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贅沢な空間で味わう最高の料理と日本酒!佐賀の酒どころに「酒蔵オーベルジュ」オープン。

銘酒「鍋島」で知られる佐賀の酒蔵「富久千代酒造」。日本酒の魅力を発信し続けているその酒蔵が新たに手がけるのが、歴史的な建物を改修し、日本酒と料理とのペアリングが堪能できる「酒蔵オーベルシュ」。2021年4月24日の開業予定ですが、オープン前から早くも話題沸騰です。3月に一足先にオープンしたオーベルジュ内の和食レストラン「草庵 鍋島」の情報とともにその魅力をお届けします!

「御宿 富久千代」は歴史を感じる通りの中に

「地元に誇れる日本酒を」との熱い想いで「富久千代酒造」が生み出した「鍋島」は、平成23年(2011)にIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)のSAKE部門で最高賞を受賞し、その名を全国に轟かせました。さらに全国新酒鑑評会で7年連続金賞を受賞するなど、その他の数々の受賞歴でもその名を不動のものにしています。そんな富久千代酒造は「鹿島市を、佐賀県全体を元気にしたい」との思いから、地元の人たちとタッグを組んで「酒蔵ツーリズム」を企画。全国から多くの人が訪れる人気イベントとなりました(2021年度は新型コロナウイルス感染症予防のため中止)。さらに「鹿島を訪れる人に上質のもてなしを提供しよう」と富久千代酒造が挑戦したのが、この「酒蔵オーベルジュ」なのです。

白い壁が美しい街並み

「酒蔵オーベルジュ」となる「御宿 富久千代」は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている鹿島市の酒蔵通りにあります。江戸時代から昭和にかけて酒や醤油などの醸造業が発展した地域で、現在3つの酒蔵が製造を続けています。

大分から職人を呼んで手入れした茅葺き屋根

元は味噌・醤油を製造していた商家で、200年以上の歴史がある建物を改築した「御宿 富久千代」。茅葺き屋根がひときわ見事で、どっしりとした建造物です。従来の建物をそのまま生かした外観と打って変わって、中は新旧が見事に融合した和モダンな空間。

(写真左上)フロントの様子、(写真右上)梁を生かした天井。ガラス窓から茅葺も見えます、(写真左下)障子の桟(さん)も美しい、(写真右下)室内には茶室まで!

「御宿 富久千代」は1日1組限定、1棟貸しの宿です。最大4名まで宿泊可能。1泊2食付きで55,000円(税込)〜。2つの寝室のほか、リビング、図書室、茶室などが付いた、広々としたくつろぎの空間です。非日常の世界が広がっているのに、どこか懐かしく暖かい、そんなお宿です。
酒蔵がプロデュースするだけあって、フロントカウンターには「槽(ふね)」と呼ばれる古い搾り機を利用していたり、酒樽の置石で作った沓脱石(くつぬぎいし)があったりと、随所に心憎い演出も!

(写真左)古い「槽」をカウンターに再利用、(写真右)元は樽の置石だった沓脱石

「草庵 鍋島」でとっておきのひと時を

一枚板のカウンターテーブルが目を引きます

「御宿 富久千代」内に併設される「草庵 鍋島」。こちらでは日本酒「鍋島」と最高のフードペアリングが楽しめます。「御宿 富久千代」での宿泊がなくても利用可能(要予約。1名・税込22,000円、ドリンク代別。1日最大6名まで)。

料理長の西村卓馬さん
東京の三つ星和食店で腕を磨いた料理長が、テーブルの上に創造性に満ちた料理を展開していきます。九州を中心とした旬の美味しい食材を求め、料理長自ら産地に赴くのだとか。「食材を作った人、獲った人たちの話を聞きたいんです。カウンターに立って料理をすることが多いので、そういった食材にまつわる『ストーリー』もお客さんにお伝えできたら」と料理長。
料理の一例。ライブ感のある料理が目の前に広がります。器も見事!

ここでは、一般に流通せず、「草庵 鍋島」だけでしか味わえない特別なお酒が用意されているのだとか。「鍋島」ファンには見逃せません!
また料理とお酒との相性だけでなく、器との相性にもご注目。日本随一の焼き物の産地・佐賀だけに、器の姿の美しさにも思わず溜息。美味しい料理をより美しく表現しています。

宿泊客には嬉しい特典が!

(写真左)大正末期に建てられた酒蔵をモダンに改装したギャラリー、(写真右)「鍋島」の展示も

富久千代酒造は「御宿 富久千代」から徒歩5分ほどの場所にあります。ここではお酒の直売はありませんが、「海外など遠方から来た人をもてなしたい」との想いから、ギャラリースペースがあります。
「御宿 富久千代」の宿泊特典として、希望があればこの酒蔵での酒造りの様子を見学することができます。酒蔵内は普段非公開なので、プレミア感が高い特典です。「鍋島」のテイスティングも可能!

酒蔵内にある会議スペース。土壁の味わいを生かしています

いかがでしたか?古くからの文化・歴史を守りつつも、地域全体の活性化を図り、新しい魅力を生み出そうとする富久千代酒造の「酒蔵オーベルジュ」。日本酒ファンならずともぜひ一度は訪れたいスポットです。

「御宿 富久千代」「草庵 鍋島」

鹿島市浜町乙2420

https://fukuchiyo.com

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