五ヶ瀬川の上流にある渓谷で、川の浸食作用によって岩が削られ、100mに近い切り立った絶壁が約10kmにわたって連なり、奇観を呈している。初夏の新緑と秋の紅葉が清流に映えることが特にすばらしい。
レストラン、物産館、体験施設、浴場、ホテル、サッカーグランドなどがそろう総合レジャー施設。ケーキやジャム、木工、竹細工などの体験コーナーや山都町の特産品であるブルーベリーのジャムやワインなども購入できる。
五ヶ瀬町の総合公園「Gパーク」の中にあり、町の文化財や民族芸能を紹介したり、「九州発祥の地」祇園山の化石を展示。定期的な企画展示や、五ヶ瀬の自然をいかした各種イベントを開催している。
夕日の里とよばれる五ヶ瀬町桑野内地区は、阿蘇の涅槃像も一望でき、標高530mから眺める夕日が見事。ここに完成した五ヶ瀬ワイナリーは、町内産のブドウを100%使用したワイン造りの工程を見学できるほか、試飲やワインの購入ができる。桑野内地区はグリーンツーリズムが盛んで、9軒が農家民宿を実施している。
椎葉の中心部にある那須家住宅、通称・鶴富屋敷(国指定文化財)に見られる椎葉型住居。これは、山の斜面に平行して4~5部屋が横一列に並び、各部屋を仕切る板戸を外すと家全体がワンルームになるというものだ。昭和初期以降、老朽化による建て替えなどで村内の椎葉型住居が消えていく中で、江戸末期から明治初期の民家が10数戸残され、平成10年、山村集落としては九州で初めての国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定された。
今から5000万年前、噴火を繰り返した阿蘇山の溶岩を五ヶ瀬川の水が何百万年もかけて刻んだ岩の芸術。ボートで谷をさかのぼると、幅5~10mの両岸を高さ100mにおよぶ柱状岩の絶壁が切り立つ。谷を見下ろしながらたどる約500mの遊歩道沿いには、玉垂の滝、みそぎの場のおのころ池、ワカミケヌノミコトの兄神が鵜目姫を見初めたという七つヶ池などが点在する。
現在20の地区で受け継がれているう夜神楽は、秋の収穫作業が一段落する11月下旬から、種まきの準備が近づく2月初めにかけて行われる。いずれも日暮れから翌朝8~9時まで、合計33番の舞いが披露される。
御祭神は上古高千穂皇神で、別名十社大明神という神号で親しまれている。十一代垂仁天皇の御代の創建で、六国史にも掲載される国史見在社。天慶年間には、高千穂十八郷八十八社の総社となる。源頼朝は、畠山重忠を代参として天下泰平の祈願をし、皇室発祥の聖地に対する尊皇のまことを表した。境内にはこの時重忠が手植えした樹齢約800年の秩父杉が立つ。観光神楽も行う。
天照大神を祀る神社。社殿の背後に流れる岩戸川断崖の中腹に弟スサノオノミコトの乱暴に怒り、天照大神がお隠れになったという天岩戸の洞窟がある。古代高千穂地方の貴重な資料約2000点を展示する「徴古館」も隣接する。