肉用牛・豚・鶏の合計産出額日本一を誇り「日本一のお肉王国」を自称する宮崎県都城市が、大々的に推しまくっている地元グルメ「都城メンチ」。市内では畜産事業者直売所、精肉店、道の駅などでテイクアウトでき、飲食店でも提供。現在23店舗28種類以上の「都城メンチ」があり、その人気と売り上げがどんどんに伸びてきているという。

都城市では、昔からよくおかずやおやつで「メンチカツ」が食されてきた。というのも、畜産業が盛んな都城市ではブランドポークを飼育・生産している事業者がたくさんあり、その直売所では自社の豚肉を無駄なく美味しく食べてもらうための工夫としてメンチカツをつくり販売していたから。安価でボリューム満点、気軽にいつでも買えてしかも美味しいメンチカツはいつしかお肉のまち・都城市民にとってのソウルフード的存在となっていた。しかし、他地域にはほとんど知られていない。さらには地元民でさえ、あまりに日常に馴染み過ぎていて話題にすらのぼらない。この事実に気づいたのが、都城市と親交のあった百貨店「博多大丸」。九州の地域活性化を目的としたプロジェクトの一環で、都城市のメンチカツが地域資源になることを提言。かくして、都城市、事業者、百貨店が連携し、新たな地域ブランド「都城メンチ」が誕生。2022年、全国に発信していこうと「都城メンチプロジェクト」がスタートした。

それでは、テイクアウトできる都城メンチを可能な限り紹介していこう。

以上、１日(滞在時間約6時間)で回れたテイクアウト店は11カ所、食べたのは12種類。実際に食べてみて感じたのは、どれも肉の旨味がしっかりしているということ。正直、途中リタイアも辞さない覚悟で臨んだが、最初から最後まで美味しく食べられたことに驚き感動した。さすが、お肉のまち。個々のポテンシャルの高さは想像以上であった。

都城メンチを提供している飲食店は全８店舗。地元都城の肉を知り尽くした料理人たちが趣向を凝らしたメンチを用意。地元の豊かな食材とのマリアージュや美しい盛り付けなどとともに、個性的な味わいが楽しめる。

キュートでかわいいハートの中身は甘〜い肉汁と旨味がギュと詰まったミンチ肉。都城ハートメンチが販売されるのは2月13・14日と３月12・14日 (2024年度)のみ。しかも個数限定。非常にレアなハートメンチで愛の告白をしてみるのもアリ?　販売店は要問い合わせ(都城市ふるさと産業推進局)

「都城メンチは、それぞれの店のこだわり、想い、肉汁にあふれた都城ブランドの地元グルメです。空気と水がきれいで肉が旨い都城は、春の桜、夏の花火大会、温泉に雄大な大自然が自慢です。どこで立ち止まっても都城メンチが美味しく食べられます。もっともっと全国的に有名になりたいので、ぜひ皆さん、都城にメンチを食べに来てください」