「阿蘇山」とは根子岳(1,433m)、高岳(1,592m)、中岳(1,506m)、烏帽子岳(1,337m)、杵島岳(1,321ｍ)といった、いずれも1,000m級の５つの山(阿蘇五岳)の総称です。阿蘇市を含む巨大なカルデラは世界でも有数の規模であり、そのカルデラ盆地と美しい山々を眺めることのできる展望所が各地に点在しています。中でも草千里にある展望所は、 カルデラの雄大な景色はもちろん、熊本市内や天気がよければ有明海まで望めることも。そこから少し下った草千里ヶ浜では、烏帽子岳を間近に見ながら広々とした草原で乗馬体験もできます。
阿蘇市街地から草千里に行く途中に見える「米塚」。山の高さは100m程しかなく、上から見ると雄大な山々の中にコロッと置かれたおもちゃようなかわいらしい小山です。思わず駆け上がりたくなるような傾斜ですが、残念ながら登山は禁止とのこと。
米塚：阿蘇市永草(写真は草千里付近より撮影)
「俵山」の峠にある展望所は南阿蘇の全景を西側から見ることの出来る場所です。東屋で景色を楽しみながらお弁当を広げてランチが楽しめそうな雰囲気。カルデラに溜まった雲海で日によっては空の上にいる気分を味わえるこ ともあるのだとか。
俵山展望園地：阿蘇郡南阿蘇村河陰
雄大なカルデラの中にある南阿蘇村。この村を満喫する上での合言葉は"ゆっくり、のんびり"。何か明確な目的がなくとも心がホッと休まる、優しい時間が流れています。 レンタサイクルもおこなっているので車を停めて自転車で南阿蘇の風を感じるのも◎(南阿蘇村観光案内所「あそ望の郷くぎの」レンタ サイクル:2時間300円～)
南阿蘇村に位置する「あそ望の郷くぎの」。約3,000坪もある広～い芝生の向こうに阿蘇の山々が広がる最高のロケーション。施設内には南阿蘇で育った新鮮な野菜などを使った食事処「あじわい館」もあり、長さ70mもあるウッドデッキからは阿蘇の景色をじっくりと眺めることが出来ます。
あそ望の郷くぎの ：熊本県阿蘇郡南阿蘇村久石2807
日本の名水百選にも選ばれている「白川水源」。熊本市内を流れ有明海へ注ぐ１級河川の「白川」の源となっています。毎分60トンもの水が湧き出ているその水底はボコボコッと広い範囲で砂が持ち上げられるほどの勢い。足を浸けられるところも設けられており、夏場は子どもから大人まで裸足になって水遊びを楽しんでいます。
※環境保全金として100円(中学生以下無料)
入口から白川水源までは緑豊かな小道を進んでいきます。どこを切り取っても絵になるこの空間、マイナスイオンも大放出でスッと気持ちが落ち着きます。風で木々が触れ合う音もサラサラと流れる水の音も、まるで自然と会話してる気分に。天然のクーラーのようにひんやりした空気が心地良い場所です。
白川水源：熊本県阿蘇郡南阿蘇村白川2040
阿蘇外輪山の最高地点に位置する大観峰。標高935.9mという高さは阿蘇随一の眺めを誇る天然の展望台です。大きな木や建物など、視界を遮るものが何もなく、阿蘇の山々はもちろん、眼下に広がるカルデラ盆地の田園や九重連山など、360度の大パノラマを体感することが出来ます。また、緑の草原が青空に映える春から夏の景観ももちろんですが、秋の早朝にはカルデラが雲海に覆われる日もあり、「寝観音像」のように見える阿蘇山が雲海に漂っているように見えるという、幻想的な一面もあるそうです。
展望所までは車を降りて10分ほど坂道を登ります。ちょっとしたお散歩気分で、草花を観察したり左右の山々を見比べたりしながら登って行けばあっという間です。疲れてきたら来た道を振り返ってみるのもオススメです。だんだん高くなる景色を見ながら歩けば気がついた時には展望所です。
展望所周辺は山の頂上という感じで直接ふもとは見えないのですが、駐車場近くには下を覗くと絶壁…なんてところも。空気がとても澄んでいるので空に手が届きそうなぐらい近く感じます。また、至る所にベンチが置いてあり、違った角度から様々な風景を楽しめます。
駐車場側の大観峰茶店内にあるジャージー牧場直送のソフトクリーム(350円)。滑らかな舌触りに濃厚なミルク…阿蘇では定番中の定番ですが、大自然の中で食べるソフトクリームはまた格別です。店内には同じくジャージー牛乳を使った乳製品なども販売しています。
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