雲仙温泉

長崎県島原半島のほぼ中央に位置し、雲仙岳をはじめ1000m級の山々に囲まれる中、標高700mの地に湧く雲仙温泉。1934年に国内で最初に指定された雲仙天草国立公園の中にあります。
 雲仙温泉といえば雲仙地獄。ゴツゴツした岩の割れ目から力強く噴き出す熱湯と真っ白の噴気、一帯に立ち込める強い硫黄臭は、まさに地獄そのもの。雲仙地獄にはそれぞれ大叫喚(だいきょうかん)地獄、お糸地獄、清七地獄等の名前が付けられていてその数は約30。現在は遊歩道が整備されているので、30分程あれば安全に地獄めぐりを楽しめます。道中でも販売されている地獄の蒸気を使って蒸し上げる名物「温泉たまご」はついついクセになる味で「1個食べたら5年長生き」とも言われているとか。
 硫黄泉特有の硫化水素の匂いと白濁のお湯は、温泉地に来た気分をさらに盛り上げてくれるはず。春はミヤマキリシマ、夏は新緑、秋は紅葉、冬は霧氷…高地だからこそ山肌があらわす春夏秋冬の景色の変化も合わせ、ぜひ五感で感じたい温泉地です。

海を見渡せる絶景登山を体験しよう

近頃、雲仙エリアで旅行者に人気のスタイルは、「サイクリング+登山」! のんびり自転車で島原半島を訪れて、目指すは普賢岳頂上。仁田峠から1359mの普賢岳山頂まで、四季折々の花々に包まれた大自然のおいしい空気を吸いながら、歩いて約1時間の登山コースを楽しめます。そして、普賢岳の魅力はなんといっても山と海を一度に一望できる、頂上からの絶景! 半島登山という稀少なロケーションをたっぷりと堪能しましょう。
雲仙温泉観光協会が案内所を兼ねているので、まずはこちらに立ち寄ってみては。日本語のみ対応ですが、事前に予約すればガイドがナビゲートもしてくれます。
 また、「登山は無理だけど景色は見たい…」という人には、ロープウェイからの鑑賞がおすすめ。仁田峠の駐車場から、標高1333mの妙見岳までの空中散歩を楽しめますよ。

温泉街を和装でぶらぶらまち歩き

 雲仙温泉の一部の旅館では、宿泊の方に、外出用の色浴衣や作務衣の貸出を行っています。足を置くと地熱や噴気を体感できる「雲仙地獄足蒸し」を体験したり、日本の懐かしいオモチャが並ぶ「おもちゃ博物館」に立ち寄ったりと、温泉街には気になる立ち寄りスポットもたくさん! 名物「温泉たまご」や「湯せんぺい」などグルメにも定評のある温泉地、せっかくなので和装で散策して日本気分を満喫しましょう。浴衣と作務衣の取扱旅館について、詳しくは観光協会に問合せを。

火山がテーマのジオパーク

 ジオパークという言葉、知っていますか? ジオパークとは、地球が創りだしたダイナミックな景色や学術的に貴重な地層を楽しく学ぶことができる「大地のテーマパーク」。雲仙温泉が位置する島原半島は、約430万年前に火山活動がはじまったことで知られており、日本で初めて2009年に「島原半島ジオパーク」として認定されました。
 半島内に点在する数々の地質的な見所「ジオサイト」(地層を観察することができる場所)にいくと、自然が創り出した素晴らしい景色(地形)や地層、温泉、そして大地に根ざした歴史や文化遺産に出会えます。もちろん雲仙地獄もジオサイトのひとつ! いろんな地獄を見て回りながら、偉大な地球の息吹を感じてみてください。
雲仙温泉街にある「雲仙お山の情報館」は、「火山と温泉」をテーマに、歴史の紹介や温泉をテーマとした展示など、雲仙と島原半島の魅力を幅広く紹介しているので、立ち寄ってみてはいかがでしょう。ジオサイトのマップやモデルコースはウェブサイトに掲載されているので、参考にしてみてくださいね。

外国の方へのウェルカムメッセージ

雲仙温泉は外国人避暑地としてさかえた温泉地です。山々から見える絶景と温泉は今も愛され続ける所以です。雲仙温泉を中心に、島原半島の各アクティビティを楽しんだあとは、雲仙温泉で汗を流し、四季折々の景色を堪能してください。

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アクセス

長崎県雲仙市小浜町雲仙

車 
長崎自動車諫早ICより約60分

バス・列車
JR長崎本線諫早駅下車、島鉄バス雲仙行きで約80分

お問い合わせ

雲仙温泉観光協会

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