世界文化遺産
製鉄・製鋼
造船
1867年(慶応3年)、洋式紡績工場の技術者宿舎として建てられ、通称異人館と呼ばれた。
薩摩藩最後の藩主、12代島津忠義がイギリスから紡績機械を輸入して日本初の洋式紡績所を設け、技術指導を受けるために招いたイギリス人技師ら7名の宿舎として建設されました。
当時の鹿児島には初めての2階建て洋館で、技師の帰国後に勃発した西南戦争の際では傷病者の救護施設にも使われますが1897年(明治30年)に閉鎖されました。
洋風和モダン!イギリスで設計され、日本の寸尺の技術で建てられた。
当時の日本には無い多面形のポーチは八角形の半分が表に出され、4面にはバルコニー、窓は全て透明のガラスが張られています。
周囲は回廊となっており、内装も豪華で天井や内壁にもクロスが張られ、お洒落な照明器具が設置されています。外壁には白いペンキが塗られ、開口部はアーチ型が採用されていますが、屋根の小屋組は全て尺貫法の寸法が用いられ、洋風ながらもどことなく和のたたずまいを感じさせてくれます。
斉彬の思いを忠義に伝え、見事に事業は成功を収める。
急逝した前藩主の斉彬は、集成館事業の一つとして洋式帆船建造のための帆布を自前で製作するために紡績事業の必要性を説いていました。
当時反射炉や蒸気船などに関わっていた石川確太郎(現在の奈良県橿原出身)は、12代藩主忠義に紡績事業の必要性を伝え、最盛期は職工200人、一日10時間操業で綿織物を作り、やがて機械の一部を大阪・堺に移したこともあり、関西を中心とする紡績業の発展に大きく寄与しました。
住所 | 鹿児島市吉野町9685-15 |
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お問い合わせ | 電話:099-247-3401 FAX:099-247-3401 bunkazai@city.kagoshima.lg.jp |
利用料金 | 一般200円、小・中学生100円 |
定休日 | 年中無休 |
利用可能時間 | 8時30分~17時30分 |
駐車場 | 有 |
ホームページ | http://www.kagoshima-yokanavi.jp/data?page-id=2403 |
その他 | ※旧鹿児島紡績所技師館(異人館)は10月13日(火)から10月22日(木)まで企画展の準備工事に入るため、建物内の見学に制限がありますので、ご了承ください。なお、敷地内庭園(屋外)からの観覧は可能です。 |