がんじゃくじょう
岩石城
おすすめ萌え度★★☆☆☆ 攻略難度★★★★☆ 知名度★★☆☆☆
豊臣軍が落とした「豊前一の堅城」
細川氏時代に近世城郭へと改修された未完成の山城。梵字岩や巨岩奇岩も見どころ!
豊臣秀吉軍にも攻められたことがある「豊前(ぶぜん)一の堅城」。城が使われた457年間、城主を繰り返しかえ、戦乱の渦中に巻き込まれ続けた岩石城の歴史にはロマンがたっぷり詰まっています。標高454メートルの岩石山(がんじゃくさん)に築かれた山城は、城の遺構と、自然がつくりだした巨岩、奇岩がダブルで満喫できる場所。いざ、城攻めじゃあ〜!
- 住所
- 田川郡添田町添田1788-2
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動画
麓の添田町美術館からスタート
おや、さっそく山の麓に天守を発見!?こちらは天守風の建物が建つ添田町美術館。館内には甲冑や刀、そして最後にこの地を治めた細川家の家紋「九曜」が刻まれた丸瓦といった遺物(いぶつ)も展示されています。最初に立ち寄ってみましょう!
岩石山の登山道は「鷲越ルート」「滝ルート」「正面ルート」の3つのルートがあり、おすすめは比較的緩やかな正面ルートです。山頂まで1時間、ここから岩石城の遺構のオンパレード!ちなみに山全体がゴツゴツとした花崗岩の岩肌のため、スニーカーやトレッキングシューズなどしっかりした靴がおすすめですよ。
岩石山の登山道は「鷲越ルート」「滝ルート」「正面ルート」の3つのルートがあり、おすすめは比較的緩やかな正面ルートです。山頂まで1時間、ここから岩石城の遺構のオンパレード!ちなみに山全体がゴツゴツとした花崗岩の岩肌のため、スニーカーやトレッキングシューズなどしっかりした靴がおすすめですよ。
約400年前にタイムスリップ
現代でいうところの家のリフォームと同様に、城は改修され造りかえられていきます。そのため、現在見えている姿が城の最終形態です。岩石城は、関ケ原の戦い後に豊前へ国替えとなった細川忠興(ほそかわ ただおき)が、再建している最中に廃城となり、そのまま時が止まっています。
道中出会える岩石城の遺構は、柵が立っていた柱穴(ちゅうけつ)や、石垣を築くための石材、井戸、堀切(ほりきり)、そして、細川氏時代のものと思われる瓦片などです。この場所に城が存在した確かな「証」を発見できると、たまらなく興奮しますよね!
道中出会える岩石城の遺構は、柵が立っていた柱穴(ちゅうけつ)や、石垣を築くための石材、井戸、堀切(ほりきり)、そして、細川氏時代のものと思われる瓦片などです。この場所に城が存在した確かな「証」を発見できると、たまらなく興奮しますよね!
信仰の地と、自然が生んだ巨石群
岩石山は英彦山信仰圏の領域で、山伏たちの修行の場としても使われていました。山頂付近にある「国見岩」には梵字(ぼんじ)が刻まれ、信仰の様子も見られます。また、巨石群ルートを歩くと圧倒する大きさの巨岩、奇岩や、岩石山の大自然にも触れながら山城ハイキングを味わうことも。なんだか、ものすごいパワーがもらえそうです!
ちなみに、岩石城の近くには、添田町一番のパワースポット「英彦山神宮(ひこさんじんぐう)」もあります。約800メートルもの石段が続く参道は、登りがいがあって楽しいですよ。
ちなみに、岩石城の近くには、添田町一番のパワースポット「英彦山神宮(ひこさんじんぐう)」もあります。約800メートルもの石段が続く参道は、登りがいがあって楽しいですよ。
大パノラマを贅沢に独り占め
寄り道をしながら2時間ほど散策し、いよいよ山頂に到着です!天守台跡と呼ばれる場所には展望台が置かれ、筑豊平野の絶景を堪能することができます。
山城の魅力は、この景色を独り占めできること。登った人にしか経験できない、贅沢なごちそうです。
山城の魅力は、この景色を独り占めできること。登った人にしか経験できない、贅沢なごちそうです。
攻められ続けた難攻不落の山城
岩石城の歴史は、1158年に平清盛が大庭景親(おおば かげちか)に命じ築かせたのがはじまりとされています。菊池氏、大友氏、大内氏、秋月氏など、さまざまな地方豪族に攻められた岩石城ですが、最も有名な戦といえば、豊臣秀吉が島津氏や九州諸将と戦った九州平定における「岩石城の戦い」です。領内に設けた秋月氏24支城の中で最も堅固といわれた自慢の城も、守備兵3千人に対し敵は1万の大軍。わずか1日で落城しました。
往復3時間ほどの山城ハイキング。岩石城を登りながら、歴史ロマンに浸るのもまた一興です。
往復3時間ほどの山城ハイキング。岩石城を登りながら、歴史ロマンに浸るのもまた一興です。
アクセス
電車で行く場合
JR日田彦山線 添田駅より徒歩20分
車で行く場合
九州自動車道 福岡インターチェンジ下車後、国道201号、県道455号と県道52号を利用し約60分