自然

トレッキング

由布岳

 湯布院町のシンボル由布岳は、1,583mの秀麗な山で、豊後富士とも呼ばれています。アクセスが良く比較的登りやすいため、山中では外国人観光客にも良く出会います。山麓では野焼きが行われ草原帯が続き、山すその樹林帯では森林浴を楽しめます。また、霧の立ち込める地形であることから、冬季は霧氷が見事です。周辺には、由布院温泉はもとより、塚原温泉、湯平温泉などの一大温泉地、城島高原や志高湖といった行楽地が多数控えています。
●登山口~西峰/登り2時間25分/下り1時間45分

由布岳

  • 合野越合野越

     登山口から10分ほど歩いた山すそは落葉樹の森。新芽の息吹く初夏や紅葉の晩秋は、森林ウォーキングだけでも由布登山を満喫できます。木々や鳥を愛でながら、整備された登山道を1時間ほど進むと、急に展望が開けた台に出ます。ここは合野越(ごうやごし)と呼ばれ、この先始まる急登にちょうど良い休憩場所となります。見上げれば山頂付近がくっきりと見え、背後には1,067mの飯盛ヶ城(いもりがじょう)がゆったりと構えています。

  • 西峰西峰

     中腹からジグザグの登山道を進むにつれ、樹林帯は低木に、そして、最後には岩ばかりになります。7~8合目あたりでも眺望は抜群で、湯布院の街並みやくじゅう連山を見ながら一息つきます。最後の急坂を登りつめると、東峰と西峰への分岐点に出ます。西峰までは25分程度。スリリングな切り立った岩場を鎖を頼りによじ登ります。山頂は広く、東には豊後水道から四国まで遠望できます。なお、東峰は、険しい岩場がなく、ご家族連れには安心です。

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開聞岳

 開聞岳(かいもんだけ)は鹿児島県薩摩半島の南端に位置する標高924mの山です。大隅半島と薩摩半島によって錦江湾(鹿児島湾)が形成されています。薩摩半島と大隈半島の間にある錦江湾は、昔から船舶が往来する要衝で、開聞岳は今でも海上交通における大事な目印とされています。この山の名前は、「海門」に通ずるとも言われています。どの方向から見ても均整のとれた美しい円錐形をしており、その山容から「薩摩富士」とも呼ばれ親しまれています。
●登山口~山頂/登り1時間50分/下り1時間

開聞岳
  • 登山口~仙人堂登山口~仙人堂

     「開聞岳通行関所」と書かれた2合目の登山口から松林に入り、時計回りに登っていきます。4合目から時折視界が開けるようになり、池田湖、長崎鼻や高隈方面を望むことができます。7合目付近から大きな岩がゴロゴロした道に変わり、このあたりから海が見下ろせるようになります。8合目の手前には山伏たちが修行の場として使ったと伝わる「仙人洞」があります。

  • 山頂山頂

     山頂には、開聞駅のそばにあり薩摩一の宮と言われる「枚聞神社(ひらききじんじゃ)」の奥宮「御獄神社」があります。開聞岳は枚聞神社の御神体で、昔は「ひらききだけ」と呼ばれたこともあるそうです。山頂からは、360度の大パノラマが広がり、眼下には池田湖、長崎鼻、錦江湾に浮かぶ桜島、また、気象条件が合えば種子島や屋久島まで見ることができます。

  • 砂蒸湯砂蒸湯

     開聞岳下山後は指宿(いぶすき)名物の「砂蒸湯」がおすすめです。指宿市は鹿児島県内でも有数の温泉観光地ですが、特に摺ヶ浜(すりがはま)の付近には大規模な宿泊施設が集中しています。砂浜では浴衣を着て砂蒸湯を楽しむ人々の姿をを見ることができます。砂蒸湯には血液の循環を促進する効果があると言われ、登山の疲れを取るのに最適です。

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雲仙岳

 長崎県の島原半島中央部にある普賢岳、国見岳、妙見岳を中心とした山岳群を総称して雲仙岳と呼んでおり、古くは高来峰や温泉岳などと書かれていました。平成2年(1990年)11月に火山群の主峰である普賢岳の東斜面が約200年ぶりに噴火し、周囲に甚大な被害をもたらしました。平成7年(1995年)までの5年に渡る火山活動で形成された溶岩ドームは普賢岳より127mも高く、雲仙火山群の最高峰(標高1486m)として「平成新山」と名付けられました。平成10年(1998年)には火山活動も収まり、現在では平成新山を除く普賢岳一帯の登山が解禁されています。

雲仙岳
  • 雲仙岳

     雲仙温泉街からミヤマキリシマの群落帯を通り、90分ほど歩くと仁田峠に着きます。仁田峠ロープウェー駅舎の西側にある登山口から急斜面を登り妙見神社展望台へ。展望台から潅木の中を北へ進むと、妙見岳山頂の標識が見えてきます。妙見岳の山頂から狭い尾根道を20分ほど歩くと国見岳と普賢岳の分岐点に辿り着きます。分岐を右に進めば普賢岳に、左に進むと国見岳へ至ります。

  • 雲仙岳

     国見岳との分岐を右に進み急坂を下ると、「紅葉茶屋」と呼ばれる低く窪んで馬の鞍状になった場所(鞍部:あんぶ)に出ます。そこから苔むした急峻な道を登ると普賢岳の山頂です。山頂は東西に細長くなっていて、東側には平成新山が目前に迫ります。西側に移動して眼下を望むとアザミ谷が広がり、九重・阿蘇・霧島・桜島などの山々を見渡すことができます。分岐から山頂までの所要時間の目安は40分ほどです。

  • 雲仙岳

     厳冬の雲仙では霧氷を見ることができ、冬場になっても多くの登山者が訪れます。雲仙では霧氷のことを「花ぼうろ」と呼びますが、その語源は諸説あってはっきりしません。一説によるとポルトガル菓子のボーロからきているとも。ただ寒ければ良いという訳ではなく、温度、霧、風の3条件が揃わないと綺麗な霧氷にはなりません。花ぼうろは諸条件が整った時にだけ見ることができる大自然の芸術といえます。

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