学問の神様、菅原道真、飛び梅、太宰府天満宮、曲水の宴‥‥隣接して九州国立博物館‥‥太宰府には華やかなイメージがつきまとう。しかし、道真が京から流配されたときの大宰府は今とは大きく違う。勿論、太宰府天満宮は無かった‥‥。 道真の九州入りから、大宰府への道のりを辿り、彼の胸中を偲び、当時の大宰府に思いを巡らそう。 いかに辛酸の苦難の中に彼があったか。道真ゆかりの「天拝山」、「榎寺」「秋思の詩」一人断腸‥‥の詩の意味など、知れば知るほど道真の高潔な人物像が浮かび上がる。 その九州上陸から太宰府までの故地を駆け足で巡ってみよう。由緒や物語を遺す地には大きな社であったり、小さな祠であったりとさまざま。道真は海路・瀬戸内海を下った。 門司ヶ浦か、直接博多湾に上陸を予定したが、暴風にあい、椎田の浜に漂着した。今の綱敷天満宮の地である。 近くの行橋市に菅原神社。苅田町にも菅原神社。古記には、苅田町の大樹の陰で憩いをとり出発‥‥とされている。その木を天神木と称していたが今はない。 小倉中心部にも菅原神社、戸畑にも。 これらゆかりの地は、現地へのアクセス確認が困難である、バスの駐停車もままならない地が多い。 この道に精通したガイドさんの助けを借りるか、地図の上での故地巡りで心を満たすしかないだろう。 太宰府天満宮周辺の故地は、さすがによく整備されている。 道真の後半生を心ゆくまで現地で肌に感じることができる。
・大分駅~(70分・JR)椎田・大分空港~(90分・バス)中津~(17分・JR)椎田~(20分・徒歩)網敷天満宮~(20分・徒歩) 椎田~(60分・JR)門司港~(30分・JR)戸畑~(7分・JR)小倉
小倉~(16分・JR)博多~(6分・地下鉄)天神~(30分・西鉄電車)大宰府~(30分・バス)二日市温泉
二日市~(30分・JR)久留米~(17分・JR)博多~(6分・地下鉄)福岡空港