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新たな視点で楽しむ旅!「きつき空飛ぶ観光協会」を調査

江戸時代の風情が残る杵築の城下町をのんびり歩きながら観光もよいのですが、「きつき空飛ぶ観光協会」というドローンを用いた新しい感覚の観光ができるということで、どんな体験ができるのか杵築に行ってきましたのでご紹介させていただきます。

「きつき空飛ぶ観光協会」って何?

杵築の城下町(勘定場の坂)
大分県杵築市は、江戸時代には3万2000石の城下町として栄えました。杵築の地名は以前は「木付」でしたが、1712年幕府から藩主松平重休に与えられた朱印状で「杵築」と誤記されていたことを機に「杵築」となったそうです。日本一小さいと言われる「杵築城」があり晴れた日には遠く四国まで見える絶好の展望所となっています。この杵築城を中心に南北の高台には武家屋敷があり、その谷あいには商人の町が残されていて日本唯一サンドイッチ型の城下町と言われています。
杵築市に残された江戸時代から続く城下町の歴史、そして海と山に囲まれた雄大な自然を、普段は見ることができない「空からの目線・ドローン」を使っての観光が実現しました。「きつき空飛ぶ観光協会」と銘打って、3つの空飛ぶ観光「きつきドローンパスポート」「杵築城メモリアルドローン」「きつきドローンVR散歩」が楽しめます。

空飛ぶ観光「きつきドローンパスポート」

今回飛ばすドローンはこちら!
「大自然の中でドローンを飛ばしたい」「ドローンを飛ばす練習をしたい」などドローンに興味はあるけど何から始めたらよいか分からない、そんなあなたにオススメなのが「きつきドローンパスポート」。杵築市内の5つの飛行エリアで実際にドローンを飛ばすことのできる画期的な観光です。もちろん初心者でもドローンを安心して飛ばすことができます。
今回は5つの飛行エリアから「上村の郷(かむらのさと)」を選びドローン体験をすることにしました。上村の郷は、東九州自動車道大分農業公園ICを降りて約5分の場所にあります。坂を下り左側に看板と運動場がありますが、見過ごしてしまう場合もありますので注意が必要です。ここは上中学校跡地に設立された宿泊型の地域・スポーツ交流施設として利用されていて、その他にも勉強合宿、音楽合宿、ドローン合宿、農業体験合宿などができます。ドローン体験は、事前にWEBの予約サイトから申し込みが必要で、当日選んだ場所で楽しむことができます。
初めてのドローン操作!
今回、きつき空飛ぶ観光協会に携わっている㈱きっとすきの佐藤さんからドローンについてその種類や活用方法、基礎操作など「ドローン基礎講座」を約15分ほど学びました。その後安全のためにヘルメットを着用し、まずはインストラクターのドローン操作を見て学びます。
そしていよいよ実践!ドローンをスタートさせ上昇、下降そして「H」のマークの位置に着地。また上昇させて空中で停止飛行(ホバリング)させ右や左に移動させ着地地点に移動させ下降、着地させます。また上昇させ運動場を左回り、右回りに大きく円を描くように飛ばしたり、空高く上昇させたりと、自分の指示で動くドローンに感動。着地方法も手動と離れた場所からドローンに指示を出して自動で「H」の着地点に戻らせる方法などドローン技術の面白さがありパイロット気分を味わうことができました。
上村の郷で飛ぶドローン
「きつきドローンパスポート」で利用できる5つの飛行エリアはこちら。
飛行エリア#01 奈多海岸/飛行エリア#02 住吉浜リゾートパーク/飛行エリア#03 横岳自然公園/飛行エリア#04 大分農業文化公園/飛行エリア#05 上村の郷
今回の上村の郷のような広い運動所のほか、海あり山ありの絶景が楽しめるエリアもありますのでご自身の操縦レベルや目的に合わせて楽しんでください。

空飛ぶ観光「杵築城メモリアルドローン」

空から見た杵築城
城下町杵築にそびえ立つ杵築城は、応永元年(1394年)に木村頼直によって築城されました。天正14年(1586年)島津家久の豊後の乱入の際、猛攻撃に2か月も耐えたことから別名「勝山城」とも呼ばれています。元和元年(1615年)に江戸幕府が発した「一国一城令」により台山の城は破却されましたが、昭和45年(1970年)に市内外の有志により3層の天守閣が再建されました。城内は歴史資料館として杵築藩主が使用した甲冑や兜など、数々の資料が展示されています。
近づくドローンに手を振ったり、ポーズを決めて記念撮影
そして「杵築城メモリアルドローン」では、360度の展望が楽しめる最上階にて、旅の思い出づくりとしてドローンによる空撮動画を撮ることができます。美しい杵築市の景色と杵築城全体を取り込むことで城主気分が楽しめます。撮影時間は約20分、海辺の方からドローンが近づいてきて3パターンほど撮影してくれます。今回の撮影中にトンビやカラスがドローンに興味があるようで、近づいてきたりと面白ハプニングもありました。ドローンで撮影した映像はその場で渡してくれるので、この杵築でしか撮ることのできない貴重な体験を動画として残す絶好のチャンスです。

空飛ぶ観光「きつきドローンVR散歩」

VRゴーグルを装着中
杵築の城下町は重要伝統的建物群保存地区で九州の小京都と呼ばれ、江戸時代の歴史的建物が沢山残っています。杵築城をはじめ、TVドラマでもよく使用される「酢屋の坂」、杵築随一の武家屋敷「大原邸」や武家屋敷に挟まれた商人の町など見どころがいっぱいです。
この城下町を、VRゴーグルを使ってVR散策体験できるのが「きつきドローンVR散歩」です。ドローンで上空から武家屋敷をグルっと旋回してみたり、さらに上昇して杵築市全体を眺めたりと、ドローンだからできる撮影した城下町の街並みを見ることができます。
鳥になった気分で美しい城下町を眺めることができます!
VR体験中の自分をLIVEで撮影しているドローン
またドローンによるLIVE体験もあり、当日のリアルな観光風景をまるで鳥になった気分で体験することができます(※当日の天候や現地諸事情によりLIVE体験はできない場合もあるため、事前にお問い合わせください)。このLIVE体験は、さっきまで歩いて見てきた場所を上空から見るという面白さがあります。ドローンのカメラでVR体験中の自分の姿を映してくれるなど、観光を楽しんでいる自分の姿を見るという貴重な体験もできます。足の不自由な方や長時間の散策がつらい方、また雨の日などVR散歩なら安心して楽しむことができますので、ぜひ予約をしてお楽しみください。
いつもは杵築市の城下町を歩いて観光をしてきましたが、今回のドローンを使った空からの観光は、今までに見たことのないアングルでみるダイナミックな城下町シーンや空を飛んでいるような気分になれる爽快感がありました。新しい感覚の杵築観光!このワクワクをぜひ体験してみてください。
また「きつき空飛ぶ観光協会」のホームページでは、ドローンの実際の映像なども見ることができるのでぜひチェックしてみてください。
きつき空飛ぶ観光協会((一社)杵築市観光協会)

大分県杵築市大字杵築665-172 (杵築ふるさと産業館内)

https://www.kit-suki.com/drone/

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