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幻想的な雰囲気が大人気の冬のイベント黒川温泉「湯あかり」を徹底レポート!

熊本県と大分県の県境にある南小国町。黒川温泉がある町としても有名ですが、その黒川温泉にて2018年12月22日~2019年3月31日の期間中、7回目を迎える冬の風物詩「湯あかり」が開催されます。2018年からは黒川温泉だけでなく、南小国町内の他の地域でも湯あかりが始まり、町全体が毬灯篭(まりとうろう)の優しい明かりに包まれます。今回は、そんな湯あかりの様子を徹底レポート致します。

黒川温泉の湯あかりとは

黒川温泉では以前から、竹が育ちすぎて山が荒れたりするのを防ぐため、竹林の伐採を行っていました。その竹林を使って何かできないか?ということから7年前に始まった湯あかり。今では冬の風物詩として多くの方が訪れるようになってきています。

黒川温泉街一帯に、竹ひごを編んで作られた毬灯篭が飾られ、懐かしい灯りに照らされます。「冬の星空が綺麗だから、それも楽しんで欲しい」ということから、優しい明るさです。
 
今年は、これまでよりも湯あかりの範囲を拡大しており、黒川温泉街の至るところで湯あかりの風景を楽しめるようになっています。具体的には、黒川温泉バス停、地蔵堂、やまびこ旅館前が新スポットとなっています。
 

どうやって作っているの?

地元に住んでいるとよく聞かれるのが、湯あかりはどうやって作っているの?ということ。実は、人海戦術で竹ひごを編んで作られています。地域の方々や、ボランティアの方々が寒空の下に集まり、一個一個手作りで作業を行っています。効率的じゃないよね…というお声もあるかとは思いますが、地域に住んでいる人と観光業を営んでいる方、遊びに来て黒川温泉に興味がある方々が、お互いに会話をしながら作業を行うというのは、それはそれで大切な時間です。
作業としては、まずは竹ひごを番線(針金)で結束して、輪っかを作ります。竹ひごが結構力強いので、この作業だけでも結構手が痙れそうになります。
2ヶ所結んだら一本の竹ひごが丸くなります。
それを組み合わせて行くことで毬を作ります。1個の毬に9個の輪っかを使用しており、慣れていても1個作るのに30分位かかります。
ちゃんと出来るとこのように丸い毬になりますが、針金の固定が弱かったり、竹ひごの長さがあっていなかったりするといびつな形に。今回は、これを400個ほど用意。竹ひご3600本を輪っかにして、それを組んで完成しています。
毬の形に電球を通す作業も実は結構大変。湯あかり用の電線はもちろんないので、地元の電気屋さんと一緒に電線を切って、電球が付けれるように圧着しての繰り返しで作っています。
そして、毬に電球を針金で一つ一つ固定していきます。
電球の取り付けが終わったら、ワイヤーを通して、川を渡します。この繰り返しを行うことで、黒川温泉街全体が湯あかりの風景になります。
 

黒川温泉の周辺の温泉地でも湯あかり実施中!

今年の湯あかりは、黒川温泉以外の場所でも開催されています。写真は、ゴンドーシャロレーというキャンプ場。広々としたキャンプサイトの一角が毬灯篭で彩られ、焚き火と共に楽しむことが出来ます。
「日本一恥ずかしい露天」とも言われる満願寺温泉の川湯にも灯りが。満願寺の公衆浴場の前に地元の自治会の方々が作った約40個の毬灯篭が飾られています。
 
黒川温泉からも近く、メタケイ酸が豊富に含まれるお湯でも有名な小田温泉の道沿いにも。他、田の原温泉や湯夢プラザ、南小国町総合物産館きよらカァサなども毬灯篭が設置されます(1月上旬の予定)。
 

 「#湯あかり2018」フォトコンテストも開催中。

湯あかりの風景をぜひとも写真に撮って頂きたいということで、宿泊券等が当たるフォトコンテストも開催されています。
詳細は、下記サイトをご覧いただけますと幸いです。
▼SMO南小国ホームページ
https://minamioguni.jp/archives/140211

南小国町では、黒川温泉だけでなく周辺の温泉地でも湯灯りを実施中。
寒いので、冬のお出かけの際は一枚多めに着込んで、阿蘇方面に行かれてみてくださいね。
黒川温泉

熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6594−3

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