熊本県から島原半島への海路は、県北の長洲港、熊本市内の熊本港、そして天草市鬼池港を起点とする3ルート。今回は九州道南関ICから車で約35分、玉名郡長洲町の長洲港～雲仙市国見町の多比良港を結ぶ有明フェリーで島原半島に上陸！

熊本～長崎間を45分、朝6時～20時発の便が季節によって16、19便運航。3隻のフェリーが約67～75台の車両と共に乗客を運ぶ。穏やかな有明海での爽快クルージングの中、島原行きの航路では、徐々に大きくなる対岸の雲仙普賢岳の姿を望みつつ、運が良ければ、船上から有明海の沿岸部に生息する小型のイルカ「スナメリ」の姿、さらに冬季にはカモメウォッチングも楽しめる。

有明フェリー予約センター

電話 0957-78-2105（受付時間平日9時～17時30分）

http://www.ariake-ferry.com/

島原半島に着いたら早速，島原のご当地グルメでランチを。あの天草四郎ともゆかりがあるという、文字通り具沢山なお雑煮「具雑煮」を創業230年の老舗店でどうぞ。

創業文化10（1813）年。寛永14年（1637）年におきた天草一揆（島原の乱）で、一揆軍が食べていたとされる雑煮をもとに、こちらのお店の初代が生み出したと言われる「具雑煮」。現在では、島原市内の多くのお店で提供するご当地グルメに。元祖のお店では、小鹿児島県枕崎産のカツオ節で作る黄金だしの中、毎朝突くという自家製のまる餅が５つ、さらに長崎白菜、ゴボウ、レンコン、高野豆腐、3種のかまぼこ、鶏肉、焼きアナゴ、卵焼き、椎茸、春菊の合計13もの具がみっちり。並サイズ1200円、大サイズ1400円の単品のほか、いなりやご飯、小鉢料理も付く定食も1450円～用意。

具雑煮　姫松屋　本店

住所 長崎県島原市城内一丁目1208

[営業時間]11時～19時（LO18時 ）、6、7月の平日は11時～18時（LO17時）

[定休日]第2火曜、変更もあり、1/1

電話 0957-63-7272

https://www.himematsuya.jp

島原名物の具雑煮を満喫した後は、島原半島の中央に位置し、白濁の硫黄泉が楽しめる高原リゾート・雲仙温泉へ。その名湯も生み出す迫力の「雲仙地獄」をのんびりお散歩。

温泉街のほぼ中央、高温の噴気や熱泥、熱湯が激しく噴出する広大な地獄地帯「雲仙地獄」。入場無料。遊歩道も整備され、すずめの鳴き声のような音がする「すずめ地獄」をはじめ、散策しながら約30の地獄名所の見学ができる。また、遊歩道の途中にある雲仙地獄工房では、温泉レモネードや地獄蒸しの温泉たまごも販売。アツアツの温泉たまごは「1個食べたら1年長生き、2個食べたら2年長生き、3個食べたら死ぬまで長生き」するとか。

写真提供：一般社団法人長崎観光連盟、雲仙観光局

雲仙地獄

住所 長崎県雲仙市小浜町雲仙

営業 観覧自由

電話 0957-73-3434（雲仙温泉観光局）

http://www.unzen.org/

標高700mの雲仙温泉から島原半島の西側へと下り、穏やかな橘湾を望む小浜温泉へ。日本一熱い湯が湧くだけでなく、日本一の長いオープンエアの足湯楽しめるのも小浜温泉ならでは。沈む夕日を眺めながらの足湯タイムはいかが？

橘湾沿いに長く伸びる足湯、は源泉温度105℃の小浜温泉にちなみ、日本一長い全長105m！しかも入浴料無料！屋根も付いた全天候型で、一般的な腰掛け式の足湯のほか、ウォーキング足湯、さらに愛犬と一緒に湯が楽しめるペット足湯も用意。また足湯の横には貸し蒸し釜もあり、200円の貸し蒸しザルに自ら用意した食材を入れて、蒸し料理を作って味わうこともできる。

ほっとふっと105

住所：長崎県雲仙市小浜町北本町905-70

営業時間：4月～10月 10時～19時（蒸し釜の最終受付18時 終了18時30分）

11月～3月：10時～18時（蒸し釜の最終受付17時 終了17時30分）

定休日：第3水曜、1/4、5

電話：0957-74-2672（小浜温泉観光案内所）

橘湾を右手に望みながら海岸線を南下。目指すは450年前、南蛮船の来航があった南島原市の口之津港へ。ここから天草へフェリーで渡るその前に、同港発のイルカウォッチングを楽しもう。

島原半島と天草下島の間にある早崎海峡には、約200頭の野生のイルカが生息。そのイルカたちに間近で会えて、運が良ければジャンプも観ることもできるという60分～80分の人気クルージングツアー。春からの出産シーズンでは赤ちゃんと一緒に泳ぐ親子イルカの愛らしい姿も観察することができる。乗船料10％OFFになるインターネット予約（当日8時まで）がおすすめ。

南島原イルカウォッチング

住所：長崎県南島原市口之津町丙4358-6 口之津港ターミナルビル内

出航時間：10時、11時30分、13時、14時30分、16時（16時の便は4月～9月のみ）※受け付けは出航20分前までに

乗船料：13歳以上3000円、7歳～12歳2000円、4歳～6歳1000円、65歳以上2500円

https://www.iruka-watching.com/

いよいよ天草へ上陸！利用するのは、島原半島南端の口之津港から天草下島の北部にある鬼池港を結ぶ島鉄フェリー。天草諸島を望みながらの約30分間のクルージングを楽しもう。

朝6時30分～18時30分まで平日は15便、土日祝は17便運航（11月～2月は各13便、15便に）。フェリーくちのつ、フェリーあまくさⅡの2隻が同時刻に出航し、いずれも乗用車は28台積載可能。船内にWi-Fiも完備。

島鉄フェリー

住所：南島原市口之津町丙4358-6（口之津港ターミナル）

電話：0957-86-2165（島原鉄道株式会社）

https://www.shimatetsu.co.jp

鬼池港のある五和町は、ウニや伊勢海老、アワビなど天草の中でも高級魚介が取れるエリア。海沿いを中心に旬の天草魚介を味わえるお店が点在する中、炭火焼での海鮮バーベキューが楽しめるこちらでランチを。

毎朝、地元の漁師から仕入れる新鮮を活かした多彩な海鮮メニューを用意。お刺身ランチや海鮮丼なども人気だが、せっかくならオープンエアのテラスで炭火焼の海鮮バーベキューはいかが？天草産のアジにヒオウギ貝、サザエやイカ、エビ、きびなごなどが味わえる「はまんこら焼 あわび踊り焼きセット」（3300円）をはじめ、多彩なバーベキューセットを用意。さらに活き車エビや伊勢海老などの単品メニューもあり、炭火焼やお刺身で味わえる。

天草海鮮蔵

住所：熊本県天草市五和町鬼池4733-1

電話：0969-52-7707

営業時間：9時～17時、食事は11時～16時

定休日：不定休

https://kaisenkura.com/

実は天草は磁器の原料である陶石の一大産地であると共に、現在も島内に23もの窯元が点在するうつわの島。春には西海岸の陶器祭り、そして秋には大規模な陶磁器フェアも開催される。窯元ごとに作風も多彩で、いろいろ回ってみたい中、押さえるべきは島内の多くの作陶家を輩出するこちらの老舗窯のギャラリーショップ。

弘化2（1845）年創業の老舗窯。高い天井を持つ広くモダンなギャラリー内には、さまざまな用途に合わせた大きさと形、かつ多彩な釉薬や筆使いで表現したお皿やカップなどの食器類のほか、花器をはじめとするインテリア系などがズラリ！そのスタイルも素朴で温かみのあるほっこり系からエッジの効いたスタイリッシュなものとバリエーションも豊富。

丸尾焼

住所：熊本県天草市北原町3-10

電話：0969-23-9522

営業時間：10時～17時

定休日：なし

https://www.maruoyaki.com/

海釣りにシーカヤック、SUPやパラセーリング体験など、多彩なマリンアクティビティを楽しませてくれるスポットが多い上天草市。お宿をチェックアウトしたらお昼まで、美しい天草を舞台に元気に遊ぼう。

複合施設「mio camino Amakusa」前の湾から出発するシーカヤック、SUPツアーを開催。朝9時～12時、13時～16時の1日2回行われる「天草シーカヤックツアー」では、2人乗りのカヤックに乗って、天草五橋を潜り、古代の地層がむき出しになった無人島に接近したり、貝殻でできた無人島にも上陸して海遊びも。一方、美しい海の上に立って楽しむ「天草SUPツアー」は10時～12時、14時～16時に開催。どちらのツアーもベテランガイドが同行。海上や無人島での楽しいひとときも随時撮影し、その画像もプレゼント。

アンプラグド

住所 熊本県上天草市松島町合津6215-17 mio camino AMAKUSA

電話090-8356-3577

http://e-unplugged.jp/home/

天草の海でたっぷり遊んだ後は、上天草市で人気の道の駅内のレストランへ。ランチの後は買い物タイム。直売所内を巡りながら、さまざまな天草土産や帰りのドライブのおいしいお供などゲットしよう。

レストランを間に挟んで、朝どれ野菜や旬のフルーツ、地元の銘菓などを販売する「野菜・果樹コーナー」、カスミソウをはじめとする多彩な生花とドライフラワーを揃える「生花コーナー」、そして大きないけすを持つ「お魚・海産物コーナー」の3つの直売所が並列。レストランでは海鮮丼など多彩な海鮮料理のほか、上天草のブランドポーク「天草梅肉ポーク」を使ったとんかつ定食、かつ丼、カツカレーなども味わえる。

道の駅上天草さんぱーる

住所：熊本県上天草市大矢野町中1682-24

電話：0964-58-5600

営業時間：8時～17時

定休日：不定休、1/1～3

http://sunpearl.jp/