歌は、人里はなれた寂しい心情や、平家の世や都を偲んで歌ったものなど33種類もあり、踊りは複雑。各家庭の長男だけに伝承されていた。国選択無形民俗文化財に指定されている。800年もの昔の平家落人伝説。その物語のある土地に根付いた文化。
「シャグマ」という花笠に使われているのは久連子鶏という県天然記念物の鶏の尾羽。黒々と艶やかな長い羽を約300本も取り付けて作られたもので本も取り付けて作られたもので雅やか。海老茶の袴と黒のコントラストが美しい。
山深い平家落人の里「五家荘」。
「肥後国誌」には、源平合戦で敗れた平家の子孫が緒方の姓を名乗り、久連子・椎原・葉木に隠れ住んだ。また、平安時代に藤原氏によって大宰府に左遷された菅原道真の子孫が、藤原家の追討を避けて左座と名乗り、仁田尾・樅の木に住み着いた、と伝えられている。
この5つの地区を五家荘という。
8月15日、9月1日、11月3日に久連子神社で披露される。「シャグマ」と呼ばれる花笠をまぶかに被り、大太鼓を胸に抱えて、えて、歌と鉦とに合わせて静かな動きで踊る姿は、どこかしら哀愁をも感じさせる。
八代市泉町久連子 電話0965‐67‐5049
アクセス/八代ICから100分
開館時間/8時~17時30分・9時~17時(12月~3月)
休館日/年末年始
料金等/大人200円・子供100円
五家荘には吊橋が多い。樅木の吊橋は双子の吊橋。二つ並んで架かっている。
他に久連子吊橋、梅の木吊橋、四万田の吊橋、白岩戸公園の吊橋など20余りの吊橋がある。