国境の島・対馬（つしま）の魅力満載！自然と歴史と食をまるごと体験！
長崎
更新日：2020年02月22日
長崎県の離島・対馬（つしま）。名前は聞いたことがあるけれど、詳しく知らない人は多いのではないでしょうか？
いわゆるリゾートの離島ではなく、山あいの豊かな自然や奥深い歴史、新鮮な海鮮グルメなど見どころが満載の島でした。
対馬って？
対馬（つしま）は、九州と韓国の間の対馬海峡に浮かぶ長崎県の島で、博多港まで132キロ、韓国までは50キロに位置し、「国境の島」と呼ばれています。沖縄本島と北方四島を除けば、佐渡島・奄美大島に次ぐ大きさで、南北82キロ・東西18キロと縦に長い形状の島で、約3万3000人の人口がいます。
平地が少なく島土の約89％が山地であり、国の天然記念物ツシマヤマネコ、白嶽などの山岳、大陸系植物ヒトツバタゴ自生地などの独特の生態系が築かれています。
また、古代より九州本土と朝鮮半島を結ぶ要として、白村江の戦いや防人の派遣、元寇の襲来、朝鮮通信使の護衛、日本海海戦など国防や外交の最前線でもありました。
海風商事
バーベキュー＋ソフトドリンク飲み放題で3000円、お酒だと4000円
厳原港（いづはらこう）から徒歩5分のところにあり、対馬の新鮮な魚介類を使用した手ぶらで海鮮バーベキューが楽しめる食事処。
炭火で焼いた魚はアツアツでホクホクした身に美味しさがギュッとつまり、豪快に焼いた貝はグツグツと煮えた汁にプリプリとした身がやみつきになる美味しさです！サザエやヒオウギ貝、カキや岩ガキなどまずはそのままの素材の味を楽しみ、醤油、バター、塩こしょうなどで味の変化も楽しみましょう！
また、魚介類の販売も行っており、近海で朝方漁獲した新鮮な魚やサザエなどの貝を購入することができます。
対馬市ファミリーパーク
対馬の中心部に位置する公園で、ゴーカート（有料）や遊具、ローラーすべり台、人工芝そりゲレンデなどがあり、豊かな自然の中の対馬市民憩いの場として利用されています。週末は、家族連れや友達同士でにぎわい、子どもから大人まで一日中楽しめます。
対馬市ファミリーパーク
長崎県対馬市峰町吉田1120-1
対馬野生生物保護センター
国の天然記念物【ツシマヤマネコ】は、対馬だけに生息する野生のネコで、約10万年前に当時陸続きだった大陸から渡ってきたと考えられています。現在、70～100匹しか生存しておらず絶滅危惧種に指定されています。
ここでは、生きている貴重なツシマヤマネコを実際に見学することができるほか、大陸系・日本本土系など様々なルーツを持った生き物たちがつくる、対馬の独特の生態系を学ぶことができます。また、可愛いツシマヤマネコグッズも購入することができます。
異国が見える丘展望所
対馬の北にある千俵薪山を周回する農道の頂に設置された異国（韓国）が見える展望塔。韓国釜山市まで約50kmの位置にあるため、釜山市の街並みを見ることができます。
この日は、晴れていたためうっすらと街並みが見えました。
夜には美しい夜景が見え、花火大会のときは花火を見ながら盛り上がるとか。日本にいながら海外の景色を眺めることができる貴重なスポットです。
みなと寿し
比田勝港（ひたかつこう）の近くある1948年創業の老舗のお寿司屋。地元の魚にこだわり、店主が漁協で目利きをして選んだ鮮度抜群のネタは絶品で、マグロの握りはほんのり脂がのってていくらでも食べることができます。他にも対馬名物とんちゃんや魚介を様々な料理で堪能できる「みなと御膳」などのメニューが豊富で、地元のお酒も楽しめます。
ホテルDAEMADO
比田勝港の目の前にあるアクセス抜群のホテル。3階建ての全85室。2017年11月にオープンし、比較的に新しいため清潔感があり、海側の部屋からは対馬海岸の絶景を望むことができます。和室やバリアフリーの部屋もあり、フードコートでは手軽に食事が楽しめます。
ホテルDAEMADO
長崎県対馬市上対馬町比田勝字ダラノ木960番地
http://daemadohotel.com/hotel/
和多都美神社
彦火火出見尊（ひこほほでみのみこと）と豊玉姫命（とよたまひめのみこと）を祭る和多都美（わたつみ）神社には、古くから竜宮伝説が残されています。本殿正面の5つの鳥居のうち2つは、海中にそびえ、潮の干満により、その様相を変え、遠く神話の時代を偲ばせる神秘的な雰囲気を漂わせています。また社殿の裏には、巨樹・巨木が林立し、遊歩道も完備されており、森林浴が存分に楽しめます。
3本足の鳥居の中に、「磯良恵比須」という、鱗状の亀裂が見られる岩が祀られています。
和多都美神社内でも屈指のパワースポットで、鱗状の亀裂は肉眼でもはっきりと見ることができます。
烏帽子岳 展望台
烏帽子岳（標高176m）にある、典型的なリアス式海岸・浅茅湾（あそうわん）を一望できる展望台として人気の観光スポット。
山頂近くまでの道路と駐車場が整備されており、駐車場から展望台への階段を10分ほど登ると、対馬の中央に広がる浅茅湾を360度ぐるりと見渡せます。
そば道場 美津島店
日本のそばのルーツ「対州そば」が味わえるお店。品種改良が進んだ現在のそばではなく、原種に近く、小粒で風味が強い独特の味わいがあります。他にも、対馬の郷土料理を数多くそろえており、地鶏でじっくりと煮込んだ出汁の対馬の郷土スープの「いりやきそば（700円）」や、豚肉を甘辛いタレに漬けこんだ対馬のスタミナ食「とんちゃん定食（900円）」も人気です。
ここでは、「対州そば」のそば打ち体験ができます。十割なのでなかなか難しいですが、太めでも自分で打ったはそばはまた格別の味です。そば打ち体験は、1セット（4人まで）4,400円から。
浅茅湾クルーズ
太古から近代の歴史的遺産と自然の造形美が残る浅茅湾を、クルーザーで優雅に散策できます。
クルージング中は、船長が各名所をガイドしてくれるので、対馬の歴史や自然を深く知ることができます。途中でコーヒーや紅茶の飲み物と対馬の食材を使ったお菓子が出てきますので、船上で海風を感じながら格別なティータイムを過ごすことができます。
船は定員30名と8名の2隻あり、チャーターも可能。船内にはTVモニターも。
日本一の出荷量を誇るまぐろ養殖や真珠養殖いかだの横を通り、和多都美神社を海から参拝。海側から見る神社はまた違った趣があります。
対馬浅茅湾クルーズ（畑島）
長崎県対馬市厳原町大手橋1215
http://hatashima.co.jp/
志まもと
あの人気漫画『美味しんぼ』にも登場した老舗の料亭で、いりやき、石焼きをはじめとした対馬の郷土料理を味わうことができます。
厳原の中心に位置し、最大150人まで対応可能な宴会場もあります。対馬産の天然活魚にこだわり、対馬の旬な素材を味わうことができ、特別なひと時を過ごすことができます。
万松院
万松院（ばんしょういん）は、対馬藩主宗家20代義成が1615年に創建した宗家累代の菩提寺です。
安土桃山式の山門と仁王像は対馬最古の建物で、堂内には朝鮮国王から贈られた三具足、徳川将軍の大位牌が並んでいます。
百雁木（ひゃくがんぎ）と言われる132段の石段を上った場所に、宗家一族の墓所である御霊屋（おたまや）があり、巨大な墓がずらりと並び荘厳な雰囲気が漂っています。その規模は大大名なみで、金沢市の前田藩墓地、萩市の毛利藩墓地とともに日本三大墓地の一つと言われています。また、墓所の手前に樹齢1200年と言われる万松院の大スギが３本あり、杉では対馬一の樹齢を誇っています。1985年には国史跡に指定されていて、対馬に訪れた際には必見のスポットです。
対馬観光ガイドの会「やんこも」の熱意のこもったガイドでまち歩きすると、対馬の歴史が一層深く理解できますので、おススメです！
▼対馬観光ガイドの会やんこも（
https://www.tsushima-net.org/service/history_trekking/yankomo1）
半井桃水館
樋口一葉の師としても有名な半井桃水生家跡に建設された交流施設。桃水関連の資料の展示や特産品販売、お食事処「まんまや」もあり、市民の交流の場となっています。
絵はがき体験（切手付き1,500円）や、お抹茶体験（500円）などの和風体験が充実しています。
ふれあい処つしま
対馬産木材と日本瓦の和風建築は、対馬藩の家老・古川家の「長屋門」を再現したもので、施設内には、対馬に関する情報全般を扱う「観光案内所」、対馬の歴史や自然を展示紹介する「観光の間」、対馬の食を味わえる「ふれあい食堂憩い」、おみやげを購入できる「特産品の間」、「多目的広場」、24時間トイレなどの施設が充実していて、対馬の観光情報のすべてがそろう観光の起点です。
海の玄関口・厳原港にも近く、敷地内には路線バスのレーンもあり、島内各地への交通の要所にもなっています。対馬に来たら、必ず寄りたい場所です。
■最後に
対馬にはまだまだ紹介しきれなかった見どころがたくさんあります。国指定特別史跡である古代山城「金田城」や、樹齢千五百年といわれる日本最古の琴の大銀杏、離島ならではの美しいビーチ「美津島町海水浴場」などなど。普段は韓国人の観光客が多いので、今が特にねらい目。ぜひ旅先の候補のひとつにしてください！
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