日本全国、昔話は山ほどある。いや、「あった」といった方が適切かもしれない。
第二次世界大戦前までだろうか、炉端で、茶袱台で、主としてお婆さんが語り部になって「昔々あるところに…」とか、「うちの裏の山の中には…」とか、そこに伝わる話をしてくれたものだ。
民話とは「民間に伝承された説話」(広辞苑)とある。テレビや本のない時代、それは人から人へ語り継がれて広がり、やがてその地方に定着していったと思われる。
今に残ったものは、教訓的なものが多いのは当然と思われる。
従って、生者必滅、会者定離、勧善懲悪、純愛ものなどの要素が多い。悪が栄えたストーリーはない。
ところで「昔し話」とは「むかしむかしあるところに」と地名や名前が特定できないものをいい、「伝説」とは、地名や名前が特定できるものを指す。「神話」は伝説に神がかった非現実的な物語が加わったものを指す。テレビのない時代、子ども達は語り部のお婆さんの話を聴くのが楽しみだった。
いま、各地で語り伝えられる「昔し話」は極端に少なくなった。
ここでは(ルート(1)では)、民話伝承館はじめ語り部役が話してくれる土地を選んだ。
どこも、「とってもいい土地だ」。
一般的に出会う観光施設や史蹟は少ないけれど、その土地の風土がいい。住んでいる人の顔がいい。日本が失った過去が、美しく、いまも息づいている。
宮崎空港~(20分・JR)宮崎~(60分・特急)日向市~(40分・タクシー)美郷町~(40分・タクシー)日向市~(40分・JR特急)高鍋~(30分・タクシー)木城町~(30分・タクシー)高鍋~(50分・JR)宮崎~ (60分・バス)綾
綾~(100分・タクシー)西米良~(100分・タクシー)綾~(60分・バス)宮崎~(90分・JR)都城~(20分・タクシー)大隅町~(20分・タクシー)都城~(70分・JR)霧島神宮~(15分・バス)霧島温泉
霧島温泉~(30分・バス)鹿児島空港~(90分・バス)加世田~(20分・タクシー)金峰町~ (20分・タクシー)加世田~(60分・バス)鹿児島~(60分・バス)鹿児島空港