瓊瓊杵命(ににぎのみこと)、天照大神(あまてらすおおみかみ)、天之忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)を祀り、古くから薩摩国の総鎮守として崇敬されてきた神社。猿田彦面や翁面など20数点を所蔵。毎年8月前半に行われる「御宝物虫干し祭」で見ることができる。
開聞岳の麓に鎮座する古社。鬼神面、豊玉姫命面、翁面、女面など26点を所蔵。宝物館(8:00~17:00)で展示している。また毎年10月15・16日のホゼ祭り(秋祭り)では、前夜祭(14日)に神舞が奉納され、16日には猿田彦面に先導された浜下りが行われる。
鹿児島の考古・歴史・民俗・美術・工芸を紹介する総合博物館。2階・部門別展示の「南島」と「祈る」のコーナーで、南西諸島の仮面行事に使われる仮面や、各地の神社(指宿市・指宿神社、薩摩川内市・新田神社、霧島市・止上神社等)に伝わる面(一部複製)を常設展示している。
古代から近世にかけての仮面約420点を収蔵、うち約200点を常設展示。伎楽面・舞楽面から能面、狂言面、神楽面まで、コレクションはバラエティに富み、なかでも独創的な相貌をもつ信仰面は、庶民の宗教性や芸能面への移行過程を伝えるものとして、史料的にも貴重であるとされる。
天孫降臨の主役・瓊瓊杵命を祀る神社。朱塗りの本殿や拝殿は国の重要文化財に指定されている。「九面」と呼ばれる大型の鬼面等を所蔵し、事前に連絡すれば見学できる。また、毎年2月に行われる「打ち植え祭」に催される田の神舞は、田の神面を着けて舞われる。
木城町と西都市にまたがる茶臼原台地の「石井記念友愛社」の一角に2006年3月開館。館長・高見乾司氏が収集した九州の民俗仮面約300点のうち、約100点を常設展示。西都原、持田等の古墳群に連なる茶臼原台地は九州の仮面の源郷の地のひとつとも言え、明治初期の廃仏棄釈や第二次大戦後の混乱で流出、漂泊してきた仮面たちも、安住の場を得て寛いでいるように見える。
西都原古墳群に代表される歴史の地・西都の考古資料、民俗資料を展示・紹介。仮面に関しては、市内の南方神社に伝来する神面(室町時代の作)を収蔵。常設展示はしていないが、事前に連絡すれば見学できる。
赤い着物に白い帯、白いフンドシをつけ、キツネ、ヒョットコ、オカメがコミカルに踊るエロティックでユーモアあふれる踊り。ひょっとこ面の材料は石粉粘土と日向美々津和紙。特に裏地の仕上げには幾層にも重ねて丹念に仕上げる。日向ひょっとこ夏祭りで踊られ、夏の風物詩となっている。ひょっとこ面は、道の駅日向などで販売。市内のきよし工房では伝統的な面づくり継承者による製作過程の案内や体験が可能。