白谷雲水峡は、人と森林のふれあいの場としてレクリエーションの森に指定された屋久島自然休養林であり、体力に自信がない方でも気軽に樹齢1,000年を超える屋久杉をはじめ、屋久島の原生的な森を観賞できるスポットとして人気があります。
特に春の季節において、太鼓岩から見渡すことのできる山桜と新緑、そして九州最高峰・宮之浦岳のパノラマの眺望は、登山の疲れも忘れさせる爽快な景色です。
永田川の流れに乗って屋久島の奥岳から運ばれてくる風化花崗岩の白砂。四ツ瀬の鼻まで砂浜が800m続きます。太平洋一円を回遊しながら生活するウミガメは、昔も今もここに上陸し、産卵を行います。
島の西側、栗生・永田集落を結ぶ海岸沿いの道路、通称「西部林道」は、約20kmにわたって人家のない道のりが続いています。そのうち瀬切大橋から屋久島灯台入口の手前約1kmのところまで、約15kmは世界自然遺産地域に含まれ、海岸部から山頂部まで人の手が加わっていない森林が続いています。道路沿いはほとんどが照葉樹林で「緑のトンネル」と呼ばれているところもあります。またこの地域は野生のヤクザルの群が重なり合って生活しているため、路上でくつろぐ姿も見られますが、エサを与えたり手を出したりはしないでください。