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豪華スイーツトレイン「或る列車」で優雅なひと時を楽しむ

JR九州のデザイン&ストーリー列車「或る列車」の長崎コースに乗車しました。噂通りの豪華な車内で、至高のスイーツを楽しみ、3時間の乗車時間があっという間で、素敵な時間を過ごすことができました。

或る列車とは

JRKYUSHU SWEET TRAIN「或る列車」は、「ななつ星」のような質の高い車内空間と、九州の厳選した食材を使用した至高のスイーツコースを同時に楽しめる2両編成の観光列車です。
明治39年(1906年)、当時の「九州鉄道」が発注した豪華列車をもとに設計されています。「九州鉄道」が国有化され、活躍する機会がなかったため「或る列車」と呼ばれていたそうです。
黄金に輝く外観に負けず、車内も高級ホテルのように豪華でロマンチックな雰囲気に仕上がっており、電車の中とは思えない、ゆったりとしたひと時を過ごすことができます。全席予約制で、コース料理になっており、乗務員が席まで料理を運んできてくれます。スープと木箱に入った九州の旬の食材にこだわったお弁当から始まり、季節に合ったオリジナルスイーツが4品も出てきます。飲み物は、フリードリンクになっていて、ワインも飲み放題です。飲み物もすべて、九州産にこだわっています。
1号車は、ロマンチックな色・クラシカルな形・素材は明るく優しいメープル材を使用されていて、2人席・4人席があり、格(ごう)天井で木のぬくもりを感じられる車内です。
2号車は、落ち着いた色とウォールナットの組子に囲まれた個室で、1名もしくは2名での利用になっています。
 

いざ出発

乗車したのは長崎コースの午後便で、長崎駅を15:37に出発し、佐世保駅18:37に到着します。大村湾の美しい海岸線を走り、途中で夕日が拝めるとても人気のコースです。
出発前の扉が開く瞬間は、何とも言えないドキドキ感がありました。こういう演出も質の高さを感じます。
事前のリサーチにより、お腹を空かせておいたほうがより楽しめるとの情報をゲットしていましたので、昼食はしっかり抜いてあります。
長崎駅

長崎県長崎市尾上町

今回のメニューは、弁当が「九州産豚ときのこの炊き込みご飯」「宮崎県西米良サーモンと佐賀県自然薯のタルタル、宮崎県へべすの香り」「九州産牛肉と人参、宮崎県ごぼうの金平風サラダ」、スープが「九州産海老団子と根菜のスープ」です。スイーツが、「福岡県リンゴと紅茶のカクテル」「熊本県、佐賀県青みかんのバシュラン」「沖縄県バナナとチョコレートのクレープ、キャラメルソースとアーモンドのアクセント」と、セットになっているミニャルディーズが「熊本県栗の小さなモンブラン」「長崎県パプリカのビー玉」「佐賀県黒イチジクのガトーバスク」。メニューを見ただけで、1品1品のこだわりが伝わってきます。
このメニューを監修しているのは、世界的に評価の高い南青山のレストラン"NARISAWA"のオーナーシェフである成澤シェフです。

豪華な車内

料理の前に、まずは車内をうろうろ。車内は想像以上に豪華で、車内装飾には伝統の技が光っていました。1両目は大川の家具を使用しつつも洋風で、パリの街灯を思わせるデザインになっており、ねじ穴が星形になっていたり、天井は三つ葉のクローバーのデザインになっていました。窓にはステンドグラスを使用していて、「走るベルサイユ宮殿」と呼ばれているのもなるほどと納得しました。
透明なグラスがいくつも飾られており、まるでホテルのスイートルームのようです。
車両の端には、鉄道模型も展示されています。

スイーツコース

まずはお弁当とスープを頂きます。左から、生姜の香る豚の角煮ときのこの炊き込みご飯、真ん中は、西米良サーモンを自然薯とともにタルタルにしてへべすで香りづけしてあり、右は、ピーマン、ニンジン、ゴボウを牛肉とともに甘辛いソースであえてありました。
スープは、シンプルなお出汁の中に長芋の入ったふわっふわの海老団子が入っていました。
どれも美味しく、これだけでも十分の内容でした。
※この時点で、電車の揺れの中写真撮りまくってたら軽く酔っちゃいまして、いつにも増しての写真のピンボケはご容赦ください。ホントはとてもとても素敵な料理です!!
リンゴと新生姜をリンゴのお酢でピクルスにしてでバラを表現していて、カルヴァドス(蒸留酒)を効かせた紅茶のソースがかかっています。さっぱりしていて食感がよく、この後のスイーツコースの期待感が増します。
青ミカンのソルベとクリームに青ミカンのシロップ漬けを乗せてあり、仕上げにヨーグルトのクリームを絞って、バシュラン風(フランスのデザート)に仕立ててあります。器も豪華で、透明な中に気泡を活かしたデザインです。
チョコバナナクレープですが、キャラメルソース、キャラメリゼしたアーモンドとヘーゼルナッツ、バニラのクリームを添えて豪華に仕上げてありました。
左から、小さな一口サイズのモンブラン、真っ赤なパプリカのジュースをビー玉状に乾燥させ、中にはパプリカのソースとブリュレが入っているスイーツ、チーズ入りの生地に黒イチジクのコンフィチュールを籠めて、上にフレッシュの黒イチジクで飾ってあるスイーツです。これまでより、甘めに味付けてありました。コーヒーがよく合います。
飲み物はフリードリンクになっていて、こちらも九州産にこだわっています。赤ワインは、「宮崎都城ワイナリー」でした。サラッと飲みやすく、スイーツにも合う逸品でした。

サービス満点

夕陽があたり輝きが一層増した「或る列車」
この日は、海が見える駅で有名な「千綿駅」で停車
下りて夕陽を眺めたり、記念写真を撮ったりできます。
またずっと電車の中なので、ちょっとした休憩にもなります。
こういうサービスも人気の一因です。
千綿駅

長崎県東彼杵郡東彼杵町平似田郷

ハウステンボスが見える場所でも停車。この写真だけみるとヨーロッパに旅行に行ったと言っても信じられるかも。
車内限定販売のオリジナルグッズも展示されていました。旅の思い出に、またお土産にピッタリの賞品です。
佐世保駅

長崎県佐世保市三浦町21-1

長崎コース

◇長崎コース
・[期間]2019年10月5日~12月22日の週末を中心に運行
・[運行時間]午前便 佐世保駅(10:34発) ⇒ 長崎駅(13:11着)、午後便 長崎駅(15:37発) ⇒ 佐世保駅(18:37着)
・問い合わせ(電話番号):092-289-1537
・ホームページ → こちら
※最新情報はホームぺージを確認ください。

キラキラと美しい大村湾を望む海岸線を走り、車窓からは九州のテーマパーク「ハウステンボス」も見る事ができるので、素敵な思い出になること間違いなしです。
大切な人との思い出や、記念日、がんばっている自分へのご褒美にぜひご利用ください。

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