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鮮やかな紅葉とコケの絨毯が美しい”国の名勝”九年庵(秋の一般公開)

全国各地で木々が色づき始める11月中旬。九州だけでも様々な紅葉スポットがありますが、今回は”国の名勝”にも指定されている佐賀県神埼市にある九年庵へ足を運んでみました。
”国の名勝”という響きだけでもなんだかすごそうな場所ですね、、、
2017年も6万人を超える人々が訪れたそうで、九州だけにとどまらず全国的にも有名な佐賀の一大観光スポットとなっております。それでは、紅葉の様子や行き方についてご紹介していきます!

九年庵は神埼市の北部に連なる脊振山系に位置し、周辺には仁比山神社や仁比山公園など水と緑に囲まれた自然豊かなエリアとなっています。
秋の一般公開時の九年庵への入場は、入園整理券が必要となっており、仁比山公園の本部テントにて整理券が配布されています。まずはそちらで整理券を受け取り、その後上の写真の仁王門の横の参道を上がっていきましょう。
 
私が訪れた時は、平日月曜、閉園ギリギリの16時前ということで、特に並ぶことなくスムーズに園内へ入ることができました。
土日などは大変多くの人で賑わうそうで、長いときには2時間以上待つこともあるそうです。
ということで、いざ中へ。
ご覧の通り、この時はほぼ貸切状態でした。
訪れた日はちょうど紅葉が見頃を迎えており、色鮮やかな赤やオレンジで彩られていました。
こういった季節の観光名所はその年々によって色づきが遅かったり早かったり、せっかくの休日が雨だったりと、中々難しいところがありますよね。
この日は天気にも恵まれ素晴らしい紅葉狩り日和でした。
園内を一通り回ったあと、階段を登った先がメインとなる数寄屋造りの別荘とコケが敷き詰められた庭園になります。
ここ九年庵は、佐賀の大実業家であった伊丹弥太郎が明治25年に造った別荘と、明治33年から9年の歳月を費やして築いた庭園で、冒頭でも少し書きましたが平成7年に国の名勝の指定を受けています。
「九年」というのは、庭園を造った歳月が由来だったのですね。
別荘は、茅葺きで造られた屋根や竹格子の連小窓、使用されているガラスなども昔ながらの製法で造られたもので、味があり、一つ一つの素材へのこだわりを十分に体験することができます。
そして、この別荘の目の前には、真っ赤に染まった紅葉と、美しいコケの絨毯が広がっています。縁側に座りながら、ゆっくりとこの景色を眺める時間は至福のひとときです。
庭園は歩く通路や順路が決められているため、混雑時は列をなして見学することとなり、ゆっくりと鑑賞することは少々難しいかもしれません。できるだけ平日や開園の早い時間もしくは遅い時間に訪れることをオススメします。
また、九年庵は秋の一般公開が有名ですが、新緑の時期の、春の一般公開も行われています。
こちらは3日間と短い期間ではありますが、青々とした若葉の色づきが、秋とはまた違う表情を楽しませてくれるので、是非足を運んで頂ければと思います。
以上、"国の名勝"九年庵の秋の一般公開の様子でした。
秋の九年庵 一般公開
期間:平成29年11月15日(水)〜11月23日(木・祝)9日間
時間:午前8時30分〜午後4時まで
美化協力金:300円
お問い合わせ先:神埼市観光協会 TEL 0952-37-0107
◯駐車場
吉野ヶ里歴史公園臨時駐車場
住所:佐賀県神埼郡吉野ヶ里町田手1843
お問い合わせ先:吉野ヶ里公園管理センター TEL 0952-55-9333
駐車料金:500円
台数:1000台
九年庵までのシャトルバス:無料

九年庵には駐車場がありません。秋の一般公開期間中は、隣町にある吉野ヶ里歴史公園から無料のシャトルバスが15〜20分おきに出ています。
近くの仁比山公園の駐車場は身障者用駐車場になっており、基本的に自家用車で行くことはできません。もし自家用車で行きたい場合は、周辺の民家が駐車場を貸し出しているのでそちらを利用することになります。相場は大体500円です。
 
吉野ヶ里歴史公園臨時駐車場

佐賀県神埼郡吉野ヶ里町田手1843

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