自然

九州の自然の神秘

高千穂峡

光と影のコントラストが映える自然が造りだした神秘的な渓谷。

 「高千穂峡」は、約12万年前から約9万年前に起こった阿蘇の火山活動の際に噴出した溶岩流を宮崎県北部に流れる1級河川「五ヶ瀬川」が侵食した渓谷で、深いところでは水面まで100mに及ぶところもあります。1934年11月10日には"五ヶ瀬渓谷"として名勝・天然記念物に指定されました。マグマが川の水で急激に冷やされてできた柱状節理の迫力ある岩壁と滝を見るには、渓谷内を手漕ぎボートで進み、下から眺めるのが絶景です。30分1,500円で3人まで乗船可能。

  •  ボートから見る高千穂峡の渓谷で最も存在感のある「真名井の滝」。約17mの滝とそれほど大きな滝ではないものの、左右から迫り来るような岩壁に囲まれた中にある滝と、隙間から入った日の光が水面を照らす様子は思わずボートを漕ぐ手を止めて見とれてしまう美しさです。

  •  真名井の滝を上から眺める時の絶景ポイントが、遊歩道から1段高いところにある「真名井の滝展望台」。深緑と岩の隙間から見える滝は暗闇の中に一筋の光があるように見え、下から見た時とは全く違った、とても幻想的な雰囲気があります。

  •  「玉垂れの滝」。崖の隙間からあふれ出しているような滝の上にある岩壁には、須佐之男命(スサノオノミコト)が造ったと言われる「月形」があります。元々あった天照大御神を表す「日形」も江戸末期の記録にはあるそうですが、現在は「月形」のみが残っている状態です。

【高千穂峡】
住所:高千穂町大字三田井御塩井
TEL:0982-73-1213 (高千穂町観光協会)
その他:駐車場…高千穂峡駐車場(500円)/あららぎ駐車場(300円)

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天安河原

自然の息吹が聞こえる神話のふるさとは心が浄化された気分に…。

 日本神話・天岩戸伝説を伝える地として有名な宮崎県高千穂。天岩戸に隠れた太陽の神・天照大御神(アマテラスオオミカミ)に表へ出てきてもらおうと八百万の神々が集まり、相談をした場所と言われているのが、「天安河原」です。天岩屋を祀った天岩戸神社から徒歩で10分ほど緑豊かな渓谷沿いの歩道を下っていくと、仰慕窟(キョウボガイワヤ)という洞窟の前に出ます。川のせせらぎが洞窟内に響く薄暗いその空間は、何かに包まれているような不思議な安心感があり、心が洗われるような気分に。最近では、パワースポットとしても注目されています。

  •  天安河原に下りる歩道を進むにつれて増えていく積まれた石の数々。 仰慕窟内には所狭しと石が積まれています。これは『石を積み重ねて祈願をすると願い事が叶う』と言われているこの地を訪れた人達の手によって、川の増水などで崩れても幾度となく積まれていくそうです。

  •  鬱蒼とした木々の間を勢いよく流れる岩戸川。道を進むにつれて神秘的な空間となっていく森の様子はたくさんの神様たちが「よく来たね」と出迎えてくれているようです。何気ない草木や小石にまで声を掛けたくなるような自然の息吹きを感じる不思議な空間。

  •  岩戸川を挟んで西本宮と東本宮に分かれる「天岩戸神社」。一般的に天岩戸神社として呼ばれる西本宮ではオオヒルメノミコト(天照大御神の別御神名)を主祭神とし、天岩屋(洞窟)を御神体として祀っています。また境内には、日本に2ヶ所しかないと言われる「古代銀杏」や神楽鈴の起源と言われる「おがたま(招霊)の木」などもあります。

天岩戸神社:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字岩戸
【天安河原】
天岩戸神社より徒歩10分
その他:雨で川が増水した時は、遊歩道が通行止めになる可能性があります。
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