ところで昔し話、民話の旅はルートづくりに苦労する。遠野地方のように語り部がいるとか、民話図書館などの施設がある限られた地は別として、実態(証)がないから旅の人には架空のこととしか映らない。
「遠野物語」にしても最初から「お話」「現地」「語り部」がセットになってあったわけではない。遠野地方に多く残されていた「お話」を、柳田邦男が遠野出身の佐々木喜善からの聞き書をもとに明治43年出された。世に知られるまで半世紀ほどかかっている。それを里人が語り部役を務め、民話資料館を創り、皆で盛り立ててきた成果。長い歳月を経ての地道な努力の集積であることを忘れてはいけない。
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ここでは、歴史に語りつがれた昔話に焦点をあてて九州北部を旅した。物語りの跡(モニュメント、地名)が残るもの、民話に近いニュアンスのあるものを選び出し、ルートづくりをした。
各地の民話的伝説と歴史上の物語から、興味あるテーマを選んでみた。
歴史的視点とややチャンポンになってしまった。
このようにラインナップされた民話や物語を見てみると、共通項があることに気づく。
情緒的であること、ひたむきに情熱的。それと、スケールが大きく「おおまか」である。小さいことにこだわらない解放性‥‥九州人の特色が民話にもよく出ている。
福岡空港~(10分・地下鉄)博多~(30分・地下鉄+60分・JR)唐津~(50分・JR)伊万里~(65分・松浦鉄道)たびら平戸口~(15分・タクシー)平戸
平戸~(90分・バス)佐世保~(90分・JR+10分・西九州新幹線)長崎~(10分・西九州新幹線+70分・島原鉄道+60分・バス)西有家~ (120分・バス)雲仙
雲仙~(40分・島原鉄道+10分・西九州新幹線)長崎又は(40分・島原鉄道+40分・バス)長崎空港