村」になった。あくまでも「村」にこだわった。その村は「絵本のくに」としての基盤固めを終え、売り出し中だ。
シンボルには葉祥明の美術館がある。
来京・銀座の熊本館の壁面一杯に、彼が描いたメルヘン調の超大型画面が人々を驚かせ旅情を誘っている。
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さらに真名野長者伝説ゆかりの、玉名温泉にゆっくり浸かって、今日訪れてきた長者伝説をつなぎ合わせてみよう。
骨組みは一緒。それもそうだ。いずれも京の物語りが原形になって地方に及んだものだ。そんな長者物語の系譜はどうでもよい。
文化の伝播性に驚こう。
あの時代(といっても、昔々で、さだかではないが‥‥)、でも物語は人の口から口へ伝わっていった。創造性が加味されて、その地に定着した。
八代の「彦一」は貧乏だけど、のどかな城下町人のくったくのなさが判る。
大分空港~(60分・バス)大分駅~(100分・JR)豊後森~(150分・JR)犬飼~(25分・JR)三重町~(35分・JR)豊後竹田
長湯~(70分・タクシー)九重町~(40分・タクシー)宮地~(30分・JR)立野~ (20分・タクシー)河陽~(20分・タクシー)立野~(50分・JR+10分・九州新幹線)玉名
玉名~(60分・九州新幹線)八代~(95分・バス)阿蘇くまもと空港又は(26分・JR)熊本駅