文化遺産

長崎と天草地方の
潜伏キリシタン関連遺産

2018年登録

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」とは?

長崎と天草地方の潜伏キリシタンが、禁教期に密かに信仰を続ける中で育んだ宗教に関する文化的伝統を物語る12の構成資産で 世界文化遺産として登録されました。

構成資産

原城跡
平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳)
平戸の聖地と集落(中江ノ島)
天草の﨑津集落
外海の出津集落
外海の大野集落
黒島の集落
野崎島の集落跡
頭ヶ島の集落
久賀島の集落
奈留島の江上集落(江上天主堂とその周辺)
大浦天主堂
キリシタンの地図

世界遺産としての価値

長崎地方の潜伏キリシタンが禁教期に密かに信仰を続ける中で育んだ、宗教に関する独特の文化的伝統を物語る貴重な文化遺産です。
17世紀から2世紀を越えて続いたキリスト教禁教政策の中、潜伏キリシタンが自らの信仰を継承する中で、仏教や神道などの在来宗教を装った 組織的かつ独特な、世界でも稀にみる固有の信仰形態を育みました。
また「信徒発見」を契機として、カトリックに復帰した集落に建設された教会堂は、潜伏キリシタンの文化的伝統の終焉を象徴しています。

登録までの道のり

2007年 1月
ユネスコの世界遺産暫定リストに登録
2012年 10月
長崎県世界遺産県民会議設立
2015年 1月
政府において推薦が正式決定し、推薦書をユネスコへ提出
2016年 1月
ユネスコ諮問機関・イコモスからの中間報告において「禁教期に焦点をあてるべき」との意見が出される
2016年 2月
推薦書の取り下げ。イコモスのアドバイスを基に推薦書の見直し作業に着手
2016年 7月
構成資産の見直し等を経て、国の文化審議会にて国内推薦候補に選定
2017年 2月
推薦書(正式版)をユネスコへ提出
2018年 6月
第42回世界遺産委員会で、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産一覧表への記載が決定

“長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産”教会堂見学は【事前連絡】をお願いします!※大浦天主堂の見学には、事前連絡は必要ありません。