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日数:1日コース
春 夏 秋 冬
歴史
幕末を駆け抜けた群像のなかでも、その行動力と視野の広さで異彩を放ち、今も多くの熱心なファンを持つ坂本龍馬。龍馬が残した九州での足跡を辿り、沸騰する情熱に思いを馳せる旅。
龍馬は勝海舟とともに大分から九州を横断して、希望の地長崎を訪れています。
1日目 大分市内
車で40分
関アジ・関サバで有名な佐賀関。坂本龍馬が勝海舟とともに降り立った地です。漁港の近くには龍馬たちが宿泊した徳応寺がいまも あります。佐賀関半島の突端には関崎海星館があり、龍馬たちが航海をしてきた大海原を眺めることが出来ます。
初代の名通上人が15歳のとき、父親順信と共に船で門司に向かっていたが、風波のため、佐賀関の古宮に上陸、古宮のお宮に参拝し、名通上人はそのまま当地に残り住みつき、元和元年(1615年)に父親順信が建てた沖ノ島の徳応寺を佐賀関に移し再建しました。
幕末期には、坂本龍馬、勝海舟の一行がこの寺を訪れ宿泊しています。
オランダ、アメリカ、イギリス、フランスの4カ国の砲撃中止の交渉のため、幕府から長崎出張の命を受けた勝海舟が、海軍塾の塾頭である坂本龍馬を連れ立って神戸を出帆、佐賀関に上陸し、佐賀関・肥後街道を通って長崎に向かいました。
佐賀関に上陸したときの記録が徳応寺所蔵の「日本人物誌」に乗船のスケッチも含め、詳しく残されています。
車で2時間
豊後鶴崎(大分)と肥後熊本を結ぶ石畳の道。肥後藩主細川氏と岡藩主中川氏が参勤交代の際に利用した道。両側には本陣、脇本陣、茶屋、代官所、酒屋が軒を連ね、宿場町が形成されていました。幅2m、長さ約660mで現存する石畳の道路は全国的にも珍しく、県指定史跡として指定されています。
車で30分
坂本龍馬と勝海舟は久住から阿蘇へ抜けて移動しています。久住のある竹田市には、数多くの名水スポットがあります。
日本名水百選に選ばれた湧水のひとつです。市内のいたる所で湧水がみられ、湧水は川をなし、その川に親水施設を設けて市民と水との触れ合いを呼び戻しました。湧水量は日量7万立方メートルと言われています。湧水群のひとつ籾山湧水のお水を使った「郷豆腐店」のお豆腐は、いまや地元の方だけでなく県内外からも買い求めに来るそうです。また、ふるさと創生事業の資金で温泉を掘るために掘削作業をしていた場所からなんと水が噴き出し、今では水の駅のある水汲み場として知られています。
車で約1時間
龍馬たちは内牧に宿泊しました。道中の外輪山からは雄大な阿蘇山の景色が広がります。また外輪山沿いには坂梨宿と呼ばれる宿場町が残っています。
熊本藩主の細川氏が、参勤交代のために熊本から大分の鶴崎まで利用した道が「豊後(ぶんご)街道」です。 坂梨宿場は肥後と豊後の国境に位置し、熊本城から2日目の宿場になります。 宿場とともに坂梨は坂梨手永の中心地として会所や御茶屋などが置かれ、阿蘇谷の文化や経済の中心地として栄えていました。
車で約1時間30分
幕末の思想家、横井小楠は、龍馬に多大な影響を与えた人物です。 熊本城の近くにある高橋公園には、横井小楠と維新の人物たちの銅像が建てられています。
熊本城近くの高橋公園に力強く立つ横井小楠の銅像。幕末の動乱期に目指すは「大義を世界に広めることにある」と唱え、日本の進むべき道を示した先駆者です。
1607年加藤清正によって築城された城郭、大小二つからなる連結式の天守閣や国の指定重要文化財の宇土櫓、長堀など多くの観光スポットがあります。 平成20年に復元公開された本丸御殿の豪華絢爛な造りは当時の様子をうかがわせます。
◎本丸御殿大広間(ほんまるごてんおおひろま)
みどころは、障壁画の復元を行った「昭君之間(しょうくんのま)、若松之間(わかまつのま)」や全国的にも類例の無い地下通路「闇り通路(くらがりつうろ)」、巨大な小屋組みを見ることが出来る「大御台所」などです。
◎天守閣(てんしゅかく)
最上階から遠く阿蘇の山並みが一望できます。 茶臼山の最高所、標高50mの天守台に築かれ、大小2つの天守からなります。 大小天守とも最上階の望楼は建設けられ、慶長時代の特色であると言われています。
◎宇土櫓(うとやぐら)
小西行長に縁の「三の天守」。本丸の西北隅、20mの高石垣の上に建つ3層5階地下1階、地上約19mの櫓で、天の構造と大きさを誇ります。
車で約1時間30分
寛永元年(1624年)、7年の歳月をかけて築かれた壮麗な城。本丸には安土桃山式建築の粋を集めた五層の天守閣がありました。明治時代になると廃城となりましたが、1964年に天守閣が復元されて、当時の面影も蘇りました。 龍馬たちはこの城下の陣で休息をとっています。
◎キリシタン史料館(きりしたんしりょうかん)
天守閣ではキリシタン史料館として島原の乱にまつわる数多くの史料を展示。 また、観光復興記念館では198年ぶりに噴火した雲仙普賢岳の噴火活動の経過を写真、模型、200インチのスクリーンで紹介しています。
◎西望記念館(せいぼうきねんかん)
わが国の彫塑界の巨匠で、文化勲章を受賞された郷土出身の北村西望先生の米寿を祝して開館。 1世紀近い創作活動の軌跡をたどれる、世界でも類のない彫塑芸術の施設です。 その代表作品約60点を展示しています。
◎龍馬の長崎への第一歩は島原から始まった。
元冶元年(1864年)春、軍艦奉行並勝海舟の随行員として坂本龍馬らは長崎への道を急いでいました。 英仏米蘭4カ国連合艦隊の長州攻撃を阻止するために、海舟は外国勢との調停役としての幕命を帯び旅立ちました。
このとき龍馬30歳、海舟の片腕ともいえる神戸海軍操練所の塾頭を務めていました。一行は2月14日早朝、神戸港を出港。 瀬戸内海をわたり大分佐賀関に上陸、そこから豊後街道で九州を横断し、熊本から有明海をわたって島原に上陸、島原街道、長崎街道をへて目的の長崎に到着しました。往路10日間、復路9日間の旅でした。
観光島原のシンボルである島原城はキリシタン資料を中心とした総合的な郷土史料博物館です。1964年に復興された五層の天守閣をはじめ、3か所に三層櫓を配し、安土桃山様式の壮麗な面影を残しています。天守閣はキリシタン史料館として島原の乱にまつわる数多くの史料を展示し、マグシーバーでその説明を聞くことができます。西望記念館には日本彫塑界の巨匠で文化勲章を受賞した郷土出身の芸術家北村西望氏の代表作を展示しています。また、観光復興記念館では198年ぶりに噴火した雲仙普賢岳の噴火活動の経過を写真、模型、200インチのスクリーンで紹介しており、火山学習に最適です。
島原城の西側には碁盤の目状に武家屋敷跡が残っています。道路の中央には水路が流れ、生活用水として利用されていました。
車など約40分
島原半島を東西に横断する幅8km、落差約200mの断崖絶壁。龍馬たちは、この険しい坂道を通って長崎を目指しました。一行は絶壁の上に立つ愛野町で宿をとっています。
千々石断層では、明瞭な断層地形を観察することができます。総延長は約14km 、最大落差は約450mに達し、現在でも年間1.5mmの割合で沈降している活断層です。【観察場所】千々石展望台、千々石少年自然の家
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