小鹿田焼の窯元が数件、集まっている小鹿田の里は、焼き物の里。自然の力を利用した唐臼がある。原理は、「鹿おどし」と同じ。水を受ける枡が水で一杯になると、臼の杵が下りる。臼に入れた陶土をつく。「ドスーン」、水の流れが豊富なこの地独特の仕掛け、有田や唐津には見られない風景だ。
蓮華院誕生寺の由来は古い。玉名市内南大門の地に本院。小岱山麓の奥之院に、その世界一の大梵鐘がある。(うんちくの項参照)満願成就のご利益があるとされている。 境内には五重塔が聳える。最上階まで拝観できる。ちなみに本院には本格木造づくりの五重塔。一つのお寺さんで、五重塔が二つあるのは珍しい。
火口のすぐ傍まで行って、火口が覗けるのは、世界の火山の中でも阿蘇山だけとされている。(但し、噴火が激しいときは不可、火山情報を出して、火口周辺立入禁止をすることがある。) 古代から、ずっーとその鳴動は絶えることがない。 サイエンスを理解している我々でも、火口の音に畏怖する、大自然への畏怖、畏敬を起させる音。
木槌で、トントンと木の放水栓を抜く、続いて、ザーッと威勢よく音が噴き出す。水は20m下の川面に放射線を描きながら叩き付けるように落ちる。橋の下からの見物人がワーッと歓声をあげる。 水しぶきが見物人にかかる。放水の目的は、橋の中を通る石管の中のゴミ掃除するためだが、いつしか観光用と思われるようになった。 平素は観光放水(毎土・日・祝日)をやっているが、田植期等はしていない。
出水平野に飛来する鶴の数は約1万羽という。畑に群れて、大空を群れをなして飛ぶさまは、一幅の絵になる。 今の日本で、鶴の大群の鳴き声を聞くことは稀だ、どんな声‥‥?現地で耳にして下さい。
九州中央山地からえびの高原にかけては鹿の生息地。時々、車のフロントの前に飛び出すことがあるが、鳴き声は、やはり山が寝静まってからでないと聞けない。 えびの高原の宿で、日暮れ近くまで散歩していると、遠くから「ケ、ケーン」「ケ、ケーン」と耳にすることがある。
「櫓の轟(やぐらのとどろ)」の名の由来は火の見やぐらにたとえられたもので、緑深い谷間を滝に向かって一気に注ぎ込んだ清流は、落差約7メートルの滝つぼに落ち込んでいく。のぞき込むと大量の水しぶきと迫力ある滝の感動的なごう音に圧倒される。1996年に環境庁(現環境省)の「残したい日本の音風景百選」に指定された。